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『川の底からこんにちは』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった石井裕也監督、遠藤雅さん、満島ひかりさん、相原綺羅さん、志賀廣太郎さん(左より)

 日本映画界注目の女優・満島ひかりさんが、しじみ工場で働くヒロインを演じる『川の底からこんにちは』が5月1日に渋谷ユーロスペースで初日を迎え、初回の上映後におこなわれた舞台あいさつには満島さんが劇中の工場の制服姿で登場しました。
 ぴあフィルムフェスティバルで注目を集めた現在26歳の新鋭・石井裕也監督がメガホンをとった『水の底からこんにちは』は、無気力に生きるOLの佐和子が、病気の父に代わってしじみ工場の経営を引き継ぎ、逆境の中で人生の転機を迎えていく物語。
 満島さんは「この格好で、違う意味で泣きそうです。お芝居だったら素敵にできるのですが、自分の状態でこの格好で立つのはとても恥ずかしい」と照れながら「ご覧になったみなさんが溌剌とした顔をしているので嬉しいです」とコメントし「監督にはたくさん面倒くさい演出をしてもらって、いいキャラクターができあがっていると思います」と撮影を振り返りました。

 舞台あいさつには、しじみ工場の従業員のオバチャンたちを演じた6人の女優陣も参加しました。従業員役のひとりで石井監督作品の常連である稲川実代子さんは「監督とは親子ほど歳が違いますが、息子が成長していくのを見るのは楽しいです」と監督にエール。やはり従業員役で石井監督の以前の作品にも出演している牧野エミさんは「(以前の作品では監督は)まだ学生さんだったんですけど、今回撮影してはるところを見てて“人を信じるようになりはったな、この人”と思いました」と話し、客席を沸かしました。

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満島ひかりさん(前列中央)を囲んでポーズを決めるエネルギッシュなしじみ工場従業員役の女優陣と、その勢いにやや飲まれ気味(?)の石井裕也監督(左)

 ぴあフィルムフェスティバルスカラシップを得て本作を完成させた石井監督は「誠実に作ったつもりです。誠実なんて言葉、いまは政治家でも使わないですけど、ほんとにそういう姿勢でやったつもりです」とあいさつし「ほんとに、1発目の上映に来てくださってありがとうございました」と舞台あいさつを締めくくりました。

 注目の女優と期待の新鋭監督の顔合わせで送る『川の底からこんにちは』は、5月1日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国順次ロードショー。5月8日(土)からは同じくユーロスペースにて石井監督の過去の作品を上映する特集上映も開催されます。

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