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アニメ『アラーニェの虫籠』関連イベントで伝説のインディーズ映画『レイズライン』15年ぶり上映

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『レイズライン』上映会フライヤー(クリックで拡大します)

 現在制作中の劇場用長編アニメ『アラーニェの虫籠』関連イベントとして、同作を制作するアニメーション作家・坂本サクさんがCG・VFXを担当し、同作プロデューサーの福谷修さんが監督したインディーズ映画『レイズライン』が、2月8日より10日まで東京世田谷のエムズ・カンティーナで上映されます。

 現在制作中の『アラーニェの虫籠』は、さまざまなかたちでアニメ作品を発表するほか、CG・VFXでの参加作品も多い気鋭のアニメーション作家・坂本サクさんが、原作・監督・脚本・音楽・アニメーションとすべてをひとりで手がけて長編アニメを制作するという意欲的な作品。郊外の巨大集合住宅を舞台に、女子大生と民俗学者、呪術師たちが怪異な事件の謎に迫るという、ホラーやミステリー、バイオレンスなどがミックスされた内容となっており、現在制作を支援するクラウドファンディングが実施されています。

 『レイズライン』上映はこのクラウドファンディングの開始を記念して開催されるもので、15年ぶりとなる『レイズライン』の一般上映に加え、ゲストを迎えてのトークもおこなわれます。

 2001年に制作された『レイズライン』は、映像・小説・ゲームなど幅広いメディアで活躍するホラー・クリエイターの福谷修さんが商業監督デビュー以前にインディーズで制作した作品。
 ひと組の「出会えなくなってしまった男女」を中心に、都市伝説や恋愛ドラマ、ファンタジーなどさまざまな要素が盛り込まれた作品となっており、商業作品では困難なJR中央線の駅や電車内でのゲリラ撮影を敢行、劇中には撮影中に偶然スタッフが遭遇した実際の事故映像も用いられています。その斬新な作風は注目を集め、みちのく国際ミステリー映画祭角川オフシアター部門グランプリ、TAMA NEW WAVE特別賞、インディーズムービーフェスティバル準グランプリなど多くの映画祭で上映され高い評価を得ました。
 坂本サクさんは同作でVFX・CG・音楽を担当しており「電車が空から降ってくる」という鮮烈な印象を残す幻想的なシーンを生み出しています。
 また、同作はプロデュースに監督・プロデューサーとして『リアル鬼ごっこ』シリーズなどを手がける柴田一成さん、撮影に『八重子のハミング』『いしゃ先生』などの早坂伸さん、さらに女優の武田梨奈さんを見出したことで知られる西冬彦さん(『ハイキック・ガール!』監督・プロデューサー etc.、『少林少女』プロデューサーなど)が出演と、現在の日本映画界の一線で活躍するスタッフが参加しているのも注目点です。

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『レイズライン』より。3人の若者の出会いが不思議なドラマを綴っていく……。

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『レイズライン』より。事故を起こした電車車両は坂本サクさんによるCG映像。(クリックで拡大します)

 3日間にわたり開催される上映会では『レイズライン』本編に加えて、制作中の『アラーニェの虫籠』の初公開となる新作カットや、坂本サクさんがこれまでに手がけてきた秘蔵映像も上映。
 『レイズライン』で主要登場人物のひとり花有を演じた女優・ライターの祖父江唯さん(2月8日)、坂本サクさん(2月9日)、柴田一成さん(2月10日)と、3日間ともゲストを迎えて福谷修さんとのトークもおこなわれます。

【『レイズライン』予告編 】

 今回のイベントは、15年ぶりの貴重な作品の上映の機会であると同時に、映像制作を取り巻く環境が大きく変化した中でのインディーズ映画の可能性を探る機会となるに違いありません。

 また、3月11日には、同じくエムズカンティーナにて『アラーニェの虫籠』関連イベントとして「怪異アニメーションの夢幻宇宙 ~恐怖を魅せるクリエイターたち~」と題し、坂本サクさん、福谷修さんのほか、アニメーション作家の黒坂圭太さん、角銅博之さん、大山慶さんが出演んし、ライターの殿井君人さんが司会をつとめるイベントも開催されます。

伝説のインディーズ映画『レイズライン』上映会 〜“ホラー・クリエイター 福谷修”ד超絶絵師”坂本サクの世界〜

  • 会場:エムズ・カンティーナ(世田谷線駒沢大学駅徒歩1分)
  • 日時:2017年2月8日(水)、9日(木)、10日(金)/各日19:00開場・19:30開映
  • 料金:1800円
  • ゲスト:祖父江唯(8日/女優・ライター:『レイズライン』花有役)、坂本サク(9日/アニメーション作家:『レイズライン』CG・VFX・音楽)、柴田一成(10日:映画監督・プロデューサー:『レイズライン』プロデュース)、福谷修(連日/『レイズライン』監督

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