文音さんと草笛光子さんが“孫と祖母”役でダブル主演をつとめ、篠原哲雄監督がメガホンをとるハートウォーミングストーリー『ばぁちゃんロード』(2018年公開予定)の製作がこのほど発表となりました。
『ばぁちゃんロード』は、海沿いの田舎町を舞台に、おばあちゃん子で結婚を間近に控えた孫娘・夏海が、足をケガして施設で暮らす祖母・キヨと一緒にバージンロードを歩くため、ふたりでリハビリに奮闘するという物語。
『三本木農業高校、馬術部』(2008年/佐々部清監督)で主演デビュー以降、幅広い役を演じてきた夏海役の文音さんと、『殿、利息でござる!』(2016年/中村義洋監督)以来2年ぶりの映画出演となるキヨ役の草笛光子さんは、ドラマ共演をきっかけにプライベートでも親交の深いおふたり。
8月下旬のクランクインに向けて、文音さんと草笛さん、そして篠原哲雄監督は下記のようにコメントを発表しています。
文音さんコメント
今回、素晴らしい脚本と素晴らしい監督に出会い、まだ撮影は始まっていませんが今からこの作品がどう出来上がっていくのか楽しみです。プライベートでも交流のある草笛さんがおばあちゃん役と聞いた時は本当に嬉しくて、私達にしか出来ないばぁちゃんロードが必ず出来る!!、と確信しています。精一杯、夏海という役を愛し感じ演じさせて頂きたいと思います。
草笛光子さんコメント
2年ぶりの映画の仕事なので、チョットワクワクしております。これは孫娘との愛の物語なので、相手役の文音さんとの心の交流、思いやりが大切な軸になります。
ですからその事だけを思って、演じるように見えない演じ方をしたいです。
おばあちゃん思いの孫と、孫思いのおばあちゃんの感動のお話です。
篠原哲雄監督コメント
ふた世代離れた祖母と孫が共に歩んで行く姿は、親子関係とは違う深さや強固さが表せると思います。若い孫は昭和を生きたばあちゃんから逆境に立ち向かう「たくましさ」を学び、ばあちゃんは孫から幸せに向かう「人の思いの強さ」を見つけだします。
二人の結びつきを俳優さんの自然体な芝居から感じられるように撮っていきたいと思います。
文音さんにはひたむきに目標に向かう純粋さと健気さを、草笛光子さんには人が持つ芯の強さみたいなものを、僕がどこまで引き出せるかだと思います。富山県・氷見の風情ある町並みを背景に、日本映画の一つの伝統とも言える「泣ける映画」を作ってみせたく思います。
『ばぁちゃんロード』は、多くの映画人を輩出してきた映画美学校が2016年に初めておこなった同校修了生対象の「プロット・コンペティション2016」で東映ビデオの佐藤現プロデューサーが選出したプロットの映画化。プロットを執筆した映画美学校脚本コース第4期高等科後期修了生の上村奈帆さんが映画の脚本も担当します。
キャストはほかに、三浦貴大さん、桜田通さん、鶴見辰吾さんらが共演。8月下旬より富山県氷見市を中心に撮影がおこなわれ、12月の完成が予定されています。