舞台あいさつをおこなった大森研一監督、佐藤永典(さとう・ひさのり)さん、やっさだるマン、須藤茉麻(すどう・まあさ)さん、宮川一朗太さん(左より)。全員揃って舞台である三原市のハッピを着て登場
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広島県三原市の実際の公式マスコットキャラクター“やっさだるマン”を題材とした青春ストーリー『やっさだるマン』が4月21日にシネ・リーブル池袋で初日を迎え、主演の佐藤永典さんと共演の須藤茉麻さん、宮川一朗太さん、大森研一監督がおこなった舞台あいさつにやっさだるマンも駆けつけました。
映画『やっさだるマン』は、大森研一監督が別の作品の撮影で三原市を訪れたのをきっかけに、地元の方々と大森監督が「三原映画を作る会」を設立して映画製作を実現させた作品。三原市役所の“やっさだるマン課”(=観光課)の職員・如月肇を主人公に、肇とコンビで“やっさだるマン”を担当する職員・赤畑里美と、やっさだるマンのファンで新たに課に配属された礒合優那たちが、やっさだるマンの「ゆるキャラグランプリ」上位入賞を目指して努力していく姿が、肇の優那へのほのかな想いも交えつつ描かれていきます。
主人公の肇を演じた佐藤永典さんは「1年くらい前に撮ったんですけど、ぼくたちが参加して1年前で、監督たちとか三原映画を作る会のみなさんはもっともっと前から企画なさっていたので、いろいろな想いが今日みなさんに届けられて、本当に嬉しいなというのが一番の気持ちでございます」と、ヒロインの里美を演じた須藤茉麻さんは「この映画は今日の天気のように、観てもらったらポカポカする映画なので、応援よろしくお願いします」と、それぞれ初日を迎えての心境を語りました。
佐藤さんと須藤さん、そして優那役の竹達彩奈さんは、大森監督がメガホンをとり2010年に公開された『ライトノベルの楽しい書き方』のメインキャストをつとめた3人で、7年ぶりとなった再集結について佐藤さんは「しかも撮影した(時期から)ので考えると9年前くらいですからね。まだ全員10代だったんで」とコメント。そして須藤さんが「大人になったなあと思いますけど、いい意味で変わらない部分もあるし、変わったところもあったので、7年も経つとこんなに人って変わるんだなって」とやはり7年ぶりの共演について話すと、佐藤さんはすかさず「(須藤さんが)いっちばん変わってないんですけど! 陽気なまま(笑)」と指摘してチームワークのよさをうかがわせました。
肇たちの課の先輩・向井を演じた宮川一朗太さんは、竹達さんも加えた3人のチームワークを「最高でしたね。前からということもあるし、7年、9年という時間をあっという間に取り戻したという感じがあったんです」と評し、撮影中に宮川さんがごちそうしてみんなでお好み焼き屋さんに行ったというエピソードを紹介して「さすがのチームワークでいっぱい食ってましたから(笑)。おいしかったですね、三原のお好み焼きは。それでまたチームワークがガッと固まって、いい作品になりましたね」と振り返りました。
また、三原市のよさなどが詰め込まれた大森監督のオリジナル脚本について、佐藤さんは「7年前(『ライトノベルの楽しい書き方』)も含めいろいろな作品をご一緒させていただいているんですけど、いつもとても面白い作品をやってらっしゃって、キャラクターとかも魅力的なキャラクターばかりですから、ほんとに楽しみでしかなかったです」、須藤さんは「監督が私たちに当てて書いてくださっているのもあって、台本を読んでいるとすごく愛情があるなと思いながら読んでいました」とそれぞれ感想を。
大森監督の作品には3作目の出演となる宮川さんは「ぼくは監督が好きなんで“大森監督の”(と言われて)“やりましょう”って、即決でした」と、監督を信頼して脚本を読む前に出演を決めていたと明かし、その宮川さんの言葉に大森監督は「嬉しい。相当に嬉しいですよね、こう言っていただけるのは。ほんとに監督としてもすごく強みにもなりますし、ほんとにありがとうございます」と感謝しましたが、同時に宮川さんは「ひとつ驚いたのは、衣装合わせのときに(大森監督が)大変、恰幅がよくなられていて(笑)」と暴露。大森監督は「ひと作品撮るごとに、大体いまのところ平均で5キロずつ増えていってるんですね。撮影が終わった期間中に少しずつ減らしてはいるんですけど、今日の日には間に合いませんでした」と釈明(?)しました。
映画のタイトルにもなっているやっさだるマンは公式マスコットキャラクターとしては異色のルックスのため、出演者のみなさんも第一印象は「ゆるキャラってかわいいってイメージがあるんですけど、かわいいとは言えなかったですよね、正直」(須藤さん)、「正直“キモかわ”というか」(佐藤さん)だったそうですが、一方で「映画の中でも一緒にいることが多いので、すごい愛情が湧いて、いま、ゆるキャラの中で一番好きです」(須藤さん)、「その印象からどんどん愛らしくなっていくのが。いまはやっぱり大好き」(佐藤さん)、「なんだろうね、撮影やっているうちにどんどん好きになっていくんだよね」(宮川さん)と、みなさんだんだんとその魅力に引きつけられたそう。
そんな不思議な魅力を持ったやっさだるマンも映画の公開を祝して広島から駆けつけて舞台に登場し、映画のヒットと「ゆるキャラグランプリ」10位以内入賞を祈願しての「目入れ式」が佐藤さんと須藤さんの手によりおこなわれました。
映画のヒットとやっさだるマンの「ゆるキャラグランプリ」10位以内入賞を祈願して「目入れ式」をおこなう佐藤永典さん(中央)、須藤茉麻さん(右)と、佐藤さんに目を入れている感想を尋ねる大森研一監督
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さらに、映画『やっさだるマン』での三原市への貢献と映画公開を祝して佐藤さんと須藤さんが三原市の魅力を広める「三原アンバサダー」に就任することもサプライズとして発表され、佐藤さん、須藤さんに三原市観光課の山岡さんとやっさだるマンから認定書が手渡されました。
佐藤さんは「この作品がきっかけで三原の街だったりやっさだるマンにも出会えたので、今日が初日なんですけど、この映画を通して、景色も素敵ですし、食べ物もおいしいものばかりで、素敵な方がたくさんいらっしゃるので、(三原の)いいところ、素敵なところをちょっとずつでも毎日届けていけたらいいなと思っております」、須藤さんは「私は東京出身なんですけど、三原のみなさまが愛した地元の三原を、東京の方だったりいろいろな方に、三原のよさ、そしてやっさだるマンのかわいさとかをお伝えしていけたらいいなと思ってますので、みなさまなにとぞ、三原とやっさだるマンのことも、そしてこの映画のこともよろしくお願いします」と、三原アンバサダーとしての抱負を述べました。
三原市観光課の山岡さんとやっさだるマンから三原アンバサダーの認定書を受け取る佐藤永典さん
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同じく、三原市観光課の山岡さんとやっさだるマンから三原アンバサダーの認定書を受け取る須藤茉麻さん
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三原アンバサダー認定書を掲げてアピールする佐藤永典さんと須藤茉麻さん、ではなくて舞台を降りるやっさだるマンを見送って大きく手を振るおふたりです
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舞台あいさつの最後には、佐藤さんは宮川さんや須藤さんから「いいこと言えよ」「わかってるよね」とプレッシャーをかけられつつ「こういう(プレッシャーをかける)人たちなんです(笑)。でも素敵なみなさんと、冒頭でも話させていただいたんですけど、最初の企画がほんとに何年も前から三原の映画を作る会と監督と発足されて、ぼくたちがそこに参加させていただいて、やっと今日観ていただけたということで嬉しい気持ちです。今日がスタートなので、もしよろしければ、お友達やご家族の方を誘って、この映画のよさだったりあたたかさだったり三原の素敵さ、だるマンのかわいさ、いろいろなものを広めていっていただけたらいいと思っております。初日に来ていただいたみなさんと一緒に盛り上げていければいいなと思ってますので、応援よろしくお願いします」と呼びかけて舞台あいさつを締めくくりました。
舞台あいさつ登壇者のほか、竹達彩奈さん、野々村俊恵さん、清水美砂さん、目黒祐樹さんらが共演、三原市の風景や歌やダンスもつめ込まれたさわやかな社会人の青春ストーリー『やっさだるマン』は、4月21日(土)よりシネ・リーブル池袋、ほか全国順次ロードショーされます。