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宮澤美保さん主演作は「大事な宝物のような映画」 『お元気ですか?』初日舞台あいさつ

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観客のみなさんより贈られた花束を手にポーズの田中俊さん、宮澤美保さん、崔哲浩(さい・てつひろ)さん(左より)
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 縁のあった10人の人々に電話をかける女性を主人公にしたヒューマンドラマ『お元気ですか?』が10月15日に渋谷ユーロスペースで初日を迎え、主演の宮澤美保さんと共演の田中俊さん、崔哲浩さんが舞台あいさつをおこないました。

 アクション映画の名手として知られる室賀厚監督が初めてヒューマンドラマに挑んだ『お元気ですか?』は、旅先から知り合いに電話をかける女性・冴子と彼女の電話を受けた人々の姿が描かれる中で、冴子の抱える事情が明らかになっていくストーリー。7月にニューヨークで開催されたユナイテッド国際映画祭で宮澤美保さんが外国映画部門最優秀主演女優賞に輝くなど海外の映画祭ですでに高評価を得ています。

 冴子を演じた宮澤さんは、劇中の冴子のセリフに合わせて「みなさん、お元気ですか?」と客席にあいさつ。「この映画は、ほんとに私にとって大事な宝物のような映画です」と作品について語り、電話で話すシーンが多い作品のため「練習も携帯電話に相手役の方のセリフを吹き込んでそれを聴きながら喋るという電話をかけるのと同じ状態でやっていたんですけど、どこでもできるので、周りの方に気づかれないように練習するのが苦労した点です」と振り返りました。

 また、冴子の夫・藤木達也を演じた田中俊さんは「撮影が去年の6月中旬だったと思うんですけど、それから約1年4ヶ月、ずっと『お元気ですか?』について考えていました。20年芝居を続けてきてずっと(1本の映画について)考えていたのは初めてで、それだけ楽しみにしていた映画なので、みなさんに観てもらえてほんとに感謝しています」と、冴子が10番目に電話をかける男性・西島則之を演じた崔哲浩さんは「たくさんのお客様に来ていただけたので、スタッフとキャストのひとりとして嬉しく思っています」と、それぞれ初日を迎えての心境を語りました。

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初日を迎え「嬉しいですね。早くみなさんの感想を聞けたたらいいなと思っています」と主人公・冴子役の宮澤美保さん

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物語の重要なポイントとなるセリフにこだわり「言い方をひたすら家で練習しましたね」という藤木達也役の田中俊さん

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台本に何度も読んで役に悩み「悩みすぎて一周回って、悩むのをやめてそのままやりました」と西島則之役の崔哲浩さん

 宮澤さんは、印象に残ったシーンを尋ねられると「ひとつに絞るのが難しいですね。ほとんど出ずっぱりなので、完成した作品を観たときなんか恥ずかしかったんですけど、ずっと観ていると後半はグッと惹きつけられて、自分が出ているのにかかわらず泣けたくらいです」と、ちょっと照れたような表情も見せつつ作品の率直な感想を口にしました。

 舞台あいさつに登壇された方々のほか、正木蒼二さんや室賀監督作品常連の菅田俊さん、ベテランの長谷直美さんら実力派キャストが共演する『お元気ですか?』は、10月15日(土)よりユーロスペースにてレイトショー。公開期間中は初日以外にも出演者・監督が登壇しての舞台あいさつが予定されています。

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