日本映画専門情報サイト:fjmovie.com

fjmovie.comトップページニュース一覧>浅川梨奈さん「普段の私とは違う自分を」 『トウキョウ・リビングデッド・アイドル』完成披露試写会

浅川梨奈さん「普段の私とは違う自分を」 『トウキョウ・リビングデッド・アイドル』完成披露試写会

記事メイン写真

舞台あいさつをおこなった井澤勇貴さん、山口智也さん(SOLIDEMO)、中山優貴さん(SOLIDEMO)、阿部夢梨(あべ・ゆめり)さん(SUPER☆GiRLS)、浅川梨奈(あさかわ・なな)さん(SUPER☆GiRLS)、星守紗凪(ほしもり・さな)さん、尚玄(しょうげん)さん、熊谷祐紀監督(左より)。キャストは劇中の衣裳で登壇
※画像をクリックすると大きく表示します

 アイドルグループ・SUPER☆GiRLSのメンバーで女優活動も活発な浅川梨奈さんが主演をつとめる『トウキョウ・リビングデッド・アイドル』(6月9日公開)の完成披露試写会が5月28日にユナイテッド・シネマ豊洲で開催され、浅川さんと共演の阿部夢梨さんら出演者と熊谷祐紀監督が舞台あいさつをおこないました。

 現在の東京に限りなく近くゾンビが蔓延する世界が舞台の『トウキョウ・リビングデッド・アイドル』は、アイドルユニット・TOKYO27区の人気メンバーである神谷ミクが主人公。ゾンビに噛まれ感染したため警察やゾンビハンターに追われることになったミクの、ゾンビ化を免れるための血清を手に入れるための闘いが、アクションも満載で描かれていきます。

 神谷ミクを演じた浅川梨奈さんは「浅川梨奈ではなく神谷ミクとして行きたいなというふうに思っていたので、180°普段の私とは違う自分を見せられるように、ライブシーンなどでは目線とか仕草とか、普段の自分がやらないことをたくさんやらせていただいたので、普段の私を知っている方はスクリーンを観たら“誰だお前”っていうふうに思うと思うんですけど(笑)。ほんとに120%アイドルを演じさせていただいたので“浅川梨奈がいる”じゃなくて“神谷ミクがいる”と思って映画を観ていただけたら嬉しいです」と、自身と同じアイドル役を演じての感想を述べ、ゾンビものというジャンルについて「脚本を見たとき“なにが起こっているんだろう?”と思いましたけども(笑)、冒頭のシーンからなかなかツッコミどころ満載で笑える感じにもなっていますので、声を抑えずに笑ってもらってもいいですし、じっくり観るところは観ていただいて、ゾンビもけっこうリアルなので」と話しました。

 浅川さんと同じくSUPER☆GiRLSのメンバーで、映画でもミクと同じグループで活動する三浦モエを演じた阿部夢梨さんは「演技するのも初めてで、しかも初めて映画に出演させていただけるということで最初はすごく緊張していたんですけど、スタッフさんもすごく優しくて、とても演じやすかったです。すごく楽しかったです」と初の映画出演についてコメントし、現場での浅川さんについて「アイドル現場での浅川さんって“ゆめりー”(と話しかけてくる)みたいな感じだったんですけど、女優の浅川さんはすごく真面目過ぎて、どう話しかけようか不安になりました」。その阿部さんの発言に浅川さんは「感じ悪い人みたいじゃない(笑)。やめて、(そういうフレーズが)ニュースの見出しになるんだからやめて!」と苦笑い。阿部さんは改めて現場での浅川さんを「真剣な女優さんでした」と表現しました。

コメント写真

主人公の人気アイドル・神谷ミクを演じた浅川梨奈さん(SUPER☆GiRLS)

コメント写真

ミクと同じグループの三浦モエを演じた阿部夢梨さん(SUPER☆GiRLS)

コメント写真

実際に同じグループとあって和やかなやりとりを見せた浅川さんと阿部さん

 ミクを応援する“アイドルオタク”の吉岡を演じた中山優貴さんと同じく“アイドルオタク”の長岡を演じた山口智也さんは、音楽グループ・SOLIDEMOで活動しており「ライブを応援するシーンとかもあるんですけど、応援する側で観るのはなかなかなくて、こういうふうに見えるんだとか、(ステージ上のアイドルと)目が合ったら嬉しいなとか、すごい思いました」(中山さん)、「応援してくれる人の心理が知れたかなって」(山口さん)と、役を通して新鮮な感覚も得たそう。
 また、中山さんと山口さんは劇中で“オタ芸(ファンがアイドルを応援するときのパフォーマンス)”も披露しており、現場でふたりの練習を見ていたという浅川さんは「オタ芸は曲に合わせるんですけど、おふたりはアーティストなので、練習中ずっと山口さんが1、2、3、4、5、6、7、8ってカウントを数えていて、そういうもんじゃないんだけどなあって(笑)」と裏話を披露。山口さんは「オタ芸はカウントをとらずに曲に合わせてガツッと行くものだって言われて、そこで初めて知りました」と話すとともに「(オタ芸をやったあと)全身筋肉痛になりました。普段も踊ったりはしているんですけど比じゃないですね。オタクのみなさんは気合いが素晴らしい」と述べ、中山さんも「(ファンの方は)そこにかけている情熱が半端ない」と、アイドルファンの方の熱意に感心した様子。さらに熊谷祐紀監督も、脚本を書くときに「どんなもんかなあと自分でもやってみよう」とオタ芸に挑戦して次の日に筋肉痛になったことを告白し、浅川さんはそんな監督に「お茶目?」と言葉をかけていました。

コメント写真

ミクを応援する吉岡役の中山優貴さん(SOLIDEMO)

コメント写真

ミクを応援する長岡役の山口智也さん(SOLIDEMO)

コメント写真

謎の男・情報屋Kを演じた井澤勇貴さん

 情報屋Kを演じた井澤勇貴さんは、探偵・犬田を演じた尚玄さんとふたりのシーンの撮影で「長ゼリフがありまして、ちゃんと覚えてきたんですが、ど忘れしちゃって、何テイクも重ねちゃったんですよ。ほんとに監督と尚玄さんには何テイクもお付き合いいただいて申し訳なかったなと。ああいうときってお母さんに会いたくなるんですね」と、撮影でNGを重ねたことを申し訳なさそうな表情で語りましたが、そのシーンで共演した尚玄さんは「全然全然。リラックスしてやってもらえれば」、熊谷監督も「(そのシーンは)バッチリ」と、あたたかな言葉でフォローしました。

記事メイン写真

役に合わせ「自分がいちばん応援しているっていう気持ちを全面に」(中山さん)出すためふたりで合わせたという“ミク推し”Tシャツをアピールする中山優貴さん(右)と山口智也さん
※画像をクリックすると大きく表示します

 ゾンビハンターの如月を演じた星守紗凪さんは声優・歌手として活動しており、映画はこれが初出演。「映画への出演も初めてなのに、アクションがどアクションで、ほんとにすごい経験を、いまもそうなんですけど“こんなに素晴らしい方々の中に私?”みたいな感じで、すごい緊張しながらも挑戦させていただいて、すごく楽しかったです」と初の映画出演について語り、激しいアクションシーンについて「もともと剣術をやっているので、稽古で先輩と打ち合うことはあったんですけど、まさかゾンビを倒す日が来るとは思わなかったので、すごいいい経験になりました」と感想を。星守さんは空中に吊られるワイヤーアクションも「楽しすぎて“何回でも私は飛びます!”という感じ」と楽しみながらこなせたそうですが、熊谷監督はそのシーンで「現場に人が足りなくなっちゃったので、ぼくも含めて現場にいる全員でロープを引っ張っていました(笑)」と明かし、星守さんも「チームワークで飛んでます」とスタッフに感謝の意を示しました。

 探偵の犬田を演じた尚玄さんは浅川さんとふたりでのシーンが多く「最初に台本を読んで、(ミクと犬田)ふたりの関係性というのがすごくキーになると思ったので、限られた時間でできるだけ距離を詰めていきたいなと思ったんですけど、浅川さんがぼくのイメージしていたアイドルと違ってオープンな方だったので、初日から息のあった芝居ができたんじゃないかと思います」と振り返るとともに「笑いがメインなんですけど、その中でシリアスな部分も彼女(浅川さん)が熱演しているので、その辺を観ていただけたらと思います」と見どころを挙げました。

 メガホンをとった熊谷監督は「現場はもう、笑いが絶えない楽しい現場」と語る一方で「自称・台風を呼ぶ女というのがこの中にいまして、スケジュールがキツいのに台風2回呼んできちゃって」と暴露。浅川さんは「誰のことでしょうね?」ととぼけながらも「1週間のうち日曜日と日曜日に台風呼びました。生きててそんなことあります? ないでしょ? ビックリしましたほんとに」と、自身の“台風女”っぷりに自分でも驚いたそう。熊谷監督は「それでも笑いながら撮ってて、いい映画が撮れましたね」と、撮影現場の雰囲気のよさを感じさせました。

コメント写真

ゾンビハンター・如月役の星守紗凪さん

コメント写真

探偵・犬田を演じた尚玄さん

コメント写真

脚本も手がけた熊谷祐紀監督

 一般の方々への初披露上映を前に、浅川さんはSNSでの感想の拡散をキュートにアピールした上で「本日はお集まりいただき、誠にありがとうございました!」と感謝の言葉を述べて舞台あいさつを締めくくりました。

記事メイン写真

舞台あいさつでは観客のみなさんも撮影可の時間が設けられ、浅川梨奈さん(中央)、阿部夢梨さん(左)、星守紗凪さんは様々なポーズでサービス
※画像をクリックすると大きく表示します

 舞台あいさつ登壇者のほか、先ごろSUPER☆GiRLSを卒業した尾澤ルナさんや、本格アクションで知られる女優・亜紗美さん、関東高一ミスコン2013グランプリの古泉千里さんらが出演する『トウキョウ・リビングデッド・アイドル』は、6月9日(土)よりシネマート新宿ほか全国公開されます。

スポンサーリンク