映画美学校脚本コースの新年度講義が4月より開講するのを前に、高橋洋さん、村井さだゆきさんら担当講師による実際の講義を体験できる無料のオープンスクールが2月~4月に開催されます。
多くの映画人を輩出している映画美学校が2011年にスタートさせた脚本コースは、第一線で活躍する現役脚本家が講師をつとめ「面白いシナリオ」を書くための実践的なノウハウを指導。幅広い受講生が学べるよう平日夜間と日曜昼の2クラスが選択でき、また劇映画の制作を学ぶフィクション・コース、演技を学ぶアクターズ・コースも開講されている映画美学校の特徴を活かして監督や俳優を目指す受講生と交流しながら作品づくりにおける脚本家の役割を学べる場ともなっています。
スタートから10年未満と比較的新しいコースながら、すでに修了生がプロの脚本家として活躍しています。さらに2015年度からは修了生を対象にした「プロット・コンペティション」を開催しており、2015年度受賞作品『ばぁちゃんロード』は2018年に全国公開されました。
2019年度は、初心者を対象にした初等科は、金曜夜クラスを『岸辺の旅』(2015年/黒沢清監督)『私の男』(2013年/熊切和嘉監督)などの宇治田隆史さん、日曜昼クラスをアニメ「地獄少女」シリーズ「夏目友人帳」シリーズなどの金巻兼一さんがそれぞれ担当。
シナリオ執筆の基礎を学んだ方を対象にした高等科は、木曜夜クラスが『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』(2018年/大森貴弘総監督・伊藤秀樹監督)『千年女優』(2001年/今 敏監督)などの村井さだゆきさん、日曜クラスが『あゝ、荒野 前編/後編』(2017年/岸善幸監督)『蜜のあわれ』(2016年/石井岳龍監督)などの港岳彦さんがそれぞれ担当。
共通講義を『リング』シリーズの脚本家で『霊的ボリシェヴィキ』(2017年)では監督もつとめる主任講師の高橋洋さんが担当します。
オープンスクールは、開講を前に実際の担当講師による脚本コースの授業を体験できるもので、初等科は2月~4月に月1回ずつ3回(各回は同じ内容)、高等科は3月に1回開催されます。参加費は無料の予約制で、映画美学校公式サイトから申し込みがおこなえます。
プロの脚本家を育成する講義の体験は、脚本コース受講を検討されている方はもちろん、脚本作りに興味を持つ方にとっても貴重な機会となるに違いありません。オープンスクールの機会をぜひ活用してください。