日本映画専門情報サイト:fjmovie.com

fjmovie.comトップページニュース一覧>堀春菜さん北杜ロケで「自然に役が近づいてきてくれた」 『セブンティーン、北杜 夏』初日舞台あいさつ

堀春菜さん北杜ロケで「自然に役が近づいてきてくれた」 『セブンティーン、北杜 夏』初日舞台あいさつ

記事メイン写真

舞台あいさつをおこなった冨樫森監督、堀春菜さん、本間淳志さん、太田唯さん、大寶智子さん、岩瀬亮さん(左より)
※画像をクリックすると大きく表示します

 注目の若手女優・堀春菜さんが主演をつとめ冨樫森監督ががメガホンをとった青春ストーリー『セブンティーン、北杜 夏』が9月9日に新宿K's cinemaで初日を迎え、堀さんと冨樫監督、共演の本間淳志さん、大寶智子さん、太田唯さん、岩瀬亮さんが舞台あいさつをおこないました。

 『セブンティーン、北杜 夏』は、自然豊かで多数の名水の水源がある山梨県北杜市が舞台。豆腐屋の娘で高校2年生の川口彩未を主人公に、水源の後継者を巡る騒動や、彩未のほのかな恋心などが描かれていきます。

 数多くのインディーズ映画に出演し注目される堀春菜さんは、これまでは翳のある役や心が不安定な役が多く、明るい高校生の役は初めて。「最初台本をいただいたときは、すごい彩未の役が明るくて、いままでそういう役をやったことがなかったので不安もあったんですけど、山梨北杜市に入ってからは、北杜のほんとにきれいな空気とかを感じて、監督、キャストのみなさん、スタッフの方々、地元の方たちと話していくうちに、自然に彩未が近づいてきてくれたという感覚があって、無理して明るくする必要もないし、北杜市の空気を感じたことで彩未になれたなあって」と、演じる上で舞台である北杜市が大きな力となったと話しました。
 また、彩未は弓道部という設定のため、堀さんは同級生役の太田唯さんとともに撮影前に弓道の練習を積んだそうですが「もう全然、的まで届かないんですよ(笑)」と、なかなか上達には至らなかったそう。練習を振り返って「正しい姿勢って難しいんだなって。でも弓道ってやっぱりカッコいいなって思いました」と感想を述べました。

 冨樫森監督は北杜市での撮影にあたり「まず水の話だったので、湧水池の湧いている感じ、そこから湧き出している感じをどう撮れるのかということを考えながらロケハンをしていましたね。あとは山。山というのはすごく天候に左右されるんですよ」と、実はあるカットで八ヶ岳の風景を捉えたかったと明かし「後半はずっとそのチャンスを狙いながら撮影していて、晴れたらそのカットを撮りに行くつもりで撮影していたんだけど、なかなか恵まれずに。でも撮ってみるとやっぱり人間を撮るべきなんだって最終的には気づいていくんだけど、でも北杜だから八ヶ岳を撮らなくちゃとはずっと思っていた」と振り返りました。

コメント写真

初日は満席でのスタートで「とっても感動しています」と冨樫森監督。「いつもワークショップでやっていた人たちと一緒に、こんなふうな作品を撮ることができて、とてもいい想い出として思い出しています」

コメント写真

「朝、歩いていたらすごい暑くて、北杜市の暑さを思い出して、いろんなことがあったなと思いながらK's cinemaに来て、たくさんのみなさまと会えてほんとに嬉しいです」と主人公・川口彩未役の堀春菜さん

コメント写真

「芝居の楽しさや、自分が芝居を好きなんだと感じさせてくれた監督」である冨樫監督と一緒に仕事をした作品を「映画としてみなさんにお届けできてほんとに嬉しく思っています」と藤本源気役の本間淳志さん

 撮影はキャスト・スタッフともに合宿のような体制でおこなわれたそうで、ストーリーの鍵となる人物・藤本を演じた本間淳志さんは「夜遅くリビングに行ったりすると、まだ起きている方ってたくさんいて、次の日の撮影の準備をしていたりとか、ひとりひとり責任があってものを作っているんだなというのは感じました」と、スタッフも一緒にいる環境で得た想いをコメント。
 さらに本間さんが「撮影のときにうまくいかないときとかも、(宿舎に)一緒にいるので、自分のことを思って声をかけてくれる機会も多かったりとか」と話すと、冨樫監督はその話を受け、本間さんの役の捉え方が「え、違うぞ」という時期があったと話し「俺は撮影中は(お酒を)呑まないようにしているんですよ。しばらく前から呑まないようにして臨むんですけど、本間とその(役の捉え方の)話をしなくちゃいけないって、結局お酒入っちゃったんだよな(笑)」と裏話を披露。本間さんと冨樫監督の「監督が撮影中、禁酒するというのはぼくも知っていたので」「じゃあ問題起こすなよ!(笑)」というやり取りに客席からは笑いが起こりました。

コメント写真

現場に入り、ロケ場所の家で堀さんと一緒にブドウを食べたときに「堀さん素敵な方なので、うまくいきそうって予感がして撮影が乗りきれたというのがあります」と、彩未の母・川口結花役の大寶智子さん

コメント写真

彩未の同級生・岡本茉莉役の太田唯さんは舞台あいさつ司会も担当。「撮影中、地域の方が見守っていてくださって、炎天下にいたら“お店入りな”とか声をかけてくださったり、癒やしをいただきました」

コメント写真

神谷役の岩瀬亮さんは、本間さんとの共演シーンで「(監督の本間さんへの)演出を聞いて、自分も怒られているんじゃないかみたいな気持ちになりながら(笑)、緊張感を持って撮られていたと思います」

 堀さんは「撮影から1年経って、こうして映画として公開できることがほんとに嬉しく思います。北杜市のほんとにきれいな空気と、みんなで作ったさわやかな風を感じていただけたら嬉しく思います。これから上映も1週間続きますので、みなさん、お友達とかに“こんなだったよ”と伝えていただけたら」とあいさつして舞台あいさつを締めくくりました。

 今年20歳を迎えた堀春菜さんの10代最後の夏の撮影作で、舞台あいさつ登壇者のほか、角替和枝さん、斎藤歩さん、関めぐみさん、寺田農さんらが出演する『セブンティーン、北杜 夏』は、9月9日(土)より新宿K's cinemaにて1週間限定上映されます。

スポンサーリンク