注目のアクション女優・武田梨奈さんがアクション俳優・虎牙光揮さんと共演した『DRAGON BLACK』が12月19日にシネ・リーブル池袋で初日を迎え、武田さんと共演の亜紗美さん、石川二郎監督らが舞台あいさつをおこないました。
　『DRAGON BLACK』は、虎牙さんが演じる元・警察官でスタントマンの赤根龍斗が主人公。刑事である父親の不審な自殺に疑問を持った龍斗が、闇社会と癒着した警察に単身立ち向かう姿が激しいアクションとともに描かれていきます。
　龍斗の婚約者で元・スタントマンの桃子を演じた武田さんは、劇中で亜紗美さんと格闘シーンを演じており、武田さんは「久々に亜紗美さんとアクションシーンをやらせていただいて、最近けっこうアクションできる女優さんがいると言われているんですけど、ここまでほんとに本気で当てられる女優さんは亜紗美さんだけ」と、本気のアクションを演じていることを告白し「当ててはいけないのでは？」という司会者の質問に「普通の女優さんにできないことをやろうというのが私たちのスタンスなので」と宣言。亜紗美さんは「勝手に（スタンスを）決めたね(笑)」と笑いつつ、存分にアクションをできる相手との共演に満足気な表情を見せました。

　主演の虎牙さんは今年の春に活動拠点をアメリカに移しており『DRAGON BLACK』は海外移住前の最後の主演作品。石川監督は「日本で最後の作品だということで、虎牙光揮さんの最後にふさわしい、虎牙光揮さんの魅力をいかに引き出すかということに注力いたしました」と節目となる作品のメガホンをとるにあたっての想いをコメント。
　そしてアメリカの虎牙さんからのビデオレターが上映され、虎牙さんは映像を通じて「短い期間の撮影だったのでチームワークが大事な撮影の中、アクションチームはもちろん、石川監督、みなさん、久々に念願の共演が果たせた武田梨奈ちゃんや、六平直政さんと一緒に熱い作品が作れたと思います。キャストもみんな芝居が熱くて、みんなの想いがつまったお芝居とアクションを楽しんでもらえる作品になったと思います。またみなさんとお会いできるのを楽しみにしています」と観客のみなさんにメッセージを送りました。

　『DRAGON BLACK』には武田さんと亜紗美さん、虎牙さん以外にもアクションの得意な俳優陣が大勢出演しており、主人公・龍斗の父親・正蔵を演じた斎藤洋介さんは「みなさんアクションがひじょうにうまいので、（斎藤さんが殴られるシーンで）顔ギリギリのところを殴ってくる。ぼくの顔からもう少し離してくれればいいのに、ギリギリで音がビュンビュンって聞こえてくるんですよ。怖くて怖くてしかたないんですよ」と意外な苦労話を披露し、石川監督は「リアル志向なんで(笑)」と笑顔で弁解。
　また、実は斎藤さんの息子さんである俳優の斉藤悠さんも『DRAGON BLACK』に出演しており、斎藤さんは「ぼくとは絡んでなくて息子が出ているという記憶もなかったんですけど、親子揃ってお世話になっています」と親子揃っての出演について話しました。

　舞台あいさつの最後には、亜紗美さんは「虎牙光揮という男がとてもカッコいい映画になっていると思います。それから、私と梨奈（武田さん）が闘うシーンでなにかがガーンってなって、それを梨奈がやっているので、コイツ（武田さん）の気合いと虎牙光揮のカッコよさを充分に堪能していただきたいと思います」と、見どころをアピール。
　武田さんは「熱き役者さんたちが集まった、熱い映画になっています」と見どころを語るとともに、今年ハリウッド作品に出演する可能性がありながらも実現しなかったことを明かし「それ（出演できなかった作品）を観てすごく悔しくて、虎牙さんのいま海外でがんばっている姿を見て、私も来年は海外に行こうと思っているので、虎牙さんにいっぱい刺激を受けています」と、自身の海外進出への意欲を見せました。

　舞台あいさつ登壇者や虎牙光揮さんのほか、六平直政さんや永岡佑さんらが共演、新世代の日本のアクションを見せる『DRAGON BLACK』は、12月19日(土)よりシネ・リーブル池袋にて上映されています。