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今関あきよし監督が「初心に還って」臨む新作『恋恋豆花』主演はモトーラ世理奈さん

 台湾を舞台にした今関あきよし監督の最新作『恋恋豆花』(レンレン・ドウファ)の製作がこのほど発表されました。モデル・女優として注目を集めるモトーラ世理奈さんが主演をつとめ、2019年公開が予定されています。

 近年、海外ロケ作品を次々と送り出してきた今関あきよし監督が、ベラルーシ(『カリーナの林檎~チェルノブイリの森』2011年)、ウクライナ(『クレヴァニ、愛のトンネル』2014年)、ロシア・モスクワ(『LAIKA/ライカ』2016年)の東欧3国に続いて作品の舞台に選んだのは、台湾。プライベートで何度も訪れる中で現地の食と人、街の空気感に惹かれた今関監督の想いが新作製作へとつながりました。

 『恋恋豆花』の主人公となるのは、恋愛も人間関係もつまらなくなり、大学中退を考えている大学生の奈央。父親・博一の勧めで、父の3度目の結婚相手である綾とふたりで台湾旅行にでかけた奈央の、台湾での思いがけない出会いが描かれていきます。

 2000人の中からオーディションで奈央役に選ばれたのはモトーラ世理奈さん。ファッション雑誌「装苑」モデルや人気バンド・RADWIMPSのアルバム「人間開花」ジャケットモデル、主演をつとめた映画『少女邂逅』(2017年/枝優花監督)など各方面で話題の注目の存在が、多くの若手女優がつとめてきた今関作品ヒロインに新たなページを刻みます。

 また、奈央と一緒に旅をする綾役で河瀨直美監督『朱花の月』(2011年)や瀬々敬久監督『ヘヴンズ ストーリー』(2010年)などに出演する大島葉子(おおしま・はこ)さん、奈央と綾が台湾で出会うバックパッカー・清太郎役で舞台「戦国BASARA」シリーズ「刀剣乱舞」などに出演する椎名鯛造さん、綾の実の娘役でオーディションで選ばれた真宮葉月さん、奈央の父・博一役で数多くの作品に出演する俳優であり映画監督の利重剛さんが共演。

 発表されたキャストと今関監督は、以下のように撮影に向けてコメントしています。

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奈央役:モトーラ世理奈さんコメント

『恋恋豆花』というタイトルを見た時、なんて可愛いタイトルの映画だろうと思い、なぜか不思議と自分がその中にいるイメージがついてしまっていて、この役を何とか掴みたいと思ってオーディションに挑みました。今関監督は少年のような好奇心を持ってる方だなと、初めてお会いした時に印象を受けて、これからの撮影が楽しみでワクワクしています。
台湾は、私にとって大切な友達と初めて行った海外旅行の場所なので特別な想いもあり、あたたかい台湾の雰囲気につつまれて奈央を演じるのが楽しみです。
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綾役:大島葉子さんコメント

私にとって台湾は特別な想い出のある場所。その台湾というとても魅力的な街と人達の中で、台湾を愛してやまない(笑)今関監督の作品で参加出来る幸せ。そして、一緒に旅をする、とてもピュアで魅力的なモトーラ世理奈さんと、どのような心の触れ合いが出来るのか。とても楽しみにしています。
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清太郎役:椎名鯛造さんコメント

この度、清太郎を演じさせていただきます椎名鯛造と申します。今関監督が魅せられた台湾が舞台の映画、僕は一度も行ったことがない土地ですので純粋に楽しみです。どんな料理があるのか、どんな空気でどんな人たちが住んでいるのか。バックパッカーの役という事なので、台湾を楽しみにしたままロケに挑みたいと思います。普段は舞台のお仕事が多いのですが、映画の一人の登場人物として作品をより良いものに出来るよう尽力したいと思います。公開まで是非楽しみにしていてください。
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博一役:利重剛さんコメント

今関さんとは、知り合ってからそろそろ 40 年になるんだけど、一緒に仕事するのは初めて。そして、大好きな葉子さん。ずっと気になっていたモトーラちゃん。ああ、本当に楽しみです。

今関あきよし監督コメント

『映画はキャスティングで8割が決まる』というけど、今回ほどそう思う映画はない。モトーラには初対面から、電気ビリビリやられ、葉子は一年くらい前に、何も決まらないうちから出演オファーしていたし、台湾キャストは偶然と必然が重なり合い、最高のキャストが決まった。これだけのキャストが揃えば、あとは、ひたすら僕は台湾を楽しめばいいだけ。今回、初心に還って 8 ミリ映画時代の気分で撮るつもり、これで楽しくならないはずがない!

 さらに、台湾スターの呉慷仁(ウー・カンレン)さん主演作『河豚』(2011年・台湾/李啟源監督)でヒロインを演じた潘之敏(ヴィッキー・パン・ジーミン)さんが奈央が台湾のホテルで出会う女優の卵役で出演し、日本でも上映された『若葉のころ』(2015年・台湾/周格泰監督)『私を月に連れてって』(2017年・台湾/謝駿毅監督)に出演し台湾の新世代俳優として人気の石知田(シー・チーティエン)が本人役で特別出演と、台湾からも注目のキャストが参加しています。

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オーディションで抜擢され綾の娘を演じる真宮葉月さん

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女優の卵役・潘之敏(ヴィッキー・パン・ジーミン)さん

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本人役で特別出演する石知田(シー・チーティエン)さん

 『恋恋豆花』は、東欧を舞台にした3作すべての脚本を担当するなど今関監督と長くコンビを組んでいるいしかわ彰さんが脚本を担当し、2018年10月に台湾でクランクインを予定。これまでも今関作品を製作してきたアイエス・フィールドの製作・配給により2019年全国公開予定となっています。
 すでに公式サイト公式ツイッターアカウントが開設されており、映画の最新情報を伝えています。今崎あきよし監督が台湾を舞台に人と人のつながりを描く『恋恋豆花』を、ぜひいまからチェックしてください。

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