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新井愛瞳さん“悩むアイドル”を演じ「共感できる」 『猫カフェ』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった沖田光監督、池内万作さん、新井愛瞳(あらい・まなみ)さん、吉川茉優(よしかわ・まゆ)さん、高萩千夏さん、橋村理子さん(左より)
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 猫カフェを訪れる人々の物語を4話構成で描くハートウォーミングストーリー『猫カフェ』が12月1日に初日を迎え、シネ・リーブル池袋で出演者の新井愛瞳さん、池内万作さん、吉川茉優さん、高萩千夏さん、橋村理子さんと沖田光監督が舞台あいさつをおこないました。

 「ラブライブ!」など数々のヒットアニメで知られる人気声優・久保ユリカさんが初の実写映画主演をつとめた『猫カフェ』は、秋葉原の猫カフェを舞台に、悩みを抱えた人々が久保さん演じる猫カフェ店主の桜木さくらやカフェの猫たちとの出会いを通して笑顔を取り戻していく姿が、4つのエピソードで綴られていきます。

 映画には各エピソードで中心となる4匹をはじめ24匹の猫が出演しており、エピソード1「気になるあの子」でエピソード主演をつとめた新井愛瞳さんは、猫と共演する作品への出演が決まったときの心境を「撮影外でも癒やされるんだろうなと思いながら、すごい楽しみに撮影日を待っていました」と語り、撮影が実際の猫カフェでおこなわれたため、撮影中も「休憩中とか撮影前に猫たちを見ながら、優しい気持ちに、穏やかな気持ちになって“がんばろう”と思っていました」と振り返りました。

 猫嫌いの男・小手川勇作が主人公となるエピソード3「ブルーの眼をした甘えん坊」でエピソード主演をつとめた池内万作さんは、実際には自宅で猫を3匹飼っている猫好きだそうで「猫嫌いの役だったので、好きだからやりやすかったんだろうなというのはあったと思うんですね。嫌いだと逆に(猫と)絡みづらいというか、絡むというのもあれですけど(笑)」と、猫嫌いを演じた感想を述べました。
 さらに池内さんが「マネージャーから電話がかかってきて“池内さん、仕事なんですけど、ちょっと猫と戯れてみませんか?”って言われて“あ、いいんすか?”って」と出演依頼があったときの様子を話すと、その軽いトーンに新井さんは「どういうオファーのされ方なんですか、それ?(笑)」とツッコミを。池内さんは「そういう面白い奴なんですよ(笑)」と返し「そんな感じであまりなにも考えずに楽しくやらせていただきました」と笑顔で話すと、上映前の舞台あいさつのため内容に触れないよう配慮しつつ、エピソード3について「“心を開けば優しい心が帰ってくる”みたいなところでいかがでしょうか?」と見どころを挙げました。

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「今日、この映画が公開を迎えることができてほんとにほんとに嬉しいです。ぜひ楽しんで帰っていただけたら、癒やされて帰っていただけたらと思います」と並木志保役の新井愛瞳さん

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小手川勇作役の池内万作さんは、劇中で猫耳を付けるシーンについて「“これ付けてください”って言われて“はいわかりました”って付けて、サイズ的にもピッタリでしたね(笑)」と笑顔

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「『猫カフェ』は今年の3月から4月にかけて撮影したんですけど、ようやく公開を迎えることができて大変嬉しく思っています。ぜひ楽しんでいただければと思います」と沖田光監督

 アイドルグループ・アップアップガールズ(仮)(あっぷあっぷがーるず・かっこかり/通称「アプガ(仮)」)のメンバーとして活躍している新井さんは、この作品でアイドルグループ・星屑少女団のメンバーである高校生・並木志保を演じており、、アイドル活動や学校生活に悩みを抱えるという役どころに「私も小学校のときからずっとアイドル活動をやって来ていて、小学校のころに軽いイジメにも遭ってたりしたので、並木志保ちゃんに重なる部分が多くて、どこにも自分の居場所がないなんて思ったときもあったんですけど、そこが共感できるななんて思いましたし、私も(悩みを解決するために)猫カフェ行っておけばよかったなって思いました」と話し、新井さん自身はアイドルと学校生活に悩んだ時期に「私、ゲームが大好きなんで、ひたすらゲームをやってました」と、悩みの克服法を紹介しました。

 新井さんが演じる志保はグループ内でほかのメンバーに迷惑をかけてしまうポジションの役ですが、星屑少女団のほかのメンバーを演じた吉川茉優さん、高萩千夏さん、橋村理子さんは、アプガ(仮)の妹グループ・アップアップガールズ(2)(あっぷあっぷがーるず・かっこにき)のメンバーで、実際には新井さんの後輩。
 吉川さんは「新井さんが(演じた役が)後輩じゃないですけど、そういう感じの立ち位置だったので、すごい新鮮だったんですけど、撮影の裏では新井さんが引っ張ってくれて、すごい楽しかったです」と、実際と違った立場を演じた感想を。
 高萩さんは志保に厳しく接する役を演じており、新井さんが「高萩がけっこう強い口調で(志保のことを)怒るシーンがあるんですね。“ここぞとばかりにやってやろう”って感じで全部出してきて、いいことなんですけど、ここぞとばかりに来るもんだから“おうおうおうおう”と思って」と撮影時の様子を暴露すると、高萩さん自身も「普段言えないものをドカンと。そういうときにしかね、先輩の上に立つことできないんで(笑)」「そういうセリフ言っているときの新井さんの目が怖すぎて、終わったあとどうしようと思って、ちょっとビクビクしていました(笑)」と話して会場の笑いを誘いつつ「でも新井さんは優しいので」「とても優しい先輩です」と、怒ることはないという新井さんの優しい先輩ぶりもアピールしました。
 橋村さんは、演じた役と実際のキャラクターの共通点について「アップアップガール(2)のメンバー内でリーダーは高萩千夏で、役どころも(星屑少女団の)リーダーっていう」と話しましたが、設定では吉川さんが星屑少女団のリーダー役だと指摘され「じゃあちょっと違いましたね(笑)」と照れ笑い。新井さんは「でも、高萩が怒る役なのは普段のグループの活動と変わらないので」とフォローし、高萩さんも「指示する側みたいな感じのところは」実際の高萩さんに当てはまるとコメント。さらに新井さんは「私、グループ(=アプガ(仮))の中で最年少なんですけど、どっちかっていうと仕切りたいというか、リハーサルとか本番もMCをやったりとかしているほうなので、けっこう内気の性格の志保ちゃんのなんにも言えない感じというか、そういうのは“どうしたらいいんだろう?”って悩みはしました」と、自身と違うタイプのキャラクターを演じる苦労もあったことを明かしました。

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「アイドルがアイドルを演じるというすごく貴重な経験をさせていただけて、すごく撮影も楽しかったです。よろしくお願いします」と、星屑少女団リーダーの若菜役・吉川茉優さん

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「公開おめでとうございます。初めて映画に参加させていただいたんですけど、スタッフさんみなさん優しくて、とても楽しい撮影になりました」と星屑少女団・唯役の高萩千夏さん

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「こんな素敵な作品にアップアップガールズ(2)のメンバー、そして先輩の新井愛瞳さんと出演させていただくことができて、とっても嬉しいです」と星屑少女団・琴美役の橋村理子さん

 沖田光監督は「ぼく、猫を6匹飼っていて、舞台になった猫カフェにもしょっちゅう行っていたので、猫にはなに言っても無駄だ(=指示しても演技してくれない)というのはわかっていたので、あまり期待しないようにはしていたんですけど、でも猫カフェの猫ちゃんは演技ができて、事前に“この演技はこの子にさせたら大丈夫”だとか、そういうのを見定めて、そのとおりに大体やってくれたので、撮影できなかったシーンってワンシーンくらいですね」と、猫がたくさん登場する撮影も予想以上にスムーズだったと話し、久保ユリカさんと新井さんが出演するあるワンシーンだけは猫のかなり複雑な動きが必要になるため、何回も試したものの「さすがに無理でした」と裏話を披露しました。

 また、沖田監督はキャストそれぞれについて「久保さんと池内さんとは、撮影前から台本に対しても意見をいただいたりして、一緒に作っていったところがありましたね。アプガのみなさんとは現場でいろいろ相談をしながら、特に新井さんははじめから志保ちゃんにはすごいはまっていたので特になんにも言っていなくて。橋村さんと吉川さんは普段のキャラに近いんですけど、高萩さんがね、悪役じゃないですけど新井さんにガンガン言う役なんで、大変だったろうなって。(新井さんが)先輩だし」と印象を述べました。

 そして沖田監督が「高萩さんは、なんかこっちが頼んでいないことまでやってくれて」と、星屑少女団のライブで志保がある行動をするシーンでの「高萩さんの表情にぜひ注目していただきたいなと」と付け加えると、新井さんは高萩さんに「なにしたの?(笑)」。高萩さん本人も「なんかしましたっけ?(笑)」と気づいていないらしいそのシーンについて、新井さんは「じゃあ、これからみなさんたしかめて」と呼び掛けました。

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撮影を振り返る沖田光監督、池内万作さん、新井愛瞳さん

 舞台あいさつは、沖田監督、池内さん、新井さん3人のメッセージで締めくくられました。

「本作は猫カフェを舞台にして、かわいい猫がたくさん出てくるので、猫好きの方はもちろんなんですけど、ベースはヒューマンドラマなので、猫がそんな好きじゃないという方でも楽しんでいただけると思いますので、ぜひ楽しんで帰っていただければと思います」(沖田光監督)

「ほんとに猫がたくさーん出てくるんで、癒やされて帰っていただければと思います。観終わって楽しかったら、共有とかシェアとかぜひぜひお願いします」(池内万作さん)

「たくさんの猫が出てきますので。癒やされてもらって、終わったら猫カフェに行きたいって気持ちになってもらえたらいいななんて思います。劇中のみなさんのストーリーだったりとか、みなさんの心情の変化だったりにも、ぜひ何回も何回も観ていただいて、いろいろな目線で観てもらえたらなと思います」(新井愛瞳さん)

 主演の久保ユリカさん、エピソード2「思い出を運ぶ猫」エピソード主演の小倉優香さんのほか、ベテランの宮下順子さんらが出演し、4つのエピソードを通して猫カフェを訪れる人々や店長・さくら自身の心を浮き彫りにしていく『猫カフェ』は、12月1日(土)よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次ロードショーされます(配給:パル企画)。

作品スチール

猫カフェ

  • 監督:沖田光
  • 出演:久保ユリカ 新井愛瞳(アップアップガールズ(仮)) 小倉優香 池内万作 宮下順子 ほか

2018年12月1日(土)よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次ロードショー

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