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震災下の障害者と支援者を描く『星に語りて~Starry Sky~』吉祥寺での上映4月25日までさらに延長

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『星に語りて~Starry Sky~』フライヤー ※クリックで拡大します(裏面

 東日本大震災で被災した障害者と支援者たちの活動を取材に基づいて描き、アップリンク吉祥寺での上映が好評により延長されていた劇映画『星に語りて~Starry Sky~』(松本動監督)の上映期間が4月25日までさらに延長されました。

 障害を持つ方は災害時に適切な情報を得られないことがあり、東日本大震災では障害を持つ方の死亡率がそうでない方の2倍だったおいうデータもあります。『星に語りて~Starry Sky~』は、被災した共同作業所の利用者や職員、支援する人々の姿を通して、震災において障害者や支援者が直面した現実を取材に基いて描いています。

 名作「どんぐりの家」で知られ、自身も東日本大震災で被災したマンガ家の山本おさむさんが脚本を担当し、メガホンをとったのは短篇作品が国内外の映画祭で高く評価され、大林宣彦監督『花筐/HANAGATAMI』では監督補佐をつとめた気鋭の監督・松本動(まつもと・ゆるぐ)監督。

「知名度は低くとも、実力のある役者に演じてもらうことにより、観客が自然と感情移入できる」という山本おさむさんと松本監督の意向から、あえて知名度にこだわらず実力派俳優を中心としたキャスティングをおこない、そこに幅広い作品で活躍するベテランの螢雪次朗さん、数多くの山田洋次監督作品に出演する赤塚真人さん、宮城県気仙沼市出身のアナウンサー・タレントの生島ヒロシさんが加わって「ごく普通の人たちの群像劇」が描かれていきます。
 また、普段は共同作業所で働いている障害当事者の方々がオーディションを経て出演しているのもこの作品の大きな特徴で、松本監督は「障害のある人たちの強い人間力には圧倒されました。その存在感は素晴らしく、心を鷲掴みにされるお芝居には、本当に唸らされました。この映画の一番の見所です」と、アピールしています。

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『星に語りて~Starry Sky~』より

 4月5日(金)にスタートしたアップリンク吉祥寺での上映は1週間限定の予定でしたが、好評につき18日(木)まで延長、そしてさらに25日(木)までの再延長が決定し、当初の予定期間を大きく越える3週間の上映となりました。
 19日(金)以降は連日1日1回、午前10時台より上映。20日(土)、23日(火)は音声ガイド付きのバリアフリー上映となっています。

 『星に語りて~Starry Sky~』は、成人期の障害のある人たちが地域で 働く・活動する・ 生活することを応援する事業所の全国組織である“きょうされん”の結成40周年を記念して製作された作品。アップリンク吉祥寺での上映では、きょうさんれん理事の方々や福祉関係者、松本監督によるトークショーも連日開催されます。また、劇場公開とあわせて自主上映会もスタートしており、全国各地で上映が行われる予定となっています。

※上映延長に伴い、記事の一部を改訂し記事タイトルを変更しました。(4月11日改訂)

※上映延長に伴い、再度、記事の一部を改訂し記事タイトルを変更しました。(4月19日改訂)

【『星に語りて~Starry Sky~』特報】

星に語りて~Starry Sky~

  • 出演:要田禎子 螢雪次朗 今谷フトシ 植木紀世彦 枝光利雄 菅井玲 入江崇史 宮川浩明 生島ヒロシ赤塚真人 ほか

  • 監督:松本動
  • 脚本:山本おさむ
  • 製作統括:西村直 企画:藤井克徳 プロデューサー:新井英夫
  • 撮影:鈴木雅也 照明:古橋孝映 録音:西岡正巳 美術:津留啓亮 編集:古賀陽一 スクリプター:山下千鶴 ヘアメイク:清水美穂 衣裳:杉本京加 ラインプロデューサー:赤間俊秀 助監督:佐藤吏 制作担当:富田政男
  • 音楽:小林洋平
  • 制作プロダクション:ターゲット 製作:きょうされん

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