久万真路監督、真利子哲也監督、黒崎博監督という気鋭の監督３人の新作中編が、オムニバス映画『movie PAO』として６月11日よりテアトル新宿にてレイトショー上映されます（連日連日21時10分より）。
　『movie PAO』は、次世代の新しいクリエイター発掘・育成を目的としたプロジェクト“コフェスタPAO”の一環として制作された作品。あえてプロジェクトとして統一した題材を設定せず、３人の監督が「つくりたいものをつくる」という意欲的な試みとなっています。
　廣木隆一監督や平山秀幸監督などの助監督をつとめる久万真路監督がメガホンをとったのは『ファの豆腐』。豆腐屋を継いだ娘と父親の物語を、『森崎書店の日々』の菊池亜希子さん、ベテランの塩見三省さん、多くの作品で個性を発揮する三浦誠己というキャストで描きます。
　国内外の映画祭で高く評価され、東京藝術大学大学院映像研究科で学んだ真利子哲也監督による『NINIFUNI』は、地方都市を舞台に、ある“事件”から始まる物語を描きます。『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』の宮崎将さん、『海炭市叙景』などの山中崇さんという実力派若手男優陣に加え、現在話題を集める女性アイドルグループ・ももいろクローバーがアイドルグループ役で出演しています。
　ＮＨＫドラマ「火の魚」「セカンドバージン」などの演出を手がけた黒崎博監督がメガホンをとったのは、女性ふたりの人間ドラマ『冬の日』。映画出演が続く長澤まさみさんとベテラン・風吹ジュンさんというふたりの女優の共演が見ものです。
　次代を担う監督たちと豪華俳優陣、そしてベテランスタッフのコラボレーションにより生まれた３本の作品は要注目です。