国内外の映画祭で多くの賞を受賞している松本動(まつもと・ゆるぐ)監督の短篇『公衆電話』と、その続編である『カセットテープ』が、5月22日よりドイツで開催される第20回ハンブルク日本映画祭で上映されます。
ドイツの都市・ハンブルクでこれまで数多くの日本映画を紹介してきたハンブルク日本映画祭(JAPAN FILM FEST HAMBURG)は、20年目となる今年は5月22日より26日までの5日間ハンブルクの3つの劇場を会場に開催され、短篇から長編まで72作品の日本映画が上映されます。
今回上映される松本動監督作品の1本『公衆電話』(2018年)は、あるOLの携帯に公衆電話からの着信が入ったことから始まる不器用な父と娘の物語。ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018ジャパン部門ベストアクターアワード、第5回岩槻映画祭最優秀作品賞&観客賞など国内外の30位上の映画祭でグランプリを含む11冠に輝いています。
もう1本の『カセットテープ』(2019年)は『公衆電話』と同じ父と娘を主人公にした続編で、結婚を前に恋人とふたりで父のもとを訪れる娘とそれを迎える父親の物語。すでに第6回八王子Short Film 映画祭でグランプリ&観客賞、第23回横浜映像天国でグランプリ&主演女優賞をそれぞれダブル受賞するなど好評を得ており、今後の各地の映画祭での評価も期待される作品。ハンブルク日本映画祭での上映がインターナショナルプレミアとなります。
『公衆電話』は現地時間24日の20時15分〜21時45分にSTUDIO-KINOで、『カセットテープ』は同じく現地時間の25日13時30分〜15時30分にSTUDIO-KINOで、ほかの作品とともに上映されます。
また、両作で主演をつとめている娘役の菅井玲さんと父親役の入江崇史さんは『公衆電話』主演をきっかけにインディーズ作を中心に映像作品への出演が増えており、第20回ハンブルグ日本映画祭でも、菅井さんは『STEEL ANGIE』(2019年/夜西敏成監督)、入江さんは『プラネット・オブ・アメーバ』(2018年/越坂康史監督)と、それぞれほかにも出演作が上映されます。