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『脇役物語』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった松坂慶子さん、益岡徹さん、永作博美さん、緒方篤監督(左より)

 ベテラン俳優・益岡徹さんが長い俳優生活で初となる主演をつとめた『脇役物語』が10月23日に初日を迎え、ヒューマントラストシネマ有楽町で益岡さんと共演の永作博美さん、松坂慶子さん、緒方篤監督が舞台あいさつをおこないました。
 『脇役物語』は、いつも脇役ばかりの俳優・ヒロシが初めて手にした主演のチャンスを巡る騒動に、ヒロシと若い女優・アヤとの恋愛が絡んで繰り広げられるロマンティック・コメディ。
 初回の上映後に舞台に登場した益岡さんは「緒方さんが初めて撮る長編映画に出してもらったこと、主演として使ってもらったこと、役者として大きな意味のあることをやらせてもらったと思っています。ほんとにみなさんありがとうございました」とあいさつし、永作さん演じるアヤとの恋愛を演じたことについて「自分の役が恋愛感情を持っているというのはいままで体験したことがありませんでしたので、ヒロシの及び腰になっている姿が実際の永作さんに対する“ぼくの恋人になるわけないや”という意識とダブってリアルな感情が芝居になったという感じでしょうか」と振り返りました。
 これが初の劇場長編作となる緒方監督は「以前の短編で益岡さんは演技がお上手でコミカルだというのが痛感していたので、益岡さんを念頭において考えて、そこから始まりでした」と話し「普通だと役者さんは何人かの候補がいるんですけど、今回はどの役も第二候補はいなかったんですね。だからみなさんのスケジュールが合わなければこの映画は成り立っていなかったです。みなさんがこの映画を面白がってご出演いただいて信じられないことですね」とコメント。
 そんな監督について永作さんは「個性的という言葉でしか言い表せないですね。すごくサービス精神が旺盛で、すごく人を平等に広い目で見ている方という印象を受けました」と評しました。

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主人公・松崎ヒロシを演じた益岡徹さんは“日本の誇る名脇役”と紹介され「身に余る紹介の言葉で申し訳ございません(笑)」とあいさつ

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「いままでになかった新鮮な現場を味わえたことが、私にとってこの作品で貰った財産だと思っています」とあいさつしたアヤ役の永作博美さん

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「監督は外国の暮らしが長かった方なので、日本映画にはない洒落たユーモアがあって素敵だなと思いました」と黒岩夫人役の松坂慶子さん

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「素晴らしい役者さんとスタッフの方々に支援されまして、なんとかこの映画ができあがって一般公開できるのは嬉しいことです」と緒方篤監督

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緒方監督はスタッフ用に製作された『脇役物語』Tシャツを着て登場。監督の披露したTシャツを着てのプロモーション活動でのエピソードに観客だけでなく益岡さんや永作さんからも笑いが

 年下の男性と恋をする黒岩夫人を演じた松坂さんは「ラブシーンがあるのはいつ以来だったか、うれしはずかしという感じでハラハラしながら拝見したんですけど、なかなか初々しく(恋人役の柄本祐さんと)ふたりでいたなとホッとしたところです」と感想を述べ「これからも監督には、心持ちひとつで幸せになるような映画をどんどん作っていただきたいです」と緒方監督にエールを送りました。
 そして、益岡さんの「この映画は緒方さんの熱い想い、それを緒方さんの友人知人の方が“緒方篤に映画を撮らせてやろう”という気持ちになったんだと思います。そうして製作費が集まって成立した映画であるということ。そういう方たちの想いが加わっているということ。こういう成り立ちをする映画がこれからも続いてほしいとぼくは願っています」という言葉で舞台あいさつは締めくくられました。

 海外でも高い評価を受けている『脇役物語』は、10月23日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショーされています。

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