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映画初主演に「嬉しくて幸せ」な山田菜々美さんを新田恵海さんも応援 『黒看』先行プレミア上映

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前列左より、新田恵海さん、山田菜々美さん、百川晴香さん、佐伯香織さん。後列左より、山田雅史監督、広瀬真寿美さん、伊達さんさん。キャストは劇中の衣裳で登壇
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 AKB48の山田菜々美さんが映画初出演にして主演をつとめたホラー『黒看』(くろかん/8月4日公開)が7月28日に先行プレミア上映され、渋谷ユーロスペースで山田さんと共演の百川晴香さん、山田雅史監督らがおこなった舞台あいさつに主題歌を歌う新田恵海さんもサプライズ出演しました。

 『黒看』は、黒木あるじさんによる実話怪談集の1編を映像化した作品。山田菜々美さんが演じる看護師・麻間利江を主人公に、奇妙な症状に見舞われた患者が病院を訪れたことから始まる不可思議な出来事と、事態を収拾するために呼ばれた黒い看護師“黒看”松友岬の活躍、そして利江が知ることになる事件の真相が描かれていきます。

 この日は東京・横浜・名古屋の3ヶ所でプレミア上映がおこなわれ山田菜々美さんは全会場で舞台あいさつをおこなうというスケジュールで、スタートとなる東京・ユーロスペースの舞台に立った山田さんは「今日、こうしてスクリーンでこんなにたくさんの方々に観ていただけて、ほんとに嬉しく幸せです」とあいさつ。初主演作について「ホラー映画を映画館で観ることの初めてが主演の映画ということで、すごい不思議だったし、単純に自分ひとりで怖がっちゃって、(試写会イベントで)ファンの方々と一緒に観たんですけどファンの方々より自分が驚いていたような気もするんですけど、でもすごく嬉しかったです」と感想を述べました。

 “黒看”の松友岬を演じた百川晴香さんは「けっこう長い時間がんばったシーンとかあったので、がんばってよかったなと思える作品だったし、ホラーというだけじゃない要素がたくさん詰まっているので、素敵な作品に出られてほんとによかったなと思います」とコメント。

 謎の症状に苦しむ新婚の女性・乗田雪子を演じた佐伯香織さんは「幸せな夫婦がだんだん崩れていく様子が、ホラー映画だったんですけど、そういう人間の心が崩れていく感じも映画で表せたんじゃないかな」と作品について語りました。

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「こうやってスクリーンで自分が映されているというのも不思議ですし、こうやってたくさんの方に来ていただけるのがほんとに幸せなことやなって思います」と、麻間利江役の山田菜々美さん

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「楽しかったなという思い出が一番強いです」と松友岬役の百川晴香さん。撮影の合間には山田菜々美さんと麻雀の話をしたりしたそうで「撮影が暗い分、会話は楽しくみたいな感じでやっていました」

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病院を訪れる患者・乗田雪子を演じた佐伯香織さんは「ホラー映画で(現場が)病院で、けっこう遅くの時間が多かったので、ひとりにならないように必死にいました」と、撮影を振り返りました

 雪子の夫・乗田圭吾を演じた伊達さんさんは、コントユニット・大人のカフェで活動しており、今回が映画初出演。伊達さんさんが「ホラーの現場って当然、初めてですから意外な発見が多くてですね」と、あるシリアスなシーンで「山田監督がメチャクチャ笑っていたという。普段は冷静な方でそういう方じゃないんですけど“もっと長くやって、長くやって”って、実際に(完成した作品を)観たらけっこう削られてた(笑)」と初体験の映画の現場での裏話を披露すると、山田雅史監督は「(伊達さんさんが役の行動に)慣れていないのが逆に役にあっている感じで面白くて、余分に撮っちゃいました(笑)」と事情を説明しました。

 また、看護師長の務目を演じた広瀬真寿美さんは、現場から送ってもらう際に一緒の車に乗っていた百川さんが「(撮影で)血を吐いたあとをそのまま落とさずにコンビニに」寄ったというエピソードを紹介。百川さんも「メイク落としとか持っていなくて、血だらけのままコンビニに入っていって(笑)」と話し、山田監督は「(そのまま帰しちゃって)すみません(笑)」と苦笑い。百川さんは「大丈夫です。ハロウィンみたいな気分でやっていました、ひとりで(笑)」と、そんな状況も楽しんでいた様子を見せました。

 山田雅史監督は、主演をつとめた山田菜々美さんについて「(映画が)初めてで、最初はけっこう緊張されていてあんまり心を開いてくれないなと思っていたんですけど、やっていくうちに彼女なりに悩みながらいろいろ考えて取り組んでいるなというのがわかったので、ある程度まで悩んでもらって、それを遠目で見て楽しんでいたんですけど、悲鳴をあげるとかそういうホラーシーンはなかなか難しいので、そういうところはチラっと助言をさせていただいて、ただ“これが正解”というものはないので、山田さんが思ったことを自由にやってもらうのが作品にとって一番いいかなと思ったので、期待に応えて最後まで集中してやっていただいたなという印象ですね」と評した上で「ぜひ、また『2』を」と一言。客席からの期待の歓声と舞台あいさつの司会をつとめたプロデューサーからの「なんの担保もない約束をしないでいただきたいですね(笑)」の言葉も出る中、監督は「とりあえず『2』をやりたいというのは言うだけ言うという(笑)。ぜひよろしくお願いします」と笑いを交えつつ続編に繋がるための応援を呼び掛けました。

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アイドルたちとの共演に「みなさんがかわいすぎて、目を見てセリフを言うときに(セリフが)飛んでしまうというか、目に吸い込まれちゃう」と話した看護師長・務目を演じた広瀬真寿美さん

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「まさか初めて出演させていただく映画がホラーだとは思わなくて、突然豹変したりするところもあったりしたんですけど、ひじょうに緊張しました」と、雪子の夫・乗田圭吾役の伊達さんさん

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「タイトな中でみなさんがんばってやったので、最初はどうかなと思ったんですけど、だんだん(現場の)病院にも馴染んで、いい意味で怖いものになったかなと思っています」と山田雅史監督

 『黒看』は「人は生きている限り 恨みを買う…」というコピーがついており、そのコピーにちなんで山田菜々美さんには「AKB48のほかのメンバーから恨みを買ったことは?」というちょっと意地悪な質問も。山田さんは「この前、私ほんとにずぼらなところがあるんですけど、奈良県代表(※山田さんの所属するAKB48・チーム8は各都道府から選出されたメンバーで編成)の大西桃香ちゃんという子がいるんですけど、その子にお祭りに誘われて、行こうと思ったんですけど、私、寝ちゃっていて、集合時間の4時間過ぎに起きたというのがあって、そのときは大西桃香ちゃんにガッツリ恨みを買われていたかなって」という最近の失敗談を告白。「(大西さんに)すごい悲しい顔で“行きたかった……”って言われましたけど」という山田さんは「恨みを買われないように生きていきたいと思います、私は」と宣言しました。

 さらに、この舞台あいさつのサプライズとして、主題歌「マスカレイド」を歌う声優で歌手の新田恵海さんがスペシャルゲストとして登場しました。
 山田菜々美さんと「はじめまして」のあいさつを交わした新田さんは、自身初という映画の主題歌について「この『マスカレイド』という曲は、私の中でも珍しいというか、ここまでの攻めたロックが初めてだったので、それがこうして『黒看』の中で流れるというのはすごく不思議な感じでしたね」と語り、実際に自身の曲がラストに流れる映画を観ての感想を「胸が熱くなりましたね。『黒看』自体も怖いだけじゃなく人間模様が見えるじゃないですか、そこの余韻というか(がある中で)、このロックな曲というのは、すごいいい終わり方だなというのを感じました。映画のほうもすごく楽しんで観させていただきました。ビビりまくっていましたけど(笑)」と話しました。
 さらに、舞台を中心に女優としても活躍する新田さんに司会者から「ホラーに出演するのは?」という質問がされると、新田さんは「やっぱり撮影中って怖い想いをされたりするんですよね」とちょっと不安げな表情を。山田さんが「うんうん」と頷くと、新田さんは「ええっ!」と驚きつつも「怖かったら固まってしまうかもしれませんけどチャレンジしてみたいと思います」と意欲も覗かせました。

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主題歌「マスカレイド」を歌う新田恵海さんは「すっごいビビリ(笑)」で、ホラー映画を観たあとは部屋を暗くできなくなるそう。『黒看』を観たあとも「家中の電気を付けました(笑)」とのこと

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舞台あいさつのトークでは、質問の内容に山田菜々美さん(右)も新田恵海さんも笑い出す場面もありました ※クリックで拡大します

 舞台あいさつは、登壇者ひとりひとりのメッセージで締めくくられました。

「夏にピッタリのちょっと涼しくなる作品だと思いますので、ぜひ、公開中も観に来て楽しんでいただけたらと思います。ぜひ、エンドロールが始まっても最後まで聴いてください」(新田恵海さん)

「ほんとに多くの方に観ていただきたいと思っております。すごく刺激的な、深夜まで撮影も及びまして、一丸となってできあがった作品だったと、ぼくがまとめるのも変なんですけど、ほんとに何回も観に来ていただきたいなと思います」(伊達さんさん)

「8月4日から公開ですので、ぜひもう一度観ていただければと思います。ホラーが苦手だという方がいらっしゃっても、これには物語があるし、とても人のドロドロした部分が出ている映画ですので、ぜひ多くの方に観ていただきたいと思います」(広瀬真寿美さん)

「ネタバレしない程度に口コミとかツイッターとかでつぶやいてくれたら嬉しいです」(佐伯香織さん)

「この作品はですね、私の周りでもホラーが苦手だと言って、観るのをやめようかなという人が多くて、でもそういう人に怖いだけじゃないんだよ、ビックリするだけの作品じゃないんだよということをもっと知っていただきたいので、みなさんのSNSなんかの力も借りながら、たくさんの方に広めていきたいなと思うので、ぜひみなさんご協力をよろしくお願いします」(百川晴香さん)

「“この夏は『黒看』!”って言ってもらえるように、たくさんの方に見ていただきたいなと思っていますし、今日はこのあと横浜と名古屋に行かせてもらうんですけど、たくさんの方に観てもらえるように、私もたくさんの方に発信していきたいと思います。今日は来てくださってほんとにありがとうございました」(山田菜々美さん)

「ぼくは最近、内臓が飛び散ったり血が飛んだりとか、そういう映画が多かったんですけど、今回はそういうホラーとは違う静かな恐怖というのを描こうと思ってこの作品を作りました。4日から始まる公開もたくさんの方に観ていただきたいので、ぜひですね、今日観ていただいた方に口コミで広めていただいて『黒看』がもっとたくさんの方に愛してもらえる作品になればいいなと思っています」(山田雅史監督)

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客席にメッセージを伝える山田菜々美さん(中央)と新田恵海さん(左)、百川晴香さん
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 映画初主演の山田菜々美さんの魅力を、アイドル主演のホラー作品を数多く手がけてきた山田雅史監督が存分に引き出した『黒看』は、8月4日(土)より渋谷ユーロスペースほか順次公開されます。

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