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『ロストパラダイス・イン・トーキョー』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった白石和彌監督、小林且弥さん、内田慈さん、ウダタカキさん(左より)

 ロッテルダム、釜山、ドバイなど、海外の国際映画祭に出品され注目を集めた映画『ロストパラダイス・イン・トーキョー』が9月18日にポレポレ東中野で初日を迎え、白石和彌監督と出演者の小林且弥さん、内田慈(うちだ・ちか)さん、ウダタカキさんが舞台あいさつをおこないました。
 『ロストパラダイス・イン・トーキョー』は、知的障害を持つ兄と暮らす青年・幹生を主人公に、幹生と兄、そしてあるきっかけでふたりと知りあった女性・マリンが築いていく奇妙だけど穏やかな関係を描いた映画。
 主人公・幹生を演じた小林さんは、撮影時のエピソードについての質問には「(撮影したのが)おととしの夏くらいでしたっけ? だからスミマセン、覚えていないんですよ」と答えましたが「(作ってるときから)すごくいい作品になるんじゃないかなって、賛否両論あるかもしれないけど、小さくまとまらないでザラッとした見ごたえのある映画になればいいなと思っていて、ぼく自身はそうなったんじゃないかなと思っています」と作品について語り、本作がデビュー作となる白石監督に「すごく才能のある監督さんだなって。尊敬する監督の山下(敦弘)さんと(映画を)やったとき以来の衝撃を受けました。もっともっと映画を撮ってほしいし、がんばってください!」とエールを贈りました。

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「公開までに白石監督と映画祭に行かせていただいて“ほんとに(日本で)上映できるのかな”と思ってました」と幹生役の小林且弥さん

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「撮ってからけっこう時間が経っていますが、この日を迎えられてとても幸せだなと思っています」とあいさつしたマリン役の内田慈さん

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幹生の兄・実生を演じたウダタカキさんは「なんか思い入れのある作品なので、観ていただけるのがすごく楽しみです」とあいさつしました

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「力ずくというか、魂を込めて作りました。関わってくれた方や、なにより来ていただいたお客様に感謝しています」と白石和彌監督

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撮影から1年8ヶ月を経ているため、撮影時のことは「覚えてない」という小林且弥さん(左)は、映画の見どころを聞かれて一瞬絶句。その様子を見て内田慈さん(中央)とウダタカキさん(右)も思わず笑顔

 マリン役の内田さんは「リハーサルからけっこう話しあいながら作っていって、一緒に作るということをやらせてくださって、ほんとに幸せな作品だと思っています。いろいろな受け止め方はあるかと思うんですけど“こんな運命共同体はどう?”という提示のつもりでみなさんに送り届けたいと内田は思っています」と、幹生の兄・実生を演じたウダさんは「なかなかできない役なので、そういう役をやらせていただいてすごく感謝しています。共演者の方は普段と地続きの芝居ができる方で、勉強になりました」と、それぞれ作品について振り返り、白石監督は「この映画はぼくの“映画を作りたい”っていうひとつの想いから、ひとり巻き込み、ふたり巻き込み、ぼく自身が才能あるかはわからないけど、才能のある人たちに集まってもらえる運はあるなと思いました。いろいろな人に助けてもらってみんなの想いが映画にできたので、これからもみんなでがんばっていけたらいいなと思います」と舞台あいさつを締めくくりました。

 『ロストパラダイス・イン・トーキョー』は9月18日(土)よりポレポレ東中野にてレイトショー。ゲストを招いてのイベントも予定されています。

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