人気グラビアアイドルが出演する“百合系ファンタジックムービー”の第2弾『こたつと、みかんと、殺意と、ニャー。』が11月30日にシネマート新宿で初日を迎え、出演者の木嶋のりこさん、南結衣さん、酒井蘭さんと梶野竜太郎監督が舞台あいさつをおこないました。
『こたつと、みかんと、殺意と、ニャー。』は、今年3月に公開されヒットを記録した『こたつと、みかんと、ニャー。』の続編。お互いを“こたつ”“みかん”“ニャー”というハンドルネームで呼びあう女の子3人のキャンプ旅行での出来事が描かれていきます。
ニャー役の木嶋のりこさんは前作より引き続いての出演で「ちょうど今年の3月にここに立たせていただいて、まさか年内にまた立たせていただけるとは思わず、とても光栄です」とあいさつ。「前作はもっとジメジメした女の子というか、ひとりではなんにもできないみたいな感じで、今回のほうが(役が)私の中にスッと入ってきたんですよ。で、試写会で観たら、まあ最低な女で(笑)。スッと入ってきた役がこんなに最低の女だったのかって(笑)」と、前作とは少し違ったニャーを演じた感想を述べました。
アイドル同士のキスは出演者もドキドキ 『こたつと、みかんと、殺意と、ニャー。』初日舞台あいさつ
フォトセッションではキャスト3人は水着姿に。左より、梶野竜太郎監督、酒井蘭さん、木嶋のりこさん、南結衣さん
前回に続いてニャーを演じ「前回より今回のほうが素に近かったような気がします。前回はちょっと優柔不断だったんですよね。今回はまっすぐだったので、そういう意味では」と木嶋のりこさん
キャンプの話だけに屋外撮影が多く「川に行ったときに虫がすごくって、ふたり(木嶋さんと酒井さん)がすごかったね、叫び声が(笑)」と撮影中のエピソードを紹介したこたつ役の南結衣さん
劇中ではエクステを付けてロングヘアーになったシーンもあり「デビューしてからずっとショートカットなので、ロングな自分を表に出すのはすごい新鮮」だったというみかん役の酒井蘭さん
「ほんとに初日が来てしまいました。撮ったのは8月末で奇跡の3ヶ月後公開、早いですよ(笑)」と梶野竜太郎監督。「まさか2013年中に2回やれるとは思っていなかった。嬉しいですね」
トーク中はキャスト3人は劇中にあわせて白のワイシャツ姿。ちなみに劇中でワイシャツ姿な理由は梶野監督の「川で女の子のワイシャツ姿って見たいじゃないですか」という趣味にプラスして「衣裳でキャラクターを表現したくなかった」という真面目な理由も
前作に続いて作品の見どころのひとつとなっているのが女の子同士のキスシーンで、今回はニャーとこたつ、ニャーとみかん、そしてこたつとみかんと、3通りのキスシーンが。木嶋さんは、こたつとみかんのキスシーンに「出演者ながらドキドキしました」とのこと。2代目こたつを演じた南さんはキスシーンがあると知ったときの心境を「“マジか!”と思ったら“相手は女の子です”と言われて“ああ、よかった”って思ったんですけど、喜んでよかったのか(笑)」と振り返り、2代目みかんを演じた酒井さんは、南さんとのキスシーンを振り返りつつ「はじめてのチュウ♪」と歌い出し、客席の笑いを誘いました。
梶野監督は「キスシーンを見たくて来てくださるお客様もいるわけですから、そこはちゃんと見せないと」と話す一方で「パート2の話をいただいたときに“キスシーンだけあればいい”みたいな話もあったんですけど、それならやらないって」と、作品へのこだわりを覗かせました。
水着姿でポーズの木嶋のりこさん、南結衣さん、酒井蘭さん(左より)
2作目が公開を迎え今後の展開も気になるところですが、梶野監督曰く「だんだんタイトルが長くなっていっちゃうから、あんまり長いのもアレなんで、これくらいにしておこうかと」と、残念ながらシリーズ化の構想はない模様。
そして木嶋さんはキャストも脚本を読んで「鳥肌が立った」ほどだという衝撃的なラストについて「でも、ニャーの中では前向きな作品なんですよね、かなり」とコメントしました。
梶野監督が「誰もがやる続編と思われるのは嫌だなと思って、ジャンル変更、ぶっ壊させてもらいました」という『こたつと、みかんと、殺意と、ニャー。』は、11月30日(土)より2週間にわたりシネマート新宿にてレイトショー。公開期間中には連日イベントが開催され、木嶋さんと梶野監督が毎回出演するほか、南さんと酒井さんほかゲストも出演します。