“無名”の若手監督による15分の短編作品10本を上映する企画「NO NAME FILMS」が、11月19日より渋谷・ユーロスペースにて２週間限定でレイトショー開催されています。
　「チカラはある。ナマエはまだない。」という、挑発的にも感じられるキャッチフレーズを掲げて開催されるこの企画は、若手映像クリエイターを対象にした映像製作プロジェクト・UNIJAPAN（ユニジャパン）の支援で製作された短編作品の特集上映。短編作品としては異例の製作費で製作され、柄本佑さん、前田亜季さん、麿赤兒さんや、映画監督でもある利重剛さん、鈴木卓爾さんら、メジャー作品で活躍する俳優陣も出演し、インディーズとメジャーの垣根が低くなりつつある日本映画の状況を象徴する作品にもなっています。
　参加する監督陣は、近作『くらげくん』でＰＦＦアワード２０１０準グランプリをはじめ、７映画祭でグランプリ含め13もの賞を獲得している片岡翔監督、新作『返事はいらない』が２０１１年の東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門にノミネートされた廣原暁監督、「NO NAME FILMS」上映作品「ふたつのウーテル」が２０１１年カンヌ国際映画祭に招待された田崎恵美監督ら、全員がすでに国内外の映画で高い評価を得ている若手監督たちです。
　10本の作品をＡプログラム・Ｂプログラムに分けて日替わりで上映し、上映後にはトークショーや参加監督の作品上映などのイベントが連日開催されます。あえて“無名”を謳って送る若き俊英たちの作品群。今後の日本映画界を動かしていくであろう若き才能を、ぜひ目撃してください。

　また「NO NAME FILMS」公式サイトは、ほぼすべてのコンテンツを動画によってナビゲートするという、独創的なデザインとなっています。ウェブサイトの可能性を感じさせる公式サイトもお見逃しなく。