人気ヴィジュアル系バンド・ゴールデンボンバーのメンバー・喜矢武豊(きゃん・ゆたか)さんが映画初出演にして主演をつとめる『死ガ二人ヲワカツマデ…』(9月1日公開)の公開を前にしたイベントがヒューマントラストシネマ渋谷で開催され、喜矢武さんと共演の葵さんらキャストと松村清秀監督が参加しました。
『死ガ二人ヲワカツマデ…』は、アクション満載の第一章「色ノナイ青」と、サスペンスの第二章「南瓜花-nananka-」というタイプの異なる2作品が同時公開。
この日のイベントは前売り券購入者を対象に、キャストと監督がファンの方ひとりひとりをお出迎えするという形式でおこなわれ、キャスト・監督はイベントの合間に取材に応じました。
人気バンドメンバーが俳優転向でバンド脱退宣言も?:『死ガ二人ヲワカツマデ…』イベント

イベントをおこなった葵さん、喜矢武豊さん、桑野晃輔さん、松村清秀監督(後列左より)、磯貝龍虎さん、林明寛さん(前列左より)。映画で殺し屋を演じた喜矢武さんは「仕事帰り」と血のりのついた破けたTシャツで登場

第一章「色ノナイ青」出演・第二章「南瓜花-nananka-」特別出演:喜矢武豊さん(ゴールデンボンバー)
ぼくはけっこう寡黙な殺し屋でしてね、メイファというんですけど、わりと5千人くらい殺していまして、いまも警察に追われているところです。
アクションあるって最初知らなくて、台本を見てアクションありで「これを俺がやるのか、もしくはスタントさんがやるのかな」と思っていたら稽古が始まって、けっこうガッツリ(アクションを)やりまして、意外にワイヤーアクションとかありまして、面白かったです。めっちゃ吊るされて、仰向けに吊るされたりしたので、ぼくすごい腰痛持ちなんですよ。なので、この映画のせいでバンドに支障が出ました。(一同笑)

第一章「色ノナイ青」出演:葵さん
役柄は 兎黒(とぐろ)という殺し屋をやらせていただいております。ぼくは喜矢武くん演じるメイファを殺そうとしている殺し屋のひとりなんですが、初めてアクションをやらせていただいて、すごい楽しかった思い出があります。
これから監督の作品をはじめ、いろいろな作品で演技もやっていこうかなと思っています、音楽やっています歌い手です。

第二章「南瓜花-nananka-」出演:桑野晃輔さん
桑野晃輔です。ぼくは新米看護師の役なんですけど、人が殺されたりすごいサスペンスの中で、唯一わりと明るく振るまっている役なので、そこに注目していただければと思っています。
(イベントに)たくさんの人が来てくださっていて高揚感と嬉しさが高まりました。喜矢武さん(の衣裳)を見てもらってわかるように、みんな血みどろになってがんばっている作品なので、ほんとに命かけて体張っているので、ぜひ楽しんでいただきたいです。

第二章「南瓜花-nananka-」出演:磯貝龍虎さん
男性看護師のリーダーとしてやらせていただいております。「過去になんかつらいことがあったのかなあ」という顔をしてますが、実はなにもなく(笑)、ただ大きいだけの、優しい男性看護師リーダーとしてやらせていただいております。
こんな猛暑の中、足を運んでいただいて、こんなにたくさんの方に囲まれて、ひじょうにありがたく思っています。

第二章「南瓜花-nananka-」出演:林明寛さん
林明寛です。(背後に貼られたポスターを示しつつ)このとおり、ちょっと中国人みたいな髪形をしていて、中国拳法を使いそうですが、一切使いません(笑)。けっこう陽気で、人間的には主人公の先生のライバル的な感じで、チョロっと嫌味を言ったりするんですが、でも根はいい奴です。今回はいろいろ勝手に操られたりして死んでいくという、でも最後はハッピーエンドというかたちで終わっていくので、ぜひ劇場に足を運んでください。

松村清秀監督
『死ガ二人ヲワカツマデ…』というタイトルですが、パート1、パート2を同時に撮りまして、パート1はアクション映画で、ハリウッドでずっと「パワーレンジャー」のアクション監督をされて、日本では『GANTZ』『るろうに剣心』などのワイヤーコーディネーターをしている川澄朋章さんがアクションを監督をされています。スタッフも30代から40代前半を中心に、若手というか今ふうのチームでやらせていただきました。「第一章」はアクション映画で、ぶっちゃけ言うとみな殺しです。「全員死ね!」という感じの闘い方をしています。「第二章」はサスペンスですが、みな殺しです。「全員死ね!」って感じです(笑)。喜矢武くん、葵先生をはじめアーティストもいたり、関智一さんたち声優さんがいたり、ポイントとしては劇団☆新感線の方々に出ていただいて、芝居のうまい方に固めていただいて、全員みな殺しにしていくという。でも最終的にはハッピーエンドになっていこうという映画です。女性にも男性にもカップルで楽しんでいただけるような作品で、こういうノリのいい連中が多いので、勢いで行ききった作品という感じでしょうか。
俳優初挑戦の喜矢武さんについて、松村監督は「天才ですね」と絶賛。一方、喜矢武さん本人は「いきなり初めてで主演なので、みんなにいじめられるんじゃないかとすごく心配になりまして、実際、ここにいる5人はみんなぼくのこと嫌いです。靴に画鋲を入れられたり、歩くところにウンコが置いてあったりとか」とジョークを連発。さらに葵さんが「ぼくは喜矢武くんのベンチコートを燃やしました」と続け、これもジョークかと思いきや、なんとこれは本当の話だそう。「海辺の撮影があって、寒かったので喜矢武くんが着ているベンチコートが置いてあったので着ていたんです。そしたら、うしろで火を焚いていたみたいで、気がついたらちょっと焦げてるみたいな(笑)。そっから仲良くなれた気がしますね」という葵さんの説明に「第二章」のキャストから「それ、第二章で(主演の)豊永(利行)さんが着てました」と付け加えられました。
そして喜矢武さんは俳優転向の可能性を尋ねられると「ぼくは映画の公開と同時にバンドを辞めます」と真顔で宣言。「(バンドのメンバーは映画出演について)みんな大反対して“お前なんかバンド辞めちまえ”と。もうケンカ分かれっすね」という喜矢武さんのきついジョークに、監督から「2作とも主題歌はゴールデンボンバーなので」とフォローが。ほかのキャストからも口々に「反対しているのに?」「協力的じゃん」「(ほかのメンバーは)ツンデレなんだ(笑)」とツッコミが入り、会見場は笑いに包まれました。

イベントに参加したファンも交えて。「殺し屋」の喜矢武さんはファンの頭に!?
この日のイベント参加者のほか、アイドルグループ・AKB48の藤江れいなさん、映画初主演となる人気劇団・SETの豊永利行さん、声優の関智一さんや長沢美樹さん、劇団☆新感線の高田聖子さん、往年のヒーロー番組で主演をつとめた宮内洋さんや伴大介さん、誠直也さんなど、幅広いフィールドからキャストが集結した『死ガ二人ヲワカツマデ…』は9月1日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。8月18日(土)にはTOHOシネマズ六本木ヒルズ、19日(日)には渋谷公会堂にてプレミアイベントも開催されます。

死ガ二人ヲワカツマデ… 第一章[色ノナイ青]
- 監督:松村清秀
- 出演:喜矢武豊(ゴールデンボンバー) 野水伊織 中河内雅貴 誠直也 高田聖子 宮内洋 ほか
2012年9月1日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
『死ガ二人ヲワカツマデ… 第二章[南瓜花-nananka-]』/監督:松村清秀/出演:豊永利行 藤江れいな(AKB48) 伴大介 高田聖子 宮内洋 ほか も同日公開