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忘れるべきじゃないという想い:『無常素描』先行上映会舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった大宮浩一監督

 3月の東日本大震災発生から約1ヶ月あまりを経た被災地各地を映像に収めたドキュメンタリー映画『無常素描』(むじょうそびょう)の先行上映会が6月17日にオーディトリウム渋谷で開催され、大宮浩一監督が舞台あいさつをおこないました。
 上映終了後に登壇した大宮監督は「(上映開始時刻の)7時半までをとても長く感じました」とあいさつ。「忘れるべきじゃないな、“覚えていたいな”という想いで作りました」と映画制作の動機を語り「行政区分的なラインも消えました。人との関係性のラインもたくさん消えました。と、同時に、ある一点を中心とした同心円の新たなラインができつつあるようです。それはテーマでもなんでもありませんが、ライン、線ということが、編集しながら浮かんできた部分です」と想いを語りました。

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客席からの質問に答える大宮監督

 この日の舞台あいさつでは質疑応答の時間も設けられ、監督は観客から寄せられた質問ひとつひとつに丁寧に回答。「ひとりだと忘れてしまうことも、複数だと忘れにくいと思います」と呼びかけ、舞台あいさつを締めくくりました。

『無常素描』は、6月18日(土)よりオーディトリウム渋谷にてロードショーされます。

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