多くの映画人を輩出する映画美学校の脚本コース特別講義として、同コース講師をつとめる脚本家・村井さだゆきさんによる集中講義「メタフィクションの教室 世界を語る技法」が3月17日(火)より25日(水)まで開講されます。
同講義では「物語を作ること」に興味を持つ方を対象に、「物語を語る物語」である“メタフィクション”の手法や意義、効果や面白さを、講師の村井さだゆきさん自身の作品を例にして徹底的に解説。「話を作るための“種”を生み出すことができるようになる」特別講座となっています。
高い評価を得ている今敏監督のアニメ映画『パーファクトブルー』や『千年女優』などでメタフィクションの技法を用いてきた村井さんによる講義だけに、メタフィクションの真髄に迫る興味深い講義になるに違いありません。
講義は全5回。3月18日(水)に開講される第2回講義には、村井さんに加え映画『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』などの脚本家・田中幸子さんもゲストとして参加します。
どなたでも受講することができ、受講料は全5回で15000円(税込み)、1コマのみの受講で3500円(税込み)。5回分一括申し込みの方には、村井さんがこの講義のために書き下ろした小冊子「初歩から教える創作の秘密ノオト」がプレゼントされます。
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村井さだゆきさんによる映画美学校特別講義「メタフィクションの教室」が3月開講
講師・村井さだゆきさん脚本作品『千年女優』(2001年/今敏監督)。第3回講義では同作品が扱われる
映画美学校脚本コース特別講座「メタフィクションの教室 世界を語る技法」
- 会場:映画美学校試写室 (KINOHAUS B1F/渋谷・文化村前交差点左折)
- スケジュール:2015年3月17日(火)~25日(水) ※日により開始時間が異なります
- 3月17日(火) 19:00 第1回:メタフィクションとは何か――ヒトはなぜ物語るのだろう?
- 3月18日(水) 19:00 第2回:セカイと〈私〉を巡る冒険 ゲスト:田中幸子(脚本家)
- 3月22日(日) 15:00 第3回:夢の文法 映像の魔術
- 3月24日(火) 19:00 第4回:嘘つき、パラドクスを語る
- 3月25日(水) 19:00 第5回:「虚構」と「現実」の波打ち際にて
- 定員:70名
- 受講料:15000円(税込み・全5回)/3500円(税込み/1コマのみ)
※全5回一括申し込みの方には小冊子「初歩から教える創作の秘密ノオト」プレゼント - 申し込み方法:映画美学校ウェブサイトより申し込み
映画美学校脚本コースは2011年に新設され、これまでに『ただいま、ジャクリーン』(2013年/大九明子監督:第1期受講生・村越繁さん脚本)、『坂本君は見た目だけが真面目』(2014年/大工原正樹監督:第2期受講生・鳥居雅子さん脚本)、『イヌミチ』(2014年/万田邦敏監督:第1期受講生・伊藤理絵さん脚本)と、受講生が執筆した作品が映画化されているほか、村越繁さんが映画『桜並木の満開の下』(2013年/舩橋淳監督)やアニメ「シドニアの騎士」「牙狼〈GARO〉-炎の刻印-」に、篠塚智子さんがアニメ「ファンタジスタドール」に参加するなど、修了生がプロの脚本家として活躍中。
4月より第5期初等科が開講され、3月にはガイダンスやオープンスクールも開催されます。