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出版禁止の小説を榊英雄監督・遠藤憲一さん主演で映画化『木屋町DARUMA』10月3日公開決定

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『木屋町DARUMA』より。車いすに乗る主人公・勝浦(演:遠藤憲一)と、車いすを押す坂本(演:三浦誠己)

 出版不可能と言われた小説を、俳優としても活躍する榊英雄監督がプロデュースもつとめてメガホンをとり、個性派・遠藤憲一さんの主演で映画化した『木屋町DARUMA』が、劇場公開不可の危機を乗り越えて10月3日より渋谷シネパレスほかにて公開されることが決定しました。
 『木屋町DARUMA』は、京都の歓楽街・木屋町(きやちょう)を舞台に、ある事件で四肢を失い、その体を使って債権取り立ての仕事をする男・勝浦を主人公にした物語。
 作家・丸野裕行さんによる原作小説は、その危険で過激な内容のため複数の出版社から刊行を断られ、2012年に電子出版として刊行された作品。刊行以前に丸野さんと知り合った榊監督が、作品をなんらかのかたちで世に出そうと映画化を決意し、榊監督と丸野さん自らプロデューサーをつとめ映画化を実現させました。
 原作小説同様、映画もその内容から劇場未公開のまま映像ソフト化の可能性もありましたが、このたび撮影から2年を経ての劇場公開が決定しました。
 劇場公開決定にあたり、榊監督と主演の遠藤さん、共演の三浦誠己さんと武田梨奈さんによる、約20分の会見動画が公開されています。

【『木屋町DARUMA』 公開決定記念! 緊急会見 】

 会見動画で遠藤さんは「劇場にかかるのは相当厳しいかなと思っていたけど、手を上げてくれる劇場があって、(公開できるという)その連絡を聞いてビックリ」と心境を語り、四肢を失っているという役柄について「不自由な状態でどこまでやれるかなという、ある種の挑戦」と語っています。
 また、榊監督は「不思議な縁でできた映画なので、これを観てくれた方がね、また広がっていけばいいかなと思います。すべてが見どころです」と、作品への想いの強さをうかがわせています。

 主人公・勝浦茂雄を遠藤さん、勝浦の手足となって支える男・坂本健太を三浦さん、父親の借金のために堕ちていくヒロイン・新井友里を武田さんが演じるほか、木村祐一さん、寺島進さん、木下鳳華名義でキャスティングプロデューサーもつとめた木下ほうかさんら、榊監督の熱意に応えた俳優陣が集結。熱のある演技を見せています。

 主演の遠藤さん自身「なかなか観られるような作品じゃないので、ぜひ覗きに(劇場に)来てほしい」と語る衝撃作『木屋町DARUMA』は、10月3日(土)より渋谷シネパレスほか、全国順次ロードショーされます。

『木屋町DARUMA』ストーリー

 かつて京都木屋町を牛耳る組織を束ねていた勝浦茂雄(遠藤憲一)は、5年前のある事件で四肢を失った。いまではハンデのある躰で債務者の家に乗り込み、嫌がらせをして回収する捨て身の取立て稼業で生計を立てる。
 仲間の古澤(木村祐一)から世話を命ぜられた坂本(三浦誠己)の助けを借り、次々仕事をこなす勝浦。そこに真崎という家族への追い込みの仕事が入る。その家族は、勝浦を裏切り、金と麻薬を持ち逃げした元部下・サトシの身内だった。勝浦は責任を取りいまの躰になったのだが、事件に疑問を感じた坂本が過去を嗅ぎまわりはじめる。
 人生がこわれゆく債務者を見つめながら薄汚い闇社会でもがく勝浦と坂本は、5年前のある真実を知ってしまう……。
【『木屋町DARUMA』 予告編】

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