日本で初めてイースター（復活祭）を題材にしたホラー映画となる『イースターナイトメア～死のイースターバニー～』が３月19日に渋谷ユーロスペースで初日を迎え、主演の都丸紗也華さんをはじめとする出演者と平波亘監督が舞台あいさつをおこないました。

　昨年より今年にかけて公開された『ハロウィンナイトメア』『同・２』『バレンタインナイトメア』に続く「ナイトメアシリーズ」の第４弾となる『イースターナイトメア～死のイースターバニー～』は、ストーカーの影に怯える女子高生・佳奈子を主人公に、イースターパーティーの日にダンス部の高校生たちを襲う惨劇が描かれていきます。

　佳奈子を演じた都丸紗也華さんは映画初主演で「私は初主演で、こういう舞台あいさつも初めてですごく緊張しているんですけど、今日を迎えられて嬉しく思っています」とあいさつ。都丸さんは今年２月にアイドルグループ・ＦＹＴ（ファイト）を卒業しており「卒業の理由のひとつがお芝居をもっとやりたいというものだったので、こうしてこの報告ができて、すごく嬉しいなって思います」と初主演作公開を迎えての心境を語りました。
　「ホラー映画を観るのは好きで、撮りたいなと思っていたけど好きすぎてなかなか手を出せないところがあった」という平波亘監督は、劇中に登場するイースターバニーというキャラクターを例に「その存在をどこまでぼかすかという“見せつつ見せない怖さ”というのは難しかったです」と、初めてのホラー演出を振り返りました。

　ダンス部ＯＢの河西を演じた河野良祐さんは、最初の台本では単に「ダンスサークルＯＢ」としか書いていなかったのが「ぼくが決まったあとの改訂版の台本では”チャラいダンス部ＯＢ”になっていたんです(笑)」と告白。平波監督は「オーディションでお会いさせてもらって、チャラいなって思って、そこを広げていこうと」と場内の笑いを誘いつつ「アメリカの昔のホラーとかもそうなんですけど、怖い目に遭う若者たちっていうのはとことんチャラくなきゃいけないというのはすごく思ったところではあったんで。（映画の題材が）イースターというおごそかなものなので、こっちは徹底的にチャラくしようと。その対比も楽しんでいただければ」と、演出の意図を明かしました。

　平波監督は「ぼくはこういう企画で撮らせてもらったからには、日本にイースターを広めたいと思っております。イースターをもっと盛り上げていきましょう」と客席に呼びかけ、都丸さんは「恐怖に怯える表情だったり、ダンス部に所属している役なのでみんなでダンスの練習をしたりしたので、そこにも注目してもらえたらな思います」と見どころをアピールして舞台あいさつを締めくくりました。

　『イースタナイトメア～死のイースターバニー～』は３月19日(土)より25日(金)までユーロスペースにて1週間限定レイトロードショー。23日(水)にはアイドルグループ・仮面女子のメンバーで佳奈子の友人・めぐみを演じた川村虹花（かわむら・ななか）さんと平波監督らが出演する舞台あいさつがおこなわれます。