叙情SF小説の傑作『クロノス・ジョウンターの伝説』が、主演に人気声優の下野紘さん、ヒロイン役にCMなどで話題の井桁弘恵さんを迎えて実写映画化されることが発表されました。蜂須賀健太郎監督がメガホンをとり2019年春公開予定です。
日本SF大賞受賞作「サラマンダー殲滅」や塩田明彦監督のメガホンで映画化された『黄泉がえり』などで知られる作家・梶尾真治さんによる小説「クロノス・ジョウンターの伝説」は「クロノス・ジョウンター」と呼ばれるタイムマシンが登場するタイムトラベル・ラブロマンス。過去には舞台化され好評を博した梶尾さんの代表作のひとつです。
小説は登場人物の異なる7編の中編・短編がこれまでに発表されており、今回はその中から“吹原和彦と蕗来美子”が登場するストーリーが完全映画化されます。
主人公・吹原和彦役で「進撃の巨人」「うたの☆プリンスさまっ♪」など数々の作品に出演する人気声優・下野紘さんが実写映画に初主演。
そしてヒロイン。蕗来美子は、雑誌「ゼクシイ」11代目CMガールに起用されCMなどで活躍、これが映画初ヒロイン役となる井桁弘恵さん。
初主演・初ヒロイン役のコンビにより、不慮の事故で命を落とした来美子を救うため勤務先の研究部門が開発した「クロノス・ジョウンター」で過去に戻る和彦の物語が描かれていきます。
メガホンをとるのは、日本・フィンランド合作映画『サンタクロースがやってきた』(2013年)や、人形作家・清水真理さんの球体関節人形を用いたアニメーション『アリス・イン・ドリームランド』(2015年)などを手がけてきた蜂須賀健太郎監督。
主演の下野紘さんは『アリス・イン・ドリームランド』に白うさぎ役の声優として参加しており、そのときから縁のある蜂須賀監督の作品で実写映画初主演を飾ることになります。
また『サンタクロースがやってきた」で撮影監督をつとめたベテランカメラマンの高間賢治さんが今回は撮影監修として参加、高間さんに師事し近年多くの作品で撮影監督をつとめる古屋幸一さんが撮影を担当するという、師弟コンビの参加も注目です。
映画『クロノス・ジョウンターの伝説』にはほかに尾崎右宗さん、岩戸秀年さん、五十嵐健人さん、寺浦麻貴さん、赤山健太さんが出演。
すでに公式サイトが稼働しており、公式サイト掲載の特報では、下野紘さん、井桁弘恵さん、蜂須賀健太郎監督のコメントや撮影中の様子に加え、もちろん実写初主演となる下野さんの演技も観ることができます。
傑作小説が映画としてどのようにスクリーンに描き出されるか、2019年春に予定されている公開に向け、ぜひチェックしてください。
住島重工の開発部門・Pフレックの研究員・吹原和彦は、時間軸圧縮理論を用いて物質を過去に送る「クロノス・ジョウンター」の開発に携わっていた。ある日、和彦が通勤時に通りがかる花屋で働く蕗来美子が、突然の事故により命を失ってしまう。来美子に思いを寄せていた和彦は、自らクロノス・ジョウンターを使って過去に戻り来美子を救おうとするが、クロノス・ジョウンターには大きな欠点があった……。