多くの女性アイドルが所属するハロー！プロジェクトの３人組ユニット・Buono!（ボーノ！）が初主演・初主題歌をつとめる映画『ゴメンナサイ』（10月29日公開）の先行プレミア上映イベントが10月８日に汐留ＡＸで開催され、鈴木愛理さん、夏焼雅（なつやき・みやび）さん、嗣永桃子（つぐなが・ももこ）さんのBuono!のメンバー３人と安里麻里（あさと・まり）監督が舞台あいさつをおこないました。
　『ゴメンナサイ』は、人気ケータイ小説サイト“魔法のｉらんど”で発表された同名ホラー小説の映画化。高校を舞台に、イジメに遭う女子生徒の呪いが呼ぶ恐怖の物語が展開されます。
　日高由佳を演じた鈴木さんは「衝撃の結末が待っているので、ちょっと覚悟をして観てください」とあいさつ。「監督から（由佳は）普段の私に似ているところがあると言っていただいて、いつもの自分らしさを出せたらいいなと思っていたんですけど、自分らしく演じることが一番難しいということにこの映画をとおして気づくことができました」と役作りを振り返りました。
　イジメに遭う生徒・黒羽比那子（くろばね・ひなこ）を演じた夏焼さんは「初めて怖い役をやらせていただいて、いつもと違う自分をみなさんにお見せすることができたのではないかと思うので、たっぷり楽しんでください」とあいさつ。「普通にいるときはチークとか入れて女子って感じなんですけど、この映画の中では肌を白く塗ったりクマを足していたりとかして暗い子を演じているので、みなさん驚いちゃうと思うんですよ。でも、みなさんに“おっ”と思ってほしいので、ビックリする気持ちとかをみなさんに感じてほしいと思います」と見どころをＰＲ。
　比那子をいじめる園田詩織を演じた嗣永さんは「普段のかわいくて天使のももち（＝嗣永さんの愛称）とは別人、真逆のようないじめっ子の役なんですけど、女優魂全開で頑張りました」とかわいさをアピールし、「私はいつもファンのみなさまからの愛を受信するためのアンテナで、小指が立っちゃうんですね。シリアスなシーンで立っていたら決まらないじゃないですか。監督から“小指！”と言われたり、正直（指を）閉じるのが一番大変だったんですけど、いろいろ気をつけて楽しく撮影できました」と、嗣永さんならではの苦労があったことを明かしました。
　そして、映画のタイトルにちなみBuono!３人それぞれの「ゴメンナサイ」エピソードを質問されると、鈴木さんは映画で夏焼さんが使ったカツラを勝手に被ったことを、夏焼さんは忘れ物が多くお母さんに駅までお金を持ってきてもらったことをそれぞれ告白。嗣永さんは「私は流行語大賞を狙っていまして“許してニャン”というのをはやらせようと思っているんですね。だけど映画のタイトルは『ゴメンナサイ』なので（タイトルと違うけど）“許してニャン”」とポーズを決め、夏焼さんから「広めなくていいです。自己満足の世界ですから」と厳しいツッコミを入れられていました。

　また『ゴメンナサイ』は、Buono!の３人が物語の登場人物を演じるだけではなく、Buono!本人としても出演するという一風変わった構成の作品となっており、安里監督は「物語が二重構造というか、Buono!のみんなを撮るときと、物語の中の３人の役があって、差をつけるのに苦労しました」と話しました。

　舞台あいさつに続いては、Buono!がロック調の主題歌「DEEP MIND」を生で初披露。場内を熱く盛り上げました。

　『トワイライトシンドローム　デッドゴーランド』『呪怨　黒い少女』など、ホラー作品で定評のある安里監督と人気アイドルのコラボレーションで恐怖の扉を開く『ゴメンナサイ』は、10月29日(土)よりユナイテッド・シネマ豊洲ほか、全国順次ロードショーされます。