人気の実話怪談集を肘井美佳さん、荻野可鈴さん、仁科あいさん3人の主演で映画化した『「超」怖い話』が8月20日にキネカ大森で「夏のホラー秘宝まつり 2016」の1本として初日を迎え、主演の3人と千葉誠治監督が舞台あいさつをおこないました。
『「超」怖い話』は、人気作家・平山夢明さんが手がけた同名のベストセラー実話怪談集からセレクトした3本のエピソードを映像化したオムニバス作品。キャンプに誘われ森を訪れた女性が恐怖を体験する肘井美佳さん主演「干瓢」(かんぴょう)、教育実習生が放課後の学校で奇妙な出来事に遭遇する荻野可鈴さん主演「教育実習」、心霊スポット巡りで廃墟を訪れた女性を怪奇現象が襲う仁科あいさん主演「廃墟」の3作で構成されています。
舞台あいさつは上映終了後におこなわれたため、肘井さんは「いまご覧になったとおりの『「超」怖い話』で、みなさん“ハア……”となってると思うのですが、このメンバーで明るく気持ちを切り替えてもらえたらいいなと思っています」、荻野さんは「みなさんの顔がすごくこわばっております。大丈夫ですかみなさん? 元気ですか? 荻野はとっても元気ですよ! みなさん元気出してくださいね!」と、映画をご覧になったばかりのみなさんを気遣いを見せました。
仁科さんは実はホラー映画が苦手なそうで「ほんとに苦手で、映画を(勉強のため)たくさん観たんですけど苦手すぎて、撮影の当日も塩とかを持って行って、準備がすごく大変でした(笑)」と意外な苦労があったことを告白。
千葉監督は「10年前に『ドキュメント 「超」怖い話』(※)という作品を平山先生と一緒に作って、それから実写化を虎視眈々と狙っていたんですが、ほかの監督がいろいろと作ってしまったので(笑)、なかなか企画が通らずに10年経ってしまいましたが、今日はみなさんに観ていただけて、とても感謝しています」と、念願だった作品の公開を迎えての心境を語りました。
※:原作者の平山夢明さんが実際に恐怖スポットを訪ねるドキュメンタリーのシリーズ。千葉誠治監督はラインプロデューサーとして参加していた。