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高城亜樹さん前田亜美さん藤江れいなさん久々の集合に「安心」 『アニメ女子・外伝』製作発表

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製作発表に出席した藤江れいなさん、前田亜美さん、高城亜樹さん(左より)。3人は劇中の衣裳で登場
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 高城亜樹さん、前田亜美さん、藤江れいなさん、AKB48を経て活動する3人がトリプル主演するオムニバス『アニメ女子・外伝~藍の翼・カーレッジ~』(菅学監督/2018年冬公開予定)の製作発表が8月15日に都内でおこなわれ、3人が出席しました。

 『アニメ女子・外伝~藍の翼・カーレッジ~』は、アニメ製作に関わる女性=アニメ女子にスポットを当て、プロデューサー、声優、脚本家と立場の違うアニメ女子3人を主人公に、アニメ製作の舞台裏を描いた3本のショートストーリーで構成されたオムニバス。プロデューサー編でAKB48を2016年に卒業した高城亜樹さん、声優編でやはりAKB48を2016年に卒業した前田亜美さん、脚本家編で2014年にAKB48から姉妹グループのNMB48に移籍しNMB48を2017年に卒業した藤江れいなさんがそれぞれ主演をつとめます。

 すでに撮影を終えた藤江れいなさんは撮影を終えての感想を、これから撮影に入る前田亜美さんと高城亜樹さんは撮影に向けての心境を、それぞれ語りました。

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脚本家・橋本琴葉(はしもと・ことは)役:藤江れいなさん

橋本琴葉役の藤江れいなです。私は今回、脚本家という役をやらせていただいているんですけど、普段の私とはだいぶかけ離れた存在なので(笑)、新しい役柄にも挑戦することができて、すごく嬉しいです。また、こうやって3人で集まるのもすごい久しぶりなので、プチ同窓会気分で、ちょっといまウキウキしています。どうぞよろしくお願いします。
 私は脚本家を目指している女の子で、結果、それがいい方向に向かうかどうかというのをみなさんに楽しみにしておいていただきたいところなんですけど、やっぱり夢を追いかけるというのも、家族との関わりがあったりだとか、誰か背中を押してくれる人がいたりだとか、撮影をしていてひとりではなくて周りにはたくさん支えてくれる人がいるんだなということをこの役を通して感じることができました。今回、橋本琴葉という子に出会えたことは、私にとってすごくプラスになったなっていうふうに撮影をしながら感じていました。

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声優・天川凛(あまかわ・りん)役:前田亜美さん

天川凛を演じます前田亜美です。私の役柄は今回は声優ということで、私は全然、声優の経験もなく、声もあまり自信もないんですけど、ただ“わかりやすい声だね”と言われたことがあるので、そこを活かして、楽しく演じられたらいいな、みなさんにいいものを届けられたらなと思っています。オムニバス映画は初めてなのですごくドキドキなんですけど、緊張しつつも楽しんで演じたいなと思います。よろしくお願いします。
 台本をいただいたときに、とっても共感できる部分があったりとかして、私もアイドルをやったことがあって、たくさんの女の子の中で切磋琢磨してがんばって自分をアピールしていて、そこを今回の作品でけっこう似たような感じで取り上げていたりとか、あとは私、初めてなんですけど、ちょっとした恋愛っぽい話も入っていて、相手役の方がいたりとか、そこでどういうふうに大人になっていくというか、自分が声優を目指しながら夢を追いかけて、どういうふうに周りの人に助けてもらいながらがんばるとかというところをメインに書かれているので、そこをうまく表現できたらいいなと思います。

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プロデューサー・秋吉めぐ(あきよし・めぐ)役:高城亜樹さん

秋吉めぐ役をやらせていただきます高城亜樹です。私は今回、アニメプロデューサー役をつとめさせていただきます。やはりアニメ業界というのは、私たちが活動してきたアイドル業界とはまた全然違った雰囲気でやるということを聞いておりますので、製作の会社の雰囲気だったりをいろいろお聞きしながら役作りを励んでまいりました。いつもの自分とちょっと考えるところも似るような部分もあったり、30歳を目前にした女性の役なんですけど、きっと30歳近くなるとこういう悩みも出てくるんだろうなというのを感じながら、これから撮影をしていく次第でございます。
 やっぱり、30歳手前の25から30、女性の中できっと人生の中でもいろいろな変化がある年齢だと思うので、自分はどうなのかとか、自分にも置きつつ、めぐのことも考えつつ、いろいろなことを考えながら役のことを考えて、いまけっこう頭の中グルグルしているんですけれども(笑)、みんなは声優さんと脚本家で、私は裏方の役なんですけど、きっとこういうふうにアニメを作っているときはこんなに忙しいんだろうなというのが台本の中の描写にもあったりするので、女性として、そして業界人としてがんばるその姿を、しっかり表現できるようにがんばりたいと思います。

 会見では作品の内容にちなんで好きなアニメについての質問もされ、AKB48在籍時は「アニメを観てキュンキュンするっていうのが日課だったんですよ」という藤江れいなさんは「女の子だったら嫌いな人がいないんじゃないかっていうくらい、青春っていうくらい大好きな作品ですね」と、少女マンガ原作の「君に届け」と「orange」を紹介。
 「こんなこというとあれなんですけど、全然アニメを観ないんですよ」という前田亜美さんは「ちっちゃいころすごく憧れていたのがウルトラマンで、けっこう男の子っぽいところがあって、戦隊ものとかウルトラマンになって世界を救いたかったんですよ」と子どものころの憧れを明かし、劇中で天川凛が声を演じる役が平和のために働く隊員のため「世界を救うところは変わらないので、ウルトラマンになれたかなと」と笑顔を見せました。
 高城亜樹さんが「体になじみすぎていて」考えても最初は思いつかなかったほど好きな作品だと挙げたのは「名探偵コナン」。AKB48で一緒に活動した元・NGT48の北原里英さんに「絶対に観たほうがいいよ」と勧められて一緒に劇場版を観にいったのが作品を好きになるきっかけだったそうで「『名探偵コナン』の中にはいろんな感情があるじゃないですか。恋愛の模様もあったりとか、黒の組織がとか、アニメって奥深さがすごいなって気づいて」と、劇場版を毎年観にいきテレビ版も「全部観たのかな?」というほど好きだという作品の魅力を語りました。

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脚本家、声優、プロデューサーと、衣裳でも表現されているように三者三様のキャラクターを演じる藤江れいなさん、前田亜美さん、高城亜樹さん
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 そして、かつてAKB48で一緒に活動した3人の距離感について質問されると、藤江さんは「私たちといえば、グループとしても愛されている楽曲である『君のことが好きだから』で共演しているんですよ。あの楽曲っていったらもう現役の(AKB48や姉妹グループで)活動中の子はさっしー(現・HKT48の指原莉乃さん)しか残っていないんですけど、卒業後もこうやって一緒にできるってのは嬉しいなって」と2009年にリリースされた楽曲を挙げ、前田さんも「私が初めてもらった曲が『君のことが好きだから』で、MV(ミュージックビデオ)撮影も(初めてで)。ふたりがいたんだね(笑)」と思い出を語り、藤江さんは「その作品くらい愛されると嬉しいなと思っています」と、女優として3人が揃った映画への意気込みを述べました。
 「こうやって集まれるのってなにかの縁だと思うので」と語った高城さんは「会うメンバーって限られてこない? 現役の(グループ活動中の)子とかは、忙しいの知っているから誘いづらいんですよ。卒業したメンバーは“あの子いまなんの仕事しているんだろう?”っていうのがあって誘いづらくって」と、なかなかメンバーに会う機会がないと告白し、映画でのトリプル主演というかたちでのふたりとの再会に「ほんとに久しぶりに会ってもそのままのみんなで、ちょっと安心はしました。ホッとしますね」と感想を。

 高城さんの「ホッとする」というコメントを証明するように、会見中も前田さんが「恋愛っぽい話も入っていて」と話すと藤江さんが「亜美が? 想像つかない」と驚いたり、やはり前田さんが「ウルトラマンに憧れていて」と話すと藤江さんが「私、似てるって言われるよ(笑)」、高城さんが「憧れはれいにゃん(=藤江さんの愛称)(笑)」と反応するなど、3人は同時期に同じグループで活動したならではの和やかな雰囲気を感じさせていました。

 また、3人それぞれのストーリーがどう関係するのか、3人が共演するシーンがあるかについては「アニメ業界というのは一緒なんですけど、脚本家、声優さん、プロデューサー、3人のストーリーがどう関わってくるかというのがたぶん今回の作品の見どころにもなってくると思うので」(高城さん)、「おふたりの役名と役柄はだいたいわかるけど、おふたりの話は全然知らなくて、どういうふうに完結していくのかというのは私もすごい楽しみです」(前田さん)、「この作品は3本観ていただいて、ようやく1個のお話ができるような感じなので、全部通して観ていただけたら嬉しいです」(藤江さん)と明言は避けつつ「観てからのお楽しみ」と期待を持たせました。

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藤江れいなさん、前田亜美さん、高城亜樹さんはたびたび笑いも起こる和やかなやり取りを見せました
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 会見は3人それぞれのメッセージで締めくくられました。

「今回、私のお話では、目標とかあるけど迷っている方だったりいると思うんですよ。そういう方の背中を押せるような作品になっていると思うので、ぜひ、たくさんの方に観ていただいて、勇気を与えられたら嬉しいなと思っています。いまから公開が楽しみです」(藤江れいなさん)

「私はオムニバス映画が初めてで、撮影自体そんなに経験がなく初めてなので、ファンの方がすごく楽しみにしてくれていると思うんですよ。なので、亜美が映画に出るのが楽しみって言ってくれていたファンの方とか、家族とか、たくさんの周りの方がいるので、いろいろな方に喜びを分かちあえるように私もがんばって演じて、いい作品にしたいなと思っています。心に残る、最初で最後の? ……間違えました(笑)、初めての作品というのは最初で最後なので、心に残したいなと思います(笑)」(前田亜美さん)

「私のストーリーでは、いまどきの女性の生き方をけっこう描いていたりするので、女性として仕事だったりとかプライベートとかで悩んでいる方に、いろんな選択肢があるんだよとか、いろんな生き方があるんだよということをメッセージとして伝えられるような作品になっていると思うので、ぜひいろいろな方に観ていただいて、いろいろなことを感じていただいて、自分の生き方に少しでもプラスになればなと思っています。ぜひ完成を楽しみに待っていてください」(高城亜樹さん)

 元AKB48の3人のトリプル主演でアニメ女子たちのちょっと悲しい話、面白い話、勇気をもらえる話を綴っていく『アニメ女子・外伝~藍の翼・カーレッジ~』は今後撮影が進み、2018年冬の公開が予定されています。

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