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由紀さおりさんが歌も披露:『カルテット』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった三村順一監督、高杉真宙さん、剛力彩芽さん、鶴田真由さん、柳内光子エグゼクティブ・プロデューサー(左より)

 昨年3月の震災により大きな液状化の被害を受けた千葉県浦安市で撮影された映画『カルテット』が1月7日に全国公開を向かえ、丸の内ピカデリーで高杉真宙(たかすぎ・まひろ)さんと剛力彩芽(ごうりき・あやめ)さん、鶴田真由さんらキャストと三村順一監督らが舞台あいさつをおこないました。
 『カルテット』は、バイオリニストとして将来を期待されている中学生の開たち永江一家が、音楽をつうじて家族の絆を取り戻し再生に向かっていく物語。
 『カルテット』が映画初主演となる開役の高杉さんは、600人近い観客を前に「こんなにみなさんがいるとは思わなくてすごくビックリしました(笑)。緊張してうまく喋れるかわからないんですけどがんばります」とあいさつ。バイオリニストの卵という役柄について「バイオリンを弾いたこともなくて、音符も読めなくて、大変でしたけど、すごいがんばりました。音楽を楽しんでもらえたらいいなと思います」と振り返りました。
 開の姉・美咲を演じた剛力さんは「撮影を始めるころに震災が起きてしまって“少しでもみなさんの力になって支えられたらいいな”と思って撮影に挑んでいたんですけど、こうしてみなさんに来ていただいてみなさんのお顔を見ると、私が逆に支えられてるなっていうのをすごく感じます」と、涙で声を詰まらせながら話しました。

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「前は音楽に興味がなかったんですけど、今回『カルテット』をやらせていただいてからは聴くようになって、つらいときに元気になったりリラックスしたりしています」という主人公・永江開役の高杉真宙さん

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「家族がテーマになっていて、家族がいるのが当たり前だと思っていてはいけないなということを感じました。たくさんの方に観ていただきたいと思います」とあいさつした開の姉・美咲役の剛力彩芽さん

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「“いま映画の撮影をしていていいんだろうか?”という想いを抱えて撮影に入ったので、これだけの方に観ていただけて“やっぱりやってよかったな”という想いでいっぱいです」と母・ひろみ役の鶴田真由さん

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「この国に暮らす私たちすべてが手を携えて、一歩でも二歩でもいいから進んでいかなければいけないというときにこの映画ができたことは、大きな意味があろうかと思います」と祖母・柳川陽子役の由紀さおりさん

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三村順一監督は「この映画は昨年の大きな被災の中から映画であります。こうやって初日の1回目から多くの方が足を運んでくださいまして、御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました」とあいさつ

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「今年は辰年です。この『カルテット』を、昇り竜の如く天まで昇って日本中の心を動かし、そして癒す、みなさんにとって想い出の映画にしたいと思っています」と柳内光子エグゼクティブ・プロデューサー

 開たちの祖母・陽子を演じた由紀さおりさんは、高杉さんら楽器演奏に挑戦した一家役の4人について「みなさん必死にお稽古していらっしゃいましたし、ほんとによく楽器をクリアなされたと思います。改めて音楽の素晴らしさを感じさせていただきました」とコメント。そして司会者からのリクエストに応えて、伴奏なしで唱歌の「ふるさと」を披露。曲の後半からは、客席も声を揃えての合唱となりました。

 舞台となった浦安市では昨年12月から先行公開されすでに好評を得ている『カルテット』は、舞台あいさつに登壇したキャストのほか、父親・直樹役に細川茂樹さん、祖父・卓役に上條恒彦さん、音楽教師・千尋に田中美里さんらが出演。1月7日(土)より丸の内ピカデリーほかにて全国公開されています。

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