映像作品の監督・脚本のほか小説やゲームなどメディアの枠を超えて恐怖を送り出すホラークリエイター・福谷修さんが映画やテレビの制作現場で起きた怪異を集めた実話怪談集「恐怖のお持ち帰り ~ホラー映画監督の心霊現場蒐集譚~」が、11月1日にTOブックスより刊行されました。
タイトルの「~ホラー映画監督の心霊現場蒐集譚~」が示すように、収められた40編の怪異談はすべて福谷さんが実際に見聞きしたもの。廃墟での撮影を終えた映画監督の奇妙な体験、メイク室でヘアメイクが感じた異様な空気、霊感を持つ女性アイドルが撮影現場で「見た」ものなど、人名や作品名など固有名詞はすべて伏せられていますが、実話ならではのリアルさに戦慄すること間違いなしの怪異談ばかり。偶然の一致なのか「心霊写真部」シリーズ(原作・脚本)など福谷さん自身が携わった作品を思い出させるような話も収録されています。
また、マニア的な視点では、ロケ場所探しの苦労など映画やテレビ制作の舞台裏を描いた業界内幕ものとしても楽しめるに違いありません。
ページをめくるたびに恐怖が映像として浮かび上がってくるような「恐怖のお持ち帰り ~ホラー映画監督の心霊現場蒐集譚~」。秋の夜長、映画やテレビの裏側にある怖さに身を委ねてみては?