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松本動監督の短篇2作品が香港のアートモール・K11で日本人監督初の特集上映

 国内外の映画祭などで高い評価を受けている松本動(まつもと・ゆるぐ)監督の短篇2作品が、香港のアートモール・K11で6月に特集上映されます。同会場での日本人監督の特集上映は初となります。

 会場となるK11は「Art、People、Nature」の3つの要素をコンセプトにした、美術館と商業施設が融合した文化の発信地。
 K11では6月7日より7月1日まで「K11 Art Matsuri(芸術祭)」と題したイベントが開催されており、松本監督の特集上映はその中で「MOVIE 11」として6月22日(土)に開催されます。

 特集上映では『公衆電話』(2018年)と『ミックス』(2015年)の2作品が上映されます。

 『公衆電話』は、ひとりのOLの携帯に公衆電話からの着信があったことから始まる、不器用な父と娘の一夜の小さな物語。国内外30以上の映画祭で上映され3つのグランプリを含む11冠を獲得し、今年4月にはドイツで開催された第20回ハンブルク日本映画祭で公式上映されるなど高い評価を受けています。

【『公衆電話』予告編】

公衆電話

  • 脚本・監督:松本動
  • 出演:菅井玲 入江崇史 貴玖代
  • 企画・製作:松本動 撮影:池田直矢 録音:西岡正巳 音楽:鈴木光男 助監督:大滝朋恵
  • <2018年/FullHD/カラー/ステレオ/シネマスコープ/16分>

記事写真
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『公衆電話』より

 もう1本の『ミックス』は、ひとりだけである場所に行こうとする5歳の少女・夕日と、少女に同行することになる会社員の男性のふたり旅を描いた作品。『ミックス』単体でも1編の短篇作品として完結していますが、ひとりの少女の成長に合わせて5年ごとに4本の短篇を制作する「夕日短篇四部作」の第一章でもあり、全四章完結後に改めて編集をおこない1本の長編映画を完成させるという15年がかりの野心的な試みのスタート作にもなっています。

【『ミックス』予告編】

ミックス

  • 脚本・監督:松本動
  • 出演:咲音 古澤裕介 今谷フトシ 正木佐和 平家秀樹 枝川吉範
  • 企画・製作:松本動 撮影:池田直矢 美術:太田哲 録音:宋晋瑞 音楽:NZNZCAKE
  • <2015年/FullHD/カラー/ステレオ/シネマスコープ/30分>

記事写真
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『ミックス』より

 上映は6月22日(土)の15時、16時、17時の3回それぞれ2作品を連続上映。スポンサーであるギネスより来場者へビールのサービスも用意されています(※現地での飲酒可能年齢である18歳以上の来場者のみ)。
 日本人監督初となる同会場での特集上映にあたり、松本監督は以下のようにコメントを発表しています。

香港最先端のアートモールで開催される映画上映企画で、初の日本人監督特集として私を選出して頂いた事は大変名誉であり、光栄に思っております。アイルランドのビールで有名な『GUINNESS』さんが、来場者の方々にビールをサービスして下さるとのことですので、美味しいビールを飲みながら、リラックスして映画を楽しんでもらえたら嬉しいです。

 松本動監督はフリーの助監督として多くの作品に携わり、大林宣彦監督『花筐/HANAGATAMI』では監督補佐と予告編制作を担当。現在は監督に専念しドキュメンタリードラマやアイドルグループ・乃木坂46のショートムービーなど幅広いジャンルで活躍しており、東日本大震災時の障害者と支援者の姿を描いた長編監督作『星に語りて~Starry Sky~』はアップリンク吉祥寺で当初の予定を延長し3週間上映されたほか全国で上映会が開催されています。
 海外での上映が続いている松本監督の短篇作品は、国内でも映画祭、上映会など各地で上映の機会があります。松本動監督の公式サイトで情報をチェックしてみてください。

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