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杉野希妃さんプロデュース『3泊4日、5時の鐘』北京国際映画祭で脚本賞受賞・今秋公開

記事写真

映画祭会場にて、受賞後の三澤拓哉監督(画像提供:オムロ)

 女優・映画プロデューサーとして国際的に活動する杉野希妃さんがエグゼクティブプロデューサーをつとめ、新鋭・三澤拓哉監督がメガホンをとった『3泊4日、5時の鐘』(今秋公開)が、4月に中国で開催された第5回北京国際映画祭で脚本賞を受賞しました。
 受賞作『3泊4日、5時の鐘』は、友人の結婚パーティー出席のため老舗旅館を訪れた女性を主人公に、複雑に絡み合う登場人物の感情を描いた作品。神奈川県茅ヶ崎市に実在し、かつて小津安二郎監督が脚本執筆に利用していた老舗旅館・茅ヶ崎館を舞台にしています。
脚本も担当した三澤監督は、映画の舞台となった茅ヶ崎出身。日本映画学校で第1期生として学んだのち杉野希妃さんの作品でアシスタントプロデューサーや助監督をつとめ、監督デビューを果たしました。
 今回、同作が受賞したのは、北京国際映画祭の新人コンペティション部門にあたる「注目未来部門」脚本賞。受賞に際し、三澤監督と杉野さんは下記のようにコメントを発表しています。

三澤拓哉監督コメント

この作品にとって初めての受賞、大変嬉しく思います。「脚本賞」とは言え、それを表現するために一丸となって映画制作に臨んだ、キャスト・スタッフに向けられた賞だと思っているので、今回の受賞は制作チーム、みんなで分かちあいたいです。今後各国と合作をしていきたい私にとってとても勇気づけられる受賞となりました。


エグゼクティブプロデューサー・出演:杉野希妃さんコメント

今回の受賞は、三澤監督の地元愛と鋭い観察力の賜物だと思います。日本的な情緒溢れる本作は、海外では理解されにくい部分もあるのではないかと懸念もしていたので、このたびの北京での受賞に驚き、心から嬉しく思っています。アジアの国々が互いを受け入れあえるよう、私たち映画人ができることをさらに模索していきたいです。

『3泊4日、5時の鐘』は、『ほとりの朔子』『物置のピアノ』『ストロボ・エッジ』など映画出演が続く小篠恵奈さん、エグゼクティブプロデューサーである杉野さんをはじめ、『渇き。』『5つ数えれば君の夢』などの栁俊太郎さん、『バベル』などの二階堂智さんらが出演。今秋、新宿K's cinemaほかにて公開されます。

『3泊4日、5時の鐘』ストーリー

同じ会社に勤める花梨(小篠恵奈)と真紀(杉野希妃)は元・同僚で老舗旅館・茅ヶ崎館の長女である理沙(堀夏子)の結婚パーティーに出席するため茅ヶ崎を訪れる。そこで自由奔放な花梨は茅ヶ崎館でバイトする大学生の知春(中崎敏)を弄ぶが、花梨とは対照的な性格の真紀は自分勝手な彼女に対して怒りをぶつける。しかし大学のゼミ合宿で偶然茅ヶ崎館を訪れていた大学時代の教授・近藤(二階堂智)と再会し、真紀の苛立ちは消えてしまう。実は真紀は学生時代彼に好意を抱いていたのだ。そこに知春を密かに思う大学生の彩子(福島珠理)や理沙の弟の宏太(栁俊太郎)も加わり、次第に登場人物たちの感情が複雑に絡まりはじめていく。
作品スチール

3泊4日、5時の鐘

  • エグゼクティブプロデューサー:杉野希妃
  • 監督・脚本:三澤拓哉
  • 出演:小篠恵奈 杉野希妃 堀夏子 中崎敏 栁俊太郎 福島珠理 二階堂智 ほか

2015年秋 新宿K's cinema ほか公開予定

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