かわいくてちょっとグロテスクな着ぐるみのキャラクターたちがブラックな笑いを繰り広げる『劇場版 はらぺこヤマガミくん』が３月３日に銀座シネパトスで初日を迎えました。上映前の舞台あいさつには井口昇監督らスタッフ・キャストに加え、着ぐるみのヤマガミくんとキノシタちゃんも登場。本編でもヤマガミくんの声を担当している井口監督が「みなさんこんにちはだカミ〜、会えて嬉しいカミ〜！」と生アテレコであいさつしました。
『劇場版 はらぺこヤマガミくん』は、人間が好物だけど失敗ばかりでお腹をすかせている山の神さま・ヤマガミくんを主人公にした１話３分のネット配信ショートムービーを全話一挙上映するもの。劇場公開にあたってネット未公開のエピソードも加えられており、井口監督は「実は一番すごいところは（ネットでは）全然見せていません。あと、観て“わけがわからない”という回も見せていません。劇場版でほんとの姿が観られるので楽しんでください」と、劇場版ならではの魅力をアピールしました。
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着ぐるみのヤマガミくんも登場だカミ！：『劇場版 はらぺこヤマガミくん』初日舞台あいさつ
舞台あいさつに登場したヤマガミくん(右)とキノシタちゃん
後列左より、福田裕彦さん、鹿角剛司さん、キノシタちゃん、桃瀬美咲さん、ヤマガミくん。前列左より、西村喜廣監督、塩崎遵監督、井口昇監督
井口監督はじめ着ぐるみの声を演じた登壇者は、それぞれ演じた役のお面を頭に付けて登場しました
数少ない人間のキャストとして出演している桃瀬美咲さんは「（どういう作品か）台本を読んでもまったくよくわからない(笑)。まず“ヤマガミくん”というキャラクターがまったく想像できなくて“どういう神さまなんだろう？”って不思議なまま現場に行って、見てもちょっとよくわからなくて(笑)、でも楽しかったです」と撮影を振り返りました。
「17話くらいまでは“厳しいこれ、まだ続くのかよ”って思うかもしれませんが、それを越えるとあら不思議、脳が気持ちよくなってきます」とヤマガミくんの声も担当した井口昇監督
監督のほか原案・キャラクターデザイン、さらに出演もしている西村喜廣監督。「後半部分はほんとに盛り上がって“（製作意図が）こういうことなんだな”ってわかってくれると思う」
「変わった人たちの間に入るので大変でした。25本の台本があった中から“俺はこれやる”って（井口監督と西村監督が）取りあって、余ったのをやらせていただきました」と塩崎遵監督
「全25話でＣＧが全部で４５０カットありました(笑)。後半に行くにしたがって“大特撮大会”になっているので、楽しんでください」とＶＦＸ＆ツチダさんの声＆出演の鹿角剛司さん
「“これライフワークにしてもいいな、一生ヤマガミくんの音楽作っててもいいな”ってくらい楽しんで作ったので、音楽のほうも楽しんでください」と音楽＆カワカミくんの声の福田裕彦さん
劇中ではセクシーでキュートな衣裳に身を包んでドレイちゃん３号を演じている桃瀬美咲さんは「いっぱい笑って楽しくなる映画なので、いっぱいいっぱい観てください」とあいさつ
原案・キャラクターデザインも手がけた西村喜廣監督からは「永くやっていってみんなに浸透させていこうという意図があって、一過性のものではなくどんどんどんどんいろいろと展開していきたいなと思っている」と、シリーズの今後を期待させる発言も。
そしてヤマガミくんは「たくさんの人が来てくれて嬉しいカミ〜！ さらに女性が来てくれると嬉しいカミね〜！ 腹へってきたから終わるカミ〜！」とあいさつして舞台あいさつを締めくくりました。
愉快で残酷なヤマガミくんたちのドタバタに加え、劇場版で初公開となるラストのエピソードでは壮大なスペクタクルも展開される『劇場版 はらぺこヤマガミくん』は、３月３日(土)より銀座シネパトスにて１週間限定レイトショー。公開期間中にはイベント開催も予定されています。