沖縄県の竹富島を舞台にした映画『星砂の島のちいさな天使 〜マーメイドスマイル〜』(6月19日公開)のマスコミ向け完成披露試写会が5月28日に都内でおこなわれ、ヒロインを演じた飯田里穂さん、映画初出演となるプロレスラーの長州力さん、共演の三上真史さん、大地康雄さんと喜多一郎監督が舞台あいさつをおこないました。
『星砂の島のちいさな天使 〜マーメイドスマイル〜』は、小さな島に現れた不思議な少女と、島で生まれ育った兄弟たちを中心に描かれるファンタジックな物語。
不思議な少女・美海(みう)役で映画初主演をつとめた飯田さんは「撮影が3月だったので、こないだ撮っていたばっかりだなって感じがするんですけど、映画公開とともに竹富の雰囲気に戻れるのかとすごくワクワクしています」と公開を前にした心境を語りました。
3週間の撮影期間で「用事で東京に戻ると“早く島に帰りたい”って思うくらい島を好きになりました」という飯田さんですが、撮影時期は10回以上竹富島を訪れている喜多監督すら「ビックリした」というほど気温の低い日が続いたそうで「暖かいところで撮ったイメージがあると思うんですけど、実はベンチコートとか登場しちゃうくらい極寒の中で撮影していました(笑)」と、撮影時の苦労も覗かせました。
『星砂の島のちいさな天使 〜マーメイドスマイル〜』完成披露試写会
舞台あいさつをおこなった長州力さん、三上真史さん、飯田里穂さん、大地康雄さん、喜多一郎監督(左より)
「竹富島の方々にも出ていただいたんですけど、竹富のあたたかさが伝わったらいいなと思っています。映画を観てホッとしたり、笑顔になっていただけたら嬉しいです」と美海役の飯田里穂さん
島の青年・光一役の三上真史さんは「色白なので、まずそこから変えなきゃと思って、東京で初めて日焼けサロンに行きまして、映画の中では無事真っ黒になっています」と役作りの秘話を披露
島のガンコ親父・上地を演じた長州力さんは「島の民宿のお母さんが“ここは天国に一番近い島だよ”と言っていた意味が、撮影の3週間の中でほんとに実感できました」とあいさつしました
おじい役の大地康雄さんは少年時代を石垣島で過ごしており「竹富は私が住んでいたころの石垣島と感じが似ていまして、故郷に帰ってお仕事させていただいた感じがしています」とコメント
「この映画のテーマは“笑顔になること”です。素晴らしいキャストと島の方々の笑顔を観て、みなさんが笑顔になっていただければほんとに嬉しいです」とメッセージを語った喜多一郎監督
大地康雄さんは飯田里穂さんを「映画の中で“彼女の笑顔はとってもいい”という私のセリフがあるんですね。そのセリフにほんとにピッタリ。素晴らしい笑顔で元気付けてくれました」と絶賛
初の映画出演に挑んだ長州力さんは「大変みなさんにご迷惑かけたと思うんですけど、役柄としてはただ大声を出して暴れたり踊ったり、大変いい経験をさせていただいたなというのが率直な感想です」と語り「竹富の素晴らしい環境の中でできたということは、ぼくのひとつの思い出でもあるし、またぜひ竹富に行きたいと思っています」と撮影を振り返りました。
そんな長州さんについて、大地さんは「すごく謙虚で礼儀正しくて、監督の指示をそのまま受け止めて自分の体を投げ出してやりきっている。われわれ俳優がふと忘れがちな部分を思い出しました」とコメント。三上さんは「撮影1日目の最初のシーンが長州力さんとのシーンで、初対面で(長州さんの得意技の)さそり固めを決められて、すごい光栄でした」と笑顔を見せました。
映画には、舞台あいさつに登壇したキャストのほかD-BOYSの牧田哲也さん、ベテランの相島一之さん、津田寛治さん、美保純さん、テレビで人気の矢口真里さん、アイドルグループ・スマイレージの前田憂佳さんらが出演。喜多監督は「これほどバラエティに富んだキャストを演出したの初めて。うまくいくか心配だったんですけど、日を追うごとに出演者全員がほんとに竹富島の住民となって、役者として竹富島を表現してくれたと思います」と語りました。
『星砂の島のちいさな天使 〜マーメイドスマイル〜』は6月19日(土)よりキネカ大森・池袋テアトルダイヤほか全国順次公開されます。