舞台あいさつをおこなった副島美咲(そえじま・みさき)さん、百合沙(ゆりさ)さん、森川彩香さん、馬場良馬さん、奈月セナさん、佐々木詳太監督(左より)
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森川彩香さんと馬場良馬さんの主演で人気コミックを映画化したシリーズの完結に向かう新作『教科書にないッ!5』が7月27日に渋谷HUMAXシネマで初日を迎え、森川さん、馬場さん、奈月セナさんら出演者と佐々木詳太監督が舞台あいさつをおこないました。
女子高生・白樺綾と教師の大楽有彦(たいらく・ありひこ)のキケンな同居生活を描いた岡田和人さんの同名ラブコメコミックを映画化した『教科書にないッ!』シリーズは、2016年に第1作が公開され、今回連続公開される『教科書にないッ!5』『同・6』でついに完結。完結を前にした『5』では、綾と有彦、英語教師の五月先生との三角関係がコミカルかつセクシーなシーン満載で描かれていきます。
第1作から白樺綾を演じてきた森川彩香さんが「嬉しいですね、やっぱり。私も19歳からずっと関わってきて、主演で初めて」と、シリーズファイナルを迎えての心境を語ると、やはり第1作から大楽有彦を演じてきた馬場良馬さんは「未成年だったんだ……」とつぶやき「急に泣けてきますね」と、なぜか森川さんの保護者目線でコメント。馬場さんは、第1作目の撮影ではまだ現場で戸惑いも見えた森川さんが新作の撮影では「すごいしっかりしていて、ほんとに今回の作品は(森川さんに)引っぱっていただいてできたなとすごく思うので」と、その成長ぶりを評しました。
また馬場さんは、新しいキャストも参加した今回の作品について「新しい素敵なキャストが増えたりしていますし、1作目から一緒にやってきたメンバーもいますので、帰ってきた感じと、また新しい風とがすごくうまいバランスでこの作品は成り立っているなと思いました」と感想を述べました。
森川彩香さん(左)がシリーズ第1作の時点では19歳と聞いて馬場良馬さんはいまさらビックリ
「新しい風」として作品に加わり、英語教師の五月弥生を演じた奈月セナさんは、映画出演も本格的な演技も初めて。「映画の撮影現場ってピリピリしているイメージだったんですけど、実際はそうじゃなくて、なごんだ空気のある場でしたね。ずっと同じスタッフの方でやっているので、なごんだ、あたたかい」と現場の印象を語りましたが、佐々木詳太監督はボソッと「ユルい、ダラダラした(笑)」と付け加え、場内の笑いを誘いました。
綾の同級生・小菅サキ役で1作目から出演している百合沙さんは「現場に行くと馬場さんとあーや(森川さん)がいて“ああ、『教科書にないッ!』の現場に来たんだな”と」思う一方で、ほかのキャストが仲良く話をしているのを「こうやって(離れて)見てた」という自身の“人見知り”エピソードを紹介。
保健の先生・椎名あおいを演じた副島美咲さんは『教科書にないッ!』シリーズは初出演ですが、同じ岡田和人さんのコミック映画化作品『いっツー THE MOVIE』シリーズに主演しており「『教科書にないッ!』はもちろん知ってて、いつか出たいと思っていて、(今回の)オーディションキター! と思って、受けて、出れて、ほんとに嬉しかったです。念願の現場でした」とシリーズ初参加への想いを述べ、馬場良馬さんとのちょっとセクシーなシーンの撮影で、馬場さんの気遣いによって「すごいなごやかなムードで楽しく」撮影できたと振り返りました。
舞台あいさつでは、シリーズ最終話にちなんで「“最後”と聞けば思い浮かべるもの」という質問もされました。
馬場さんは、シリーズ「最後」にあたり気合を入れて撮影に臨み、撮影後のナレーション録りにも「気合を入れて行ったら、最後の最後なのに監督が時間を間違えて来ませんでした」と、佐々木監督のミスを暴露。録音の日を1日勘違いしていたという佐々木監督は「でも、ナレーションを聴いたら馬場くんひとりで録ってもらっても完璧」とやや苦しいフォロー。
麻雀が趣味の百合沙さんは「最後といえばラスト、ラストといえば雀荘、オーラスですよ、大事な局面ですよ」と麻雀に結びつけて回答。
「この作品は学園ものなので、思い浮かんだのは“卒業”」と答えた副島さんは、自身の卒業に特別な思い出はないものの「だからこそ学園ものっていいなって思っちゃって」と、学園ものへの想いを述べ、以前に主演した作品は生徒役で「学校生活ってこんなだったなって思う部分がいっぱいあったりしたんですけど、今回はね、基本的にね、(現実の学校生活には)いないようなキャラだったんですけど(笑)」と笑って「先生ができる歳になりました」と話しました。
「青春」と答えた奈月さんは「特に意味はないんですけど」と前置きしつつ「最後があるじゃないですか、青春って。そういう意味で青春です」。
そして森川さんは「最後は、いつまで制服着れるかなって感じで(笑)。19歳からずっと綾ちゃんを演じてきて、ついに最後だから、もう制服ないのかなって思いながら、でも先生もやってみたいな、ちょっと大人っぽい役もやってみたいな」と意欲を。また、撮影が終わったときは「ジーンとしたというか“終わっちゃったんだな”と思いました。寂しさはありました、泣きはしませんでしたけど」と振り返りました。
シリーズ6作すべてのメガホンをとった佐々木監督は「最後というとフォーエバーかなと思って」と答えると「(撮影が終わったときに)なにも感じなかったんですよね。というのは、これがまだ終わる気がしなくって。続く感じが」と登壇者も驚く発言を。馬場さんが「大丈夫ですか? 言った言わないで大変なことになりますよ」と冗談めかして問いかける中、監督は「こういうメンツを見ると、もう1回やりたいなって思います」と答え、場内からは拍手が起こりました。
舞台あいさつは、登壇者それぞれのメッセージで締めくくられました。
「本日はほんとにお集まりいただきありがとうございます。まだ明日(公開となる)『6』が残っているんですけど『5』を楽しみにしていただけたらいいなって思います。みなさん帰り雨に気をつけてください。ありがとうございました」(森川彩香さん)
「本日はありがとうございます。まだ上映前ということで深い話はできなかったんですけど、ほんとにたくさんの方に支えられて今回この『5』『6』が作れましので、こうして公開初日を迎えたことがすごく嬉しいですし、映画ですので。たくさんの方に観ていただいて、そしてその輪が大きくなれば、ねえ監督(笑)。フォーエバーにつながるかもしれませんので、面白かったら“面白かった!”と言ってくださったら助かります。ありがとうございます」(馬場良馬さん)
「今日はお越しいただきありがとうございます。主人公のおふたりと五月先生の三角関係はこの映画の見どころだと思うんですけど『パート5』『パート6』最後まで見守ってあげてほしいなという気持ちです」(奈月セナさん)
『今日はみなさんありがとうございます。『パート6』まで同じ役を演じるということはなかなかないことなので、とてもいい経験をさせていただきました。そして人生初の舞台あいさつって『教科書にないッ!』だったんですけど、それからいろんな舞台あいさつをさせてもらって、今日はちょっと初心に帰ることができました。これからも、この作品と、このキャストと、私のことも、どうぞ応援よろしくお願いします。今日はどうもありがとうございました」(百合沙さん)
「個人的に、椎名あおいってキャラクターが、上映前なので深くは言えないんですけど、すっごーく個性的なキャラクターなので(笑)、ぜひ注目してください。そして、このお話は見どころが満載なので、最初から最後まで楽しんでいっていただきたいと思います」(副島美咲さん)
「『パート1』から『パート6』まで続けることができたのは、ほんとにここに来ていただいているみなさんの応援のおかげとご協力のおかげだと思っております。ほんとに感謝しております。ありがとうございます」(佐々木詳太監督)
舞台あいさつ登壇者のほか、久松かおりさん(『5』のみ)、太田麻美さん(『6』のみ)、麻里梨夏さん(『6』のみ)ら女性キャストや、一ノ瀬ワタルさん、石井智也さん、そして飯田基祐さん、陳内将さんらが出演する『教科書にないッ!5』『教科書にないッ!6』は、7月27日(土)より8月1日(木)まで渋谷HUMAXシネマにて6日間日替わりレイトショー(27日、29日、31日『5』、28日、30日、8月1日『6』)。28日にはシリーズ初出演の飯田基祐さんと陳内将さんも登壇する『6』初日舞台あいさつがおこなわれるほか、キャストや監督、関係者が登壇するトーキィベントが連日開催されます。