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バイオリニストを主演に迎えた今関あきよし監督『Memories』でモトーラ世理奈さんが一人三役

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『Memories』より。ポール・ラザーさん(右)とモトーラ世理奈さん ※クリックで拡大します

 今関あきよし監督がメガホンをとり、シルク・ドゥ・ソレイユに参加するバイオリニストのポール・ラザーさんが主演、モトーラ世理奈さんが一人三役を演じ共演する幻想音楽映画『Memories』(2019年公開予定)の製作とクランクアップがこのほど発表されました。

 『Memories』は、目に見える重く冷ややかなリアル世界で、生きることの息苦しさを感じている少女の心の葛藤を、詩的な映像と個性的なキャラクターたちで描く、ノスタルジック・ファンタジー。
 アナログフィルムの質感を活かしたいという意向から、現在では入手や現像すら困難となっている8ミリフィルムが重要な場面で使用されています。

 主演は、世界中で高い人気を誇るエンターテイメント「シルク・ドゥ・ソレイユ」にバイオリニスト・音楽監督として参加するフランス出身のポール・ラザー(Paul Lazar)さん。映画初出演となるポール・ラザーさんが映画の音楽監督もつとめます。

 そして、モデルとして活躍し枝優花監督『少女邂逅』などで女優としても注目されるモトーラ世理奈さんが共演。モトーラさんは先ごろクランクラップした今関あきよし監督の台湾ロケの新作『恋恋豆花』(れんれんどうふぁ/2019年公開予定)に主演しており、今関監督作品には2作品続けての出演。「ポールとの共演は絶対にモトーラがいい! そう直感的に感じた」と今関監督がいうモトーラさんは、劇中で一人三役に挑んでいます。

 共演には、大林宣彦監督『22才の別れ〜Lycoris葉見ず花見ず物語〜』(2007年)でヒロインを演じた鈴木聖奈さん。さらに、バラエティ番組などにも出演する音大生でピアニストの石綿日向子さんが女優として起用されています。

 また、脚本は『L change the WorLd』(2008年/中田秀夫監督)や『江ノ島プリズム』(2013年/吉田康弘監督)などの脚本家で小説家としても知られる小林弘利さんが担当。今関監督とは自主映画時代から親交がある小林さんが、1988年の『グリーン・レクイエム』以来、久々に今関監督とコンビを組んでいるのも注目です。

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『Memories』より。ポール・ラザーさんとモトーラ世理奈さん ※クリックで拡大します

ポール・ラザーさんコメント

Ce fût une très belle expérience que de travailler avec cette belle équipe! Et pour moi une première d’être à la fois acteur, compositeur et musicien. Ce film est un poème qui allie la musique et l’émotion dans l’image. Je pense que les gens qui vont aller voir ce film vont être transportés et ressentir la nostalgie qui en ressort. J’ai eu un réel plaisir à participer à cette aventure.
(英訳)I try actor in this film. This is my first experience! It was good experience ! This film is like a poem, a great poem with movie, with my music. I was so much fun making the musics for this film. We trust that many people feel something and definary find something nostalgy.
(日本語訳)今回、作曲家としてだけでなく同時に俳優としても映画造りに参加出来た事は、初めてで且つ素晴らしい経験でした。この映画は、心の動きを音楽でつむぎ、まるで一つの「詩」のような映画です。きっと観客の皆さんをノスタルジックな空間にいざなってくれる事と思います。この詩的空間を我々と一緒に覗いてみて欲しいと思っています

モトーラ世理奈さんコメント

監督の今関さんとは台湾から帰国後一週間ぶりくらいの再会でした。映画「恋恋豆花」とは全く違う色の中で今関監督とご一緒できて嬉しかったです。撮影中は常にヴァイオリンとピアノの旋律が聞こえ、しんとした空気の中ににずっといました。音と映像が合わさって完成したこの作品を見たとき、私自身どのような刺激を受けるか、完成がとても楽しみです。

今関あきよし監督コメント

この映画はひとりの少女の命の終焉と誕生を描いた物語。同時に監督である僕自身の「闇」についての映画でもある。ポールには独自のバイオリン音世界で映像全てを包み込んでもらい、モトーラには徐々に変態し、自由にその姿を変えていく役の為に、一人三役を演じてもらった。並行する複数の時間を一本の映画時空に凝縮し、まだ始まっていない未来、取り戻せない過去を描き出したい。そう願って演出した作品がこの『Memories』。

 『アイコ十六歳』(1983年)での商業作品デビューより35年を迎え、ますます精力的に新作を送り出す今関あきよし監督。新たな映像表現に挑んだ『Memories』は、アイエス・フィールドの配給により、2019年公開が予定されています。

作品スチール

Memories

  • 監督:今関あきよし
  • 出演:ポール・ラザー(Paul Lazar) モトーラ世理奈 鈴木聖奈 石綿日向子
  • 企画・製作:龍信之助 嶋田豪
  • 脚本:小林弘利
  • 音楽監督・作曲・アレンジ:ポール・ラザー(Paul Lazar)
  • 製作・配給:アイエス・フィールド

2019年公開予定

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