1年間にわたり「Love」と「Eros」をテーマにした12本の刺激的な恋愛映画を送り出してきたシリーズ『ラブ&エロス シネマ・ コレクション 2ndシーズン』の最優秀監督賞、最優秀女優賞、最優秀作品賞が決定し、4月19日に池袋シネマ・ロサにて授賞式がおこなわれました。
『ラブ&エロス シネマ・ コレクション 2ndシーズン』は、2012年6月に第1弾「Summer」3作品が公開以降、季節ごとに3作品ずつが上映されており、各賞はアンケートの結果などから決定。授賞式はシリーズ最終作『ごくつまの恋』上映終了後に開催され、最優秀監督賞受賞の榎本敏郎監督、最優秀女優賞受賞の七海ななさん、最優秀作品賞受賞『農家の嫁 三十五歳、スカートの風』の主演・嘉門洋子さんと金田敬監督が出席しました。
四季がめぐり“ラブ”と“エロス”の頂点が決定 『ラブ&エロス シネマ・ コレクション 2ndシーズン』授賞式
前列左より、受賞者の金田敬監督、嘉門洋子さん、七海ななさん、榎本俊郎監督。後列左より、利倉亮さん、佐藤吏監督、田尻裕司監督、丸純子さん、岡田裕さん、山野裕史さん
最優秀監督賞受賞:榎本敏郎監督(『死んでもいいの 百年恋して』)
『ラブ&エロス シネマ・ コレクション 2ndシーズン』は12本あって「この作品は面白いよ」とか「この作品が評判いい」とか聞こえてきたりしていたので、まさか自分が選ばれるとは思っていなかったです。なぜ選ばれたのかものすごく意外なんですが、すごく嬉しさもあります。どうもありがとうございました。
最優秀監督賞プレゼンター:岡田裕さん(映画プロデューサー/アルゴ・ピクチャーズ:写真右)
12本の作品を見せてもらいまして、最近はテレビ的なものとかマンガなんかが多い中で、どの作品もすごく映画っぽくて面白かったんですが、ぼくは特に榎本くんの作品に感動しまして「ぜひこの作品に」と思いました。ご覧になった方はわかると思うんですけど、死んだ向こう側の世界に行っちゃってというすごく難しい話なんですが、それを変な仕掛けを使わないで、ひじょうに日常的に感じちゃう、しかもそこにセックスがあって、ごく自然に演出されているのに感心しました。そこがほれ込んだところです。
最優秀女優賞受賞:七海ななさん(『蝉の女 愛に溺れて』『ごくつまの恋』)
本日はご来場いただきまして誠にありがとうございます。『蝉の女 愛に溺れて』では夏子を演じ『ごくつまの恋』では葉子を演じました七海ななです。アダルトを卒業して初めての作品になるのが『蝉の女 愛に溺れて』だったんですが、ほんとうに素敵な作品で、一生懸命台本を読み込んで、夏子の想いを大切にお芝居していたのが、いま振り返って懐かしいなと思っていました。また、今年は『ごくつまの恋』という、普段の私とはまったく違う葉子という役に出会って、ほんとによかったなと改めて思います。このふたつの作品に出会えたこと、そしてスタッフの方々、そしてご来場いただきましたみなさまに感謝の気持ちを表わしたいと思います。ほんとうにありがとうございました。
最優秀女優賞プレゼンター:山野裕史さん(マイシアターD.D./写真右)
『蝉の女』と『ごくつまの恋』、まったく色の違う作品でふたつの七海さんを観られてすごくよかったです。作品がかなりタイトなスケジュールで作っておりまして、キャストのみなさま方とスタッフのみなさま方、シネマ・ロサさんと監督のみなさま、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございます。そして、ご来場いただきましたみなさま、ありがとうございます。12本の映画は全作マイシアターの配給でインターネット配信もしておりますので、見逃した作品がございましたら観ていただければ嬉しいです。
最優秀作品賞受賞:嘉門洋子さん(『農家の嫁 三十五歳、スカートの風』主演)
たいへん長いタイトルの映画なんですけど(笑)、『農家の嫁 三十五歳、スカートの風」私もとっても大好きな作品でして、自分でも何回も観ているんですけど、いろいろな方から「『農家の嫁』を見て好きになりました」と言っていただいたり「『農家の嫁』がほんとによかったからキャスティングさせていただきました」というふうに言われたり、そう言っていただいて明日撮影がインする作品もあるんですけど、ほんとうにありがたくて感謝しています。こんな賞までいただいて、ほんとに嬉しいです。みなさんこれからもどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。
最優秀作品賞受賞:金田敬監督(『農家の嫁 三十五歳、スカートの風』)
みなさんありがとうございました。この作品は去年の1月末から2月にかけて撮影していました。もう1年以上前の作品です。ぼくもちょっと正直、細部までは思い出せないんですけど(笑)。とにかく主演の嘉門洋子が、ロケ地の木更津の1月、2月の寒い中、ワンピースひとつで走り回ったり、海に入ったり、とっても女優魂を見せてくれた作品です。こうして賞をいただけて、ほんとにありがたく思っています。これもすべて嘉門洋子のおかげだと思って、ぼくもついでにいただいたということで、ほんとにありがとうございました。
最優秀作品賞プレゼンター:利倉亮さん(映画プロデューサー/レジェンド・ピクチャーズ:写真左)
全体の作品について言うと、全部タイトな4日間で撮っている作品です。監督もカメラマンも4日間で撮るって大変なことなんです。でも、大きなテレビ局さんが作る映画よりももっとパワフルな映画で、これからの洋子ちゃんや七海さんが、もっともっとパワフルに仕事でがんばっていただけると、ぼくらも嬉しいです。ぼくらもがんばっていきます。今日はどうもありがとうございました。
シリーズ上映最終日とあって、会場には受賞者のほか『セカンドバージンの女 通り雨』主演の丸純子さん、『ちょっとエッチな生活体験−接吻5秒前』の田尻裕司監督、『君が愛したラストシーン』の佐藤吏監督も来場しており、丸さんは「おめでとうございます。私もぜひ賞がいただけるようにがんばります」、田尻監督は「全部作品を見せていただいたんですけど、金田さんの作品はぼくも大好きだったので、おめでとうございます」、佐藤監督は「ぼくは金田組で助監督をやっていたので、賞がとれてぼくも我がことのように嬉しいです。おめでとうございます」と、それぞれお祝いのメッセージを贈りました。
全12作の上映を終えた『ラブ&エロス シネマ・ コレクション 2ndシーズン』は、DVDがリリースされているほか、インターネットでの配信もおこなわれています。