日本映画専門情報サイト:fjmovie.com

fjmovie.comトップページニュース一覧>2年を経ての公開に監督・出演者「嬉しい」『白い息/ファの豆腐』初日舞台あいさつ

2年を経ての公開に監督・出演者「嬉しい」『白い息/ファの豆腐』初日舞台あいさつ

記事メイン写真

舞台あいさつをおこなった塩見三省さん、菊池亜希子さん、久万真路監督(左より)

 気鋭の監督の初劇場用作品2本を同時上映する『白い息』が3月2日に渋谷ユーロスペースで初日を迎え、2作品の1編『ファの豆腐』出演の菊池亜希子さんと塩見三省さん、久万真路(くま・しんじ)監督が舞台あいさつをおこないました。
 『白い息』は、次世代のクリエイターの発掘・育成を目的とした経済産業省のプロジェクト「コ・フェスタPAO」の一環として2010年度に製作された『ファの豆腐』と『冬の日』(黒崎博監督)の2作品を同時上映するもので、『ファの豆腐』は豆腐屋を継いだ女性とその父親の物語。
 今回の上映は、2011年に特別上映されて以来の劇場公開となり、久万監督は「こうして劇場でまたみなさんに観ていただける機会をいただいて、ほんとにありがたく思っています」とあいさつ。
 主人公の朝子を演じた菊池さんは、2年前の冬におこなわれた撮影について「日数としては短かったんですけど、濃かったんですよ。撮影に入る前もリハーサルやお豆腐屋さんの練習をさせていただいて、短い中ですごく丁寧に時間をかけて作ることができた映画だと思っていて、すごく現場が幸せだったに尽きますね」と振り返り、久万監督を助監督時代から知る塩見さんは「(助監督時代の)久万さんは、厳しい現場で久万さんがいなけりゃ回せないみたいな大変な人。助監督の久万さんと監督の久万監督は180度違っていて、その落差みたいなものに戸惑ったところはありましたが、菊池さんが素敵な方なので幸せな気持ちで撮影できました」と撮影時の印象を語りました。

コメント写真

「2年前の1月に撮影したんですけど、菊池さん塩見さんにも寒い中、早朝から深夜までがんばっていただいて、ほんとにタイトルどおり『白い息』が出る中でやっていたなという思い出があります」と久万真路監督

コメント写真

「私にとっても大好きな作品だったので、もう1度公開されるのは個人的にもすごく嬉しいですし、新しいお客様にたくさん観ていただけたら嬉しいなと思っています」と、主人公の朝子を演じた菊池亜希子さん

コメント写真

「震災前に撮っているものですから、息づかいがいまとは違うんじゃないかと思っていて、もう1度そのときの呼吸を観てみたいと思っていたものですから、すごく嬉しいです」と朝子の父親役の塩見三省さん

 今回の上映では、幅広い方々に作品を楽しんでいただくために字幕と音声解説の入ったバリアフリー版上映も1日1回おこなわれており、菊池さんは「自分でDVDを観るときに字幕の出るモードにして観ることがあって、普通に観ているときと違うところから情報が入ってくると違うところに気がついたりするので、何パターンか(モードを)試してみるのが好きです。私もバリアフリー版を観てみたいなと思います」と、興味深げな様子を見せました。

 『ファの豆腐』と、長澤まさみさん・風吹ジュンさんが共演する『冬の日』という、女性が主人公の人間ドラマ2作品からなる『白い息』は、3月2日(土)より渋谷ユーロスペースにて上映されています。

スポンサーリンク