「メロドラマの巨匠」と呼ばれた故・大庭秀雄監督の貴重な作品『愛慾の裁き』(1953年)が、6月4日に東京渋谷の映画美学校でイベント上映され、同作のヒロインを演じた女優の香川京子さんが来場します。
今回の上映は、上映の機会の少ない往年の和製メロドラマに光を当てるイベント「Kiss My Stella Dallas Resurrected (キス・マイ・ステラ・ダラス・レザレクテッド)」の2016年第一弾として開催されるもの。
松竹の製作により1953年に公開された『愛慾の裁き』は、大庭監督がヒット作『君の名は』の直前に手がけた作品で、教会を舞台に助手に想いを寄せる牧師の苦悩を描いた物語。主人公の牧師を若原雅夫さん、助手を香川京子さんが演じるほか、名優・笠智衆さんや東山千栄子さんらが共演しています。
上映は13時からと16時からの2回おこなわれ、1回目の上映後に香川京子さんが来場。2回目の上映後には大庭監督の幻の遺作である短編映画『小倉マリ子の冒険』が上映されます。
前売りチケット(1200円)は映画美学校事務局で販売中となっています。