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「Love&Eros Cinema Collection」製作発表会見

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会見に出席した石川均監督、瀬々敬久監督、いまおかしんじ監督、児玉宜久監督、伊藤一平監督(後列左より)、内田春菊監督、鈴木砂羽さん、島田陽子さん(前列左より)。鈴木さんと島田さんの衣裳は「Love&Eros Cinema Collection」をサポートし、劇中の衣裳も提供するアパレルメイカー・SISLEYのもの

 6人の監督が“愛と性”をテーマにした6本の映画を競作する企画「Love&Eros Cinema Collection」(2010年9月25日より公開)の製作発表会見が8月10日に都内でおこなわれました。
 「Love&Eros Cinema Collection」には、瀬々敬久監督、いまおかしんじ監督、石川均監督という、ピンク映画出身でエロティックな作品に定評のある3監督に加え、マンガ家・女優で監督初挑戦の内田春菊監督、テレビの2時間ドラマを手がける児玉宜久監督、いまおか監督や城定秀夫監督の助監督出身で今回デビューを果たす新人・伊藤一平監督と、多彩な監督陣が参加。観客動員数がトップとなった作品の監督には100万円というユニークな試みで、それぞれのラブとエロスを競います。
 会見には6人の監督に加え、いまおか監督作品『島田陽子に逢いたい』主演の島田陽子さん、内田監督作品『お前の母ちゃん BITCH!』主演の鈴木砂羽さんも応援ゲストとして駆けつけました。

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『サマーキャンプ』伊藤一平監督

どうも、伊藤です。自分が助監督を始めて3回目の作品が(今回の制作の)レジェンド・ピクチャーズさんで、その3回目という数字に意味はないんですけど、縁あってやらせてもらうことになりました。よろしくお願いします。
(意気込みは?) 100万円を獲ったら年金を払いたいですね。
(タイトルが『サマーキャンプ』ですが?) そうですね、キャンプに行く話です。キャンプに行ってラブとエロスがあるという、かいつまんで言うと、ヤリマンに横恋慕する素人童貞の話です(ほかの監督陣から微妙な笑いが)。そういう話です。そんなふたりがキャンプに行く話です。

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(作品名未公開)児玉宜久監督

監督の児玉宜久と申します、よろしくお願いします。劇場公開作品というのは私は1本目なので、それなりに緊張して、同時に肩の力を抜きながらやりたいと思います。
(意気込みは?) 私の主な仕事の場所というのはテレビの2時間ドラマの枠なんです。Vシネマとか映画に準じるものはやったことがあるんですけど、劇場公開作は初めてなものですから、今回はこの企画に加えていただいて、ドラマ性を重視したものということでテーマを絞ってやっていきたいと思っています。その辺が今回の決意ですね。
(作品の内容が秘密ですが、トップを狙う自信は?) そうかもしれません(笑)。

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『島田陽子に逢いたい』いまおかしんじ監督

いまおかしんじです。撮影がこれからなのでいろいろ考えている最中なんです。不安がいっぱいなんですけどよろしくお願いします。
(意気込みは?) 島田(陽子)さんもご一緒させていただくので、力を貸していただいて(動員トップとなる)自信はあります。
(ドキュメンタリータッチということですが)まだ内緒。がんばります。

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『島田陽子に逢いたい』主演:島田陽子さん

ただいまご紹介いただきました島田でございます。今回のテーマはずばり“ラブ&エロス”ということで、ラブにエロスはつきものですし、エロスにもラブはつきものです。でも、どうしてもラブとエロスが合体せずに離れてしまうような映画もたくさんあるんですけれども、今回はきっとラブとエロスが見事に合体してですね、ひとつのなんともいえない世界を作り出す、そんなような映画じゃないかなというふうにいまは理解しています(笑)。私はまだこれから撮影なのでなにもわかりませんが、いまおか監督と一緒に、ラブとエロスをどこまで突き詰めて昇華させるかというのを計画中なんですよね?(笑) (いまおか監督「はいそうです」) そんな感じです、よろしくお願いいたします。

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『モザイクな愛』(仮題)瀬々敬久監督

瀬々です、今日はお暑い中ありがとうございました。そうですね、盛り上げていきたいと思っています。よろしくお願いします(笑)。
(意気込みは?) ぼく自身もピンク映画で初めて商業映画の監督になったので、こういうエロス作品というのはひじょうに想いがありますし、そういう場というのは若い監督が世に出ていくところだと思うので、今回は伊藤一平くんが初監督なんですけど、これに参戦して、たぶん「上の奴らを叩き落す!」という意思表明をしてくれるのだと大いに期待しています。で、ぼくらも「よっしゃ迎え撃ったるで」という気持ちでやります(笑)。それでピンク映画というか、にっかつロマンポルノもそうですけど、新しいこととか実験的な場所だと思うので、いままでになかったようなことをやりたいと思っています。

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『紙の力士』石川均監督

石川と申します。素敵な企画にお呼びいただいて大変光栄です。ぼくは撮影もう終わっちゃったんですけど、ラブ&エロスというよりバリアフリー・ラブストーリーみたいなものを撮ってしまいました。よろしくお願いします。
(意気込みは) そうですね、(観客動員がトップになったら)監督の力ってものでもないので、制作の方やスタッフ・キャストみんなの力であれなんで、万一(100万円を)いただけたらみんなで温泉でも行こうかなと思っています。
(出演がミッキー・カーチスさんを迎えられているそうですが?) この暑い中、今年一番暑い日にミッキーさんが72歳でがんばっていただきました。いや、ほんとに画になる人です。

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『お前の母ちゃん BITCH!』内田春菊監督

内田です。よろしくお願いします。私ももう撮影は終わったんですけど、楽しいお仕事で嬉しくやっています。
(意気込みは?) 監督の仕事は昔ちょっとだけやったんですけど映画はやったことがなくて、ほんと言うと、前やったときにあまりに大変だから断っていたんです(笑)。役者はやっていたんですけど、今回はそんなに大変そうじゃない気がして、こんな言い方失礼なんですけど(笑)、もしかしたら(できるかな)と思ったら、そんなに大変じゃなかったですね。それはもちろん砂羽ちゃんの力で、台本書いているときに「いま映画作っているんだけど」と話をして、とても砂羽ちゃんにはお願いできないだろうと思っていたら「そんなの平気平気!」って出てくれることになって、その瞬間、台本に砂羽ちゃんが入り込んで、彼女以外には考えられないような感じになったんです。それをみなさんのご要望で人妻ものにして、砂羽ちゃんに人妻になっていただいて10代の男の子といろいろなことをやっていただきました。私が思っていた以上のことを砂羽ちゃんがいちいち現実に見せてくれた感じで、全然大変じゃなくて楽しかったです。私がよくわかっていないのに、スタッフの人たちみなさんが支えてくださって、ほんとに楽しい現場でした。

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『お前の母ちゃん BITCH!』主演:鈴木砂羽さん

砂羽です。よろしくお願いします。私は先月、内田春菊監督の作品に出演させていただいたんですけど、ずっと昔から大好きだった内田春菊さんの作品に私が出られるということで、とっても張り切ってやらさせていただきました。もう春菊さんのかわいくてポップで、それでいてエロス全開な世界をどう私がうまくできるかななんて思ってやっていたんですけど、けっこううまくいきましたよね(笑)。やっぱり内田春菊先生のファンだったから、すごくヴィジュアルにしやすかったです。どんなことを春菊さんが映像化したいのかってことが手に取るようにわかるというか、それを提案してみたら春菊さんも「素敵素敵」って、楽しかったですね。ほんとに、エッチでかわいくて楽しい話ができたと思うので大・大自信作です。

 会見では、最年少30歳の伊藤監督に向け、瀬々監督から発破をかけるような発言も。伊藤監督が「胸を借りるというか、刺し違えるくらいの覚悟で(笑)」と応えると、瀬々監督は「楽勝だと思います。ひそかに大傑作を撮る勢いです」と高らかに宣言し、はやくも熱いバトルを予感させました。

 主婦と大学生、老人と介護ヘルパー、ブログを綴る女と倒錯した趣味の男、女優とそのファン、気安い女と彼女に恋した男……。6本それぞれ異なったかたちで“ラブ&エロス”をスクリーンへと描き出す「Love&Eros Cinema Collection」は、テアトル新宿にて9月25日(土)から11月5日(金)まで、各作品1週間ずつ6週間連続上映されます。

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