舞台あいさつをおこなった松田圭太監督、村井良大さん、ジュンQさん、真宮葉月さん(左より)
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人気K-POPグループ・MYNAME(マイネーム)のジュンQさんと舞台や映像作品で活躍する村井良大さんがダブル主演する『最果てリストランテ』が5月18日に池袋シネマ・ロサで初日を迎え、ジュンQさんと村井さん、共演の真宮葉月さん、松田圭太監督が舞台あいさつをおこないました。
『最果てリストランテ』は、人が天国に旅立つ直前に最後の晩餐をとるため訪れる小さなレストランを舞台に、料理を作るハンと給仕の岬、レストランを訪れる人々が織りなしていくヒューマンドラマ。2018年に上演され今年も再演された朗読劇「フォトシネマ朗読劇 最果てリストランテ」の映画版で、朗読劇の初演に出演していたジュンQさんと村井良大さんが引き続き出演し、朗読劇の脚本を手がけた松田圭太監督が映画用に新たな脚本を書きメガホンをとっています。
ハンを演じたジュンQさんは単独で映画に出演するのは初めて。物語の設定上、劇中ではハンが料理をするシーンがたくさんありますが、ジュンQさん自身は料理は「得意じゃないです、もともとは(笑)」とのこと。「映画を撮影する前に監督さんにも事務所に行って作り方を教えてもらったし、練習はいっぱいしたんですよ。(映画の中で作るのが)日本の家庭料理で、作ったこと全然なかったから、ぼくにとってはほんとにいい経験だったです」と、役のための準備を振り返りました。
そのジュンQさんのコメントに松田圭太監督は「ジュンQが料理しているように見えていたらよかったですね。どこかジュンQで、どこかジュンQじゃないか」と、まさかの監督自らの暴露で会場を沸かせ、村井良大さんは「全部ジュンQですから!(笑) スタント(吹き替え)とか書いてなかったですもんね」と笑いながらアピール。
岬を演じた村井良大さんは、観客の方々の目の前で演じる朗読劇と映画とは「当然のように違って、お客さんの反応もいまようやく(舞台に立って)追いついた感じですし、映画作りって撮っている間はすごくワクワクしながら“これどういうふうに受け止められるんだろうか、どういうふうにつながってんだろうな”とか、いろいろなことを考えながらやるので、まったく違いますね」と感想を述べるとともに「朗読劇でジュンQさんと一緒にやらせていただいて、そのときがあったからほんとによかったなって思います」と、映画の撮影が朗読劇での共演後だったことがプラスとなったと話しました。
レストランを訪れる客のひとりを演じた真宮葉月さんはこれが初の本格的な映画出演で「(出演するシーンの撮影前の)午前中から撮影を見学させていただいて、このシーンと雰囲気に飲まれながら感情が流れるようにできて、すごくスッとしたのと同時に、スタッフさんや(共演の)演者さんを困らせないでよかったなと思いました」とコメント。
松田圭太監督は、朗読劇と違い映像で表現する映画を演出するにあたり「レストランが舞台の話なので、やっぱり食べるシーン、人間ならではの食事を楽しむという行為をちゃんと見せられたらいいなと思って、食事をするシーンはきれいに撮ろうと」意識したのに加え、映像だからできる“色”の演出に力を入れたと話しました。
ジュンQさんと村井さんに撮影現場でのお互いの印象が質問されると、朗読劇のときから村井さんにセリフのアドバイスをもらっていたというジュンQさんは「ぼく個人的に映画(単独での出演が)初めての撮影だったから心配もあったし、韓国人の役で、でも日本語だから発音とか心配だったけど、隣で(村井さんが)感情とか発音とかセリフの感じとかをアドバイスしてもらったので感謝していたし、いま(村井さんは)メッチャ売れているじゃないですか。ほんとに一緒にやってて感謝しているし、ほんとにぼくにとってはいい経験になったんじゃないかなと思います」と村井さんへの感謝の言葉を重ね、村井さんは「カムサハムニダ」(韓国語の感謝の言葉)と返してジュンQさんと握手を。
一方の村井さんはジュンQさんを「すごく素直なんですよ、まっすぐで、染まっていない感じというか。すごくきれいで、ぼくが日本語の発音とか“このほうがいいかも”って提案したりするんですけど、本人はすごい真面目に練習して、1回も“いいじゃんこれで”って(妥協せずに)諦めないでずっとがんばってやっている姿勢が素晴らしくて、そこから出る自然体の明るさが映像にも映っていて、だからたぶんジュンQの心のあったかさみたいなのがたくさん映っていたと思うんですけど、そういうところがすごく魅力的だなと思いました」と絶賛し、今度はジュンQさんが「カムサハムニダ」。ふたりは再び握手を交わしました。
舞台あいさつの最後にジュンQさんは「舞台あいさつって初だったし、メッチャ緊張していました(笑)。まず、ほんとに今日観ていただいてみなさんありがとうございます。そして今回『最果てリストランテ』という映画でハンさんという役を演じる機会をくださった監督にもありがとうございます。そして村井さん、真宮さん、いろいろな出演者の方、スタッフの方にもほんとにありがとうございます。ぼくも映画を観ながら考えたんですけど、みなさんも今日、映画を観て、自分にとって大切な人は誰かを思ってみてください。ぼくも、もちろんみなさんもそうだし、ぼくにとって大切な人のことをメッチャ大切にします。みなさんも周りにメッチャたくさんいると思いますが、大切な人との思い出を考えながら、その記憶を大切にしてください。今日、観てくれてほんとにありがとうございます」とメッセージを。
そして村井さんは「この映画はいろいろな食べ物がたくさん出てくるので、みなさん、ランチどきでございます(※舞台あいさつは正午ごろ開催)。お腹が空いていると思いますので、ぜひ帰りに誰かと一緒に、もしくはひとりでもいいんですけど(笑)、おいしいご飯を食べて、今日も笑顔で1日過ごしてください。1日1日がとても大切だということを教えてくれる作品となっています。この『最果てリストランテ』の応援上映とかあってもいいですよね。“そこ、焦げ目しっかり!”とか、ね(笑)。そういうふうにこの映画が拡大することを祈って、大ヒット御礼となるようにぼくらもがんばりたいと思います。本日は誠にありがとうございました」と舞台あいさつを締めくくりました。
舞台あいさつ登壇者のほか、 鈴木貴之さん、今野杏南さん、井澤勇貴さん、芳本美代子さん、山口いづみさん、堀田眞三さんら幅広いキャストが出演し、レストランを訪れる人々、そしてハンや岬の心の中を描き出していく『最果てリストランテ』は、5月18日(土)より池袋シネマ・ロサほか全国順次公開されます。