開校より現在まで多くの映画人を輩出している映画美学校で、フィクション・コースの講義や講師陣によるシンポジウム、制作作品の上映などにより映画美学校を体験できる企画「映画美学校ショーケース」が、8月15日(金)に映画美学校試写室(渋谷)で開催されます。
「映画美学校ショーケース」はそれぞれ内容の異なる4つのプログラム編成となっています。
Aプログラムは『接吻』『イヌミチ』などの万田邦敏監督と『Playback』などの三宅唱監督によるシンポジウム。同校フィクション・コース講師である万田監督と、同校修了生でフィクション・コース講師をつとめる三宅監督が「自主映画・学校で作る映画とは?」と題し、自主映画の状況について語ります。
Bプログラムはフィクション・コースミニコラボ作品一挙上映。フィクション・コースの実習として講師の指導のもとで受講生が制作した短編作品など8作品が上映されます。『リング』シリーズ脚本の高橋洋監督、『歓待』『ほとりの朔子』の深田晃司監督、『貞子3D2』脚本の保坂大輔監督らが講師として監督・脚本を担当しているのも注目です。
Cプログラムは、2月に最新作『抱きしめたい』が公開され、著書「映画術 その演出はなぜ心をつかむのか」も話題となっている塩田明彦監督が、同校フィクション・コースでの講義の特別編として「映画表現論特別編『宮崎駿の映画的想像力』」と題した講義を開講。
Dプログラムはフィクション・コース第1期高等科受講生が参加したコラボレーション作品の最初期の1本であり、多くの映画賞を受賞し高い評価を得た塩田監督の『どこまでもいこう』が上映されます。
「映画美学校ショーケース」は、通常は受講生しか聴講できない講義や、その授業を経て生まれた作品の上映と、まさに様々な角度から映画美学校を感じることのできる貴重な機会となっています。