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ビショ濡れでの撮影も「うお座だから全然OK」:『魚介類 山岡マイコ』完成記者会見

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「仲間」の魚がたくさん泳ぐ水槽をバックにポスターを囲んでポーズ! 左より、高見こころさん、佐武宇綺さん、加藤沙耶香さん、梶野竜太郎監督

 演技に歌、グラビアなどマルチに活動する注目の美少女・佐武宇綺(さたけ・うき)さんが「魚介類なのに女子高生」役を演じる『魚介類<シーフードガール> 山岡マイコ』(10月22日公開)の完成記者会見が10月12日に池袋のサンシャイン水族館でおこなわれ、佐武さんと高見こころさん、加藤沙耶香さん、梶野竜太郎監督が出席しました。
 『魚介類 山岡マイコ』は、海からやってきた見た目は女子高生だけど“魚介類”のマイコと、彼女の第一発見者である鴨子の送る奇妙な日々を描いた「“ゆるかわ”ファンタスティック・ムービー」。出世魚のように、第1形態・山岡マイコ、第2形態・山岡ユカカ、第3形態・山岡コハルと次々姿を変えていく主人公を、それぞれ佐武さん、松下美保さん、加藤さんの3人が演じています。
 映画の内容にちなんだ水族館での会見に、佐武さんは「プライベートで水族館に行くことが多いので、大好きな水族館で会見ができて嬉しいです」とコメント。水族館の魚の中では特にエイがお気に入りのようでしたが、今回の映画の撮影まで「エイという名前を知らずに“タイちゃん”と呼んでいました(笑)」と明かし、お気に入りの理由を「背中に乗っていたのがきっかけですね」と、役柄のマイコになりきって説明しました。

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山岡マイコ役:佐武宇綺さん

山岡マイコ役をやらせていただきました佐武宇綺です。よろしくお願いします。いま、この(劇中と同じ)衣裳を着ているんですけど、見た目は普通の女子高生なんですよ。でも哺乳類ではなく魚介類という内容で私自身もビックリしたんですけど(笑)、そこから(高見)こころちゃんが演じる鴨ちゃんが第一発見者で、ふたりの共同生活が始まり、奇妙な生活が始まるという内容になっています。(マイコは)乾いてしまったら死んでしまうという設定なので、撮影のときは常にずっと濡れていたことを覚えています。
(演じるときに気をつけたことは?) 私は映画の主演をするのが初めてだったので、すごいプレッシャーもあったんですけど、監督から「そのままの宇綺を撮りたい」というお話をいただいていたので、魚介類の第1形態ということで、一番元気よく、幼く、そして無邪気に演じたいと思っていました。
(海から初登場するシーンでは実際に海に入っていますが?) 入りましたよ、ちょうど9月ころだったんですけど、私は基本的にグラビアの撮影のときとかは暑いビーチで撮影することが多いんですけど、基本、暑いのより寒いほうが好きなので、全然苦ではなかったです。あの寒い時期に入ることができて逆に嬉しかったです(笑)。しかも制服のまま入るなんてあまりないじゃないですか。そういうのも新鮮でした。あと、そのシーンがクランクインで、すっごい緊張していたんですよ。マイコが出てくるという大事なシーンで、天候も不思議な雲が出てきてマイコが出てくるのにピッタリで、幻想的なシーンに仕上がったんじゃないかと思います。
(一番お気に入りのシーンは?) いっぱいあって、最後のほうは思い出深いんですけど、第2形態のユカカに世代交代するシーンは切なかったですね。鴨子とずっと一緒にいたからこそ、次の世代に交替する切なさをそのシーンにぶつけているので、その切なさを読み取ってほしいですね。

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葱野鴨子(ねぎの・かもこ)役:高見こころさん

高見こころです。葱野鴨子役を演じさせていただきました。こんな格好をしてますけど、一応(映画の)衣裳なんです(笑)。この『魚介類 山岡マイコ』ってタイトルを口にするたび、みんなに「えっ?」って聞き返されるんですけども、私も最初はビックリしました。オファーをいただいたときにマネージャーがタイトルを聞いただけでお断りしようとしたくらいビックリしたんですけど(笑)、内容を読ませていただいたら、面白くて、インパクトのある作品だなということで、私も鴨子を演じられて嬉しく思いますし、これからみなさんに観てもらえることをほんとに嬉しく思います。
(マイコとの出会いのシーンを振り返っていかがですか?) 最初にマイコが出会うのが海のシーンなんですけど、宇綺ちゃんが実際に海に入って撮影していたので、寒くてほんとに大変だったと思います。そんな中ですね、私の「会ってみたいなあ、半魚人アリエル」というセリフがあって、私はアニメのかわいい人魚姫をイメージしながらそのセリフを喋っていたんですけど、宇綺ちゃんはほんとに人魚姫が出てきたようなかわいさを持ってて、アニメの実写版を観ているような感覚でそのシーンを演じていました。
(マイコを見守る役ですが?) 演じる前から母親の大きい愛と言うんですかね、そういうイメージで撮影に挑んだんですけど、実際に撮影を進めていくうちにほんとに母性本能が分泌されるっていうんですかね(笑)。みんなほんとにかわいいじゃないですか。だからわが子のような感覚で撮影をしていたので、その間はずっとほんとに母性本能分泌されっぱなしでしたね。
(印象的なエピソードは?) どれも印象的ではあるんですけど、病院で診断を受けるシーンがあって、そこで宇綺ちゃんと私がまったく別々のセリフを同時に喋って同時に話し終えるというすごく難しいシーンがあるんですね。なかなかできないシーンなんですけど、それをテイク5で成功させたことがすごく私たちも嬉しくて印象に残っていますね。それから、ビリー先生役の下村(尊則)さんがすごくいい味を出していまして、すごく映画を締めてくださっているので、そこらへんもぜひ注目してほしいなと思います。

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山岡コハル役:加藤沙耶香さん

山岡コハル役を演じさせていただきました加藤沙耶香です。さっきここちゃん(高見さん)も言っていたように、ほんとにタイトルが衝撃的だなという印象が私もあったんですけど、できあがったものを観たとき、1回目はやっぱり内容も衝撃なんですけど(笑)、2回目は新しい発見があって、はじめから心を打つ映画なんですけど3回目にはさらに内容を理解して心を打たれる、そんな映画ができたんじゃないかなと思っております。なので、これから公開されて、たくさんの方がこの『山岡マイコ』に出会っていただけることを楽しみだなと思っております。たくさんの方に観ていただけたら嬉しいなと思っております。
(役柄を聞いたときはどう思いました?) 私は、物語にちゃんと関わる役で映画に出るのが初めてだったので、どんな役作りをしたらいいのかあまりわからなかったんですね。だから、まずはじめにやったのがパソコンで出世魚について調べることだったんですけど、案の定、そこからお芝居について得るものはなく、ただ単に出世魚について詳しくなっただけだったので、いろいろ自分なりに考えて「第1形態、第2形態があった上での第3形態ということは、やっぱり大人っぽいのかな?」とか、いろいろ考えながら演じてみました。イメージ的に一番大人で落ち着いていて、でもマイコとユカカのふたりのかわいらしい感じとかフワフワした感じとかは残しておきたいなっていう、いろいろなものを複雑に入り混ぜてみました(笑)。受け取った方が「お前それは違うだろ」って思ってしまうかもしれないんですけど、私の全力の大人っぽさ、かわいさを出してみましたので、観てほしいなと思います。
(撮影現場はいかがでした?) さっきも言っていたように、私たちは常にずうっと濡れている役だったから、もしかしたらこの会見も濡れているんじゃないかって(笑)。乾いた制服が着られることにちょっと幸せを感じるくらい濡れていたので、そこが一番印象に残りましたね(笑)。

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梶野竜太郎監督

「変なタイトル」と言われ続けた『魚介類 山岡マイコ』で監督と脚本をやっております梶野竜太郎と申します。ぼくは生まれが池袋なもので、サンシャイン水族館で会見をやれるのがすごく嬉しくて、劇場も池袋(シネ・リーブル池袋で公開)という「ここでしか記者会見やらんぞ!」って言いたくなるくらいの場所で会見できて、むちゃくちゃ嬉しいです。とにかく変わったというか、ファンタジーのかわいい映画だと思いますので、ぜひご堪能いただきたいと思います。
(映画のストーリーを思いついたきっかけは?) たとえば、にわか雨が突然降ってきて女子高生がビショビショになっちゃったところって、むちゃくちゃかわいいじゃないですか。濡れた髪の女の子を83分撮りたいなというところから話が始まって、でも濡らすだけの映画だとちょっと変なふうになっちゃうんで、自然に濡れてもおかしくないシチュエーションを考えて「魚じゃん!」ってところから始まりました。
(キャスティングのポイントは?) 第1、第2、第3形態と言いながら顔が全然似ていない3人なんですけど、似てない3人を使う方法論でいい方法がないかなって思ったときに、やっぱり“出世魚”だったんですね。ブリ、ハマチ、コハダって別に顔は似ていないので、それがちゃんと成立するのは“出世魚”だなと思いながら、佐武さんには一番ちっちゃい元気なころを演じてほしい、2番目の松下さんにはちょっとクールで女の子で言うと反抗期的なところを演じてほしい、最後に加藤さんにちょっと大人びたところを演じてほしい、ってところなので「女の子の成長過程を魚に例えた」みたいな話をもとに、さらにそれをファンタジーに突っ込むとどれだけかわいくおかしな話になるのかなというのを試したくて、自分で脚本を書いて、仕上がったんでキャスティングさせていただきました。魚に例えると女の子の動きがかわいく撮れるなと思うので、こうしました。これが『爬虫類 山岡マイコ』だったら映画にならないですよ。
(見どころは?) 「女の子たちがかわいいです」とかファンタジーって要素は表向きあるんですけど、やはり内容を濃くしていますので、ちょっと放り投げているシーンが要所要所にいっぱいあるんですけど、2度、3度観ると「あっ、ここはこれと繋がっているんだ!」とか、そこが段々解決していくので、観るたびに発見が出てくるんじゃないかと思っております。深みを入れているので、そこを楽しんでいただければと思います。

 ずっと全身を濡らしたままだったり、海に入ったりとチャレンジの多かった撮影も「私自身、うお座なので全然OKです。光栄です」と笑顔で振り返った佐武さん。「ほんとに、いままでに観たことがないファンタジームービーができあがりました。キャストのみなさん、スタッフさん、そして監督と、ひとつひとつのシーンに想いを込めて作った映画です。ぜひ、この映画を観て、人との出会いの大切さを感じてほしいと思います。『魚介類 山岡マイコ』をよろしくお願いします」と会見を締めくくりました。

 監督デビュー作『ピョコタン・プロファイル』で注目を集めた梶野監督が、奇抜な発想で注目のアイドルの魅力を存分に描いた『魚介類 山岡マイコ』は、会見に出席したキャストのほか、グラビアで活躍する松下美保さん、実写映画初出演となる人気声優の岡本信彦さん、劇団四季出身の下村尊則さん、アイドルグループ“アイドリング!!!”の菊地亜美さんら、バラエティに富んだキャストが出演。10月22日(土)より、シネ・リーブル池袋にてモーニング&レイトショー上映されます。

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