遠藤要さんと大東駿介さんのダブル主演で「政治と裏社会」を描く『表と裏 第2章』が8月29日にヒューマントラストシネマ渋谷で初日を迎え、遠藤さんと大東さん、共演の小野塚勇人さん(劇団EXILE)、藤原健一監督が舞台あいさつをおこないました。
今年3月に公開された『表と裏』の続編となる『表と裏 第2章』は、国会議員と極道と別の道を進みつつも固い友情で結ばれたふたりの男が「日本を変える」ために行動する社会派ストーリー。日本の恐慌、テロ発生など、前作以上にハードな展開となっています。
国会議員の堂前を演じた遠藤さんは「前作もそうだったんですけど、闇を抱えながら表ではいい顔をしているという感情の変化が難しかったです」と役について語り「『第2章』も、もっともっと強くなっていく堂前を見せていく中でほんとにお芝居って難しいなって、いい意味で改めて壁にぶつかったというか成長させてもらえる役に出会ったなと思いました」とコメント。
極道の郡司を演じた大東さんは、前作が郡司が撃たれるシーンで終わっていたため「ぼくがここにいる時点でネタバレですもんね(笑)」とジョークも交えつつ、前作以上に豪華なキャストが揃った『第2章』について「いろいろな大御所の方と絡ませていただきましたけど、物怖じすることなく郡司として先輩方と対峙するところがすごい快感でした」と振り返りました。
また、司会者から「貫禄が出た」と指摘された遠藤さんは、この日大東さんに会うなり「要くん太りました?」と言われたと明かし「そんなあいさつある?」と苦笑い。大東さんの「スミマセン、あまりに食べごろみたいな感じがしたんで(笑)」という弁解に、遠藤さんは「あとで話があるからね」と返して客席の笑いを誘いました。
遠藤要さんと大東駿介さんパワーアップした続編に自信 『表と裏 第2章』初日舞台あいさつ
舞台あいさつをおこなった小野塚勇人さん(劇団EXILE)、遠藤要さん、大東駿介さん、藤原健一監督(左より)
「『1』を見てくれた人は間違いなくもっと面白くなっているんで、期待していてください」と堂前恭一役の遠藤要さん
「要くんの堂前が気持ちのままに動くので、ぼくはわりとクールに」役を演じていたという郡司昭次役の大東駿介さん
「顔には出さないんですけどすごく熱い男みたいなのは意識して演じさせていただきました」と秦役の小野塚勇人さん
前作に引き続き堂前と郡司に協力する殺し屋の秦(シン)を演じた小野塚勇人さんは「堂前さんと軍司さんの夢見る世界を同じ気持ちで追いかけているので、なにか助けになればという気持ちで、秦を演じるときはずっとそれで生きています」と役についてコメント。
また、秦の出演シーンでは遠藤さんのアイディアで脚本になかったアクションが加えられたことが明かされ、遠藤さんは「どうしても秦をもうちょっと光らせかったというか。俺らが勝手に考えたのを監督が“よし、やろう”と言ってくれたんで、ほんとに監督には感謝しています」と話し、小野塚さんは「アクション部分を要さんに付けていただきまして。ぼくは要さんにも感謝しています」。大東さんは「要くんは動ける(=アクションができる)んでね、もうアクション監督ですね」と評しました。
「よりパワーアップして面白い作品になっていますので楽しんでいってください」とメガホンをとった藤原健一監督
舞台あいさつでも息のあったところを見せた遠藤さん(左)と大東さん。シリアスな映画の中の雰囲気とは異なり笑いあう姿もしばしば
藤原監督は、映画の展開が現実の政治状況を予測したような内容になっていることについて「予測はしていないですけど、もともと“日本を変えていく”というのがテーマにあったので、テロとか戦争というキーワードで物語を作っていこうとは考えていました」と話し「おかしな方向に行かなきゃいいんですけども」と、現実の政治もチクリ。さらに「頭の中は『最終章』でいっぱいなんですけど、この『第2章』は“これからどうなるんだ!”というような展開も含めてすごい見応えある作品になっていると思うので期待してください」と、次作への期待も高めつつ作品をアピールしました。
そして、遠藤さんは「前回も今作もそうですが、これ以上でもこれ以下でもなく、全力でこれ以上できないくらい繊細な芝居に臨んで、本編は前作以上のものが絶対にできていると思うので、楽しみにしてください」、大東さんは「たぶん冒頭からビックリする展開が待っていると思うので“『第2章』にしてこんな急展開があるとしたら次はどうなんねん”という期待を持てる作品になっているんじゃないかと思います。ぜひ楽しんで帰ってください」とそれぞれ話し、舞台あいさつを締めくくりました。
登壇のキャストに加え赤井英和さん、滝沢沙織さん、大塚千弘さん、原田大二郎さんら多彩なキャストが共演する『表と裏 第2章』は8月29日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷にて上映されています。