活動再開した女優・朝倉あきさんが主演をつとめるホラー『ハロウィンナイトメア』が9月12日にユーロスペースで初日を迎え、朝倉さんと共演の五十嵐令子さん、寺内康太郎監督らが舞台あいさつをおこないました。
同名のアドベンチャーゲームを映画化した『ハロウィンナイトメア』は、オカルト雑誌の編集部員・紗季が、ハロウィンの日に毎年起こっている未解決殺人事件の謎に迫っていくストーリー。
昨年4月より約1年女優活動を休止し、活動再開後初の映画主演となる朝倉さんは、初日を迎えた心境を「すごく密な時間を過ごした(スタッフ・共演者の)みなさんとまた会えた今日が嬉しくて、少しテンションが上がっています」とコメント。自身が演じた主人公・紗季について「ファッション雑誌の仕事がしたかったのにマニアックなオカルト雑誌に配属されて少し気持ちがくすぶっていて、ちょっと気持ちがひねくれたところがあるかもしれません。あんまりピュアじゃないキャラクターです(笑)」と語り「コミカルなところは(テンションを)高くしたりしました」と役作りを語りました。
事件の鍵を握る車椅子の少女・カエデを演じた五十嵐令子さんは、役について「演じるにあたってミステリアスにしようと思ったりしたんですけど、監督さんとお話をさせていただいて“等身大の五十嵐さんのほうがいいよ”と言っていただいたので、素のほうの自分が出ていると思います」と話しました。
朝倉あきさん「ピュアじゃない」役で久々の舞台あいさつ 『ハロウィンナイトメア』初日舞台あいさつ
「ズバリこの映画は朝倉あきです。スタッフ全員メロメロになったのと同じように、みなさんも映画を観て朝倉さんを大好きになっていただければと思います」と寺内康太郎監督
上映前の舞台あいさつのため、役については「観てもらってそこで知ってもらいたいです。どのキャラも言うと全部わかっちゃうようなキャラなので(笑)」と森中紗季役の朝倉あきさん
「この作品はほんとに最近撮った作品なので、こんな早くにみなさんに観ていただけると思うと幸せです。ありがとうございます」と、車椅子の少女・カエデを演じた五十嵐令子さん
これまでも多くのホラー作品を手がけている寺内監督は「ハロウィン」という題材について「日本の文化ではないところで、いかにそれを違和感なくというか、簡単に言うとアメリカ映画を意識するというのを最初に考えて、カメラはすべて手持ちで三脚を一切使わないとか、展開の心地よさみたいなのを重要視しようというのが一番考えたところでしょうか」と、日本を舞台に映画にするにあたっての工夫を振り返りました。
さらに登壇者にハロウィンの思い出も質問され、朝倉さんは「ちっちゃいころ英語の教室があって、そこで妖精のコスプレはしました。それ以降コスプレはしていません(笑)」と笑顔で回答し、寺内監督は「昔のおどろおどろしい仮装の写真とかは好きですけど、(最近のハロウィンブームは)まったく興味がないというのが正直なところ」と答えて客席を沸かせました。
「思い入れがすごくある作品」という編集長・橋本勇役の中西哲也さん。「日常的ではない世界で“ただ存在すること”にすごくウェイトを置いて演じさせていただきました」
「すごくいい仲間とのいい作品ができたと思うので楽しんでください」と山本秀也役の布施紀行さん。「ただただ楽しい現場だったので、自分が楽しむようにしていました」
オカルト雑誌編集長役の中西哲也さん(右)は、劇中では部下役の朝倉あきさんの紹介を受けて、特技であるブルースハープの演奏も披露しました
朝倉さんは「もとになっているのがゲームなんですけど、そのゲームをやっているような気持ちで、次々と出てくる不可解な謎を主人公の紗季ちゃんと一緒に考えてもらえたら楽しいんじゃないかと思います」と話して舞台あいさつを締めくくりました。
舞台あいさつ登壇者のほか、Erinaさん、北河多香子さんらが出演する『ハロウィンナイトメア』は、9月12日(土)より18日(金)までユーロスペースにて1週間限定レイトショー上映されています。