プロの脚本家を続々と輩出している映画美学校脚本コースの2020年度が講師に宮下隼一さんと佐藤佐吉さんを迎えて4月に開講。開講に先立ち講義を無料で体験できるオープンスクールが2月より4月にかけて開催されます。
プロの脚本家を育成する映画美学校脚本コースはスタート時から一貫して現役の脚本家が受講生の指導にあたっており、今年度は宮下隼一さんと佐藤佐吉さんが講師を担当。
宮下隼一さんはテレビドラマ「西部警察」でデビュー後、ドラマ「特捜最前線」やアニメ「名探偵コナン」、スーパー戦隊や仮面ライダーシリーズなど数々の人気作を手がけ、ドラマ、アニメ、映画、演劇、ゲームとジャンルを問わず活躍中。
佐藤佐吉さんは映画『金髪の草原』(2000年/犬童一心監督)で脚本家デビューし、脚本家として『殺し屋1』(2001年/三池崇史監督)や『麻雀放浪記2020』(2019年/白石和彌監督)などの作品を手がけるほか、映画監督、また『キル・ビル』(2003年・米/クエンティン・タランティーノ監督)などで俳優としても活躍しています。
開講を前に、宮下隼一さんと佐藤佐吉さんは、それぞれ次のようにメッセージを発表しています。
担当講師・宮下隼一さんメッセージ
「こんにちは」「こんばんは」など、気も利いていなければ格好よくもおしゃれでもないセリフが、あるべき時にあるべき場所であるべき人物の口から発せられると、観る人の胸をとてつもなく痛く切なくそして楽しく射抜くことがあります。
シナリオが『建築設計図』にたとえられる所以です。
ではそんなシナリオは、誰のために、なんのために書かれるのか?
講義はそこから始まります。
その答えを知ってなお、書きたい、書きたいことはあるのに書き方がわからない、
そんなあなたを待っています。
担当講師・佐藤佐吉さんメッセージ
僕は23歳までやや映画が好きという程度の青年で、レンタルビデオ全盛時代を向かえ見知らぬ映画たちの強烈な洗礼を受け、今の時代のようにSNS などなかったので感想を分かち合える友人を探していたら、新聞で藤本義一さん主催の『心斎橋大学』という構成作家・脚本家養成講座を知り、そこで初めて脚本というものに触れ、さらに映画にのめり込みました。仕事をしながら1年間真面目に通って地方ドラマ脚本の奨励賞を受賞しました。講座はもう一年間あったのですが、すぐに脚本家になれると思って会社を辞め上京しましたが、デビューできたのはそれから10年後でした。全然まだまだ力が足りてなかったんですね。
プロを目指すのは厳しい道のりかもしれませんが、でも自分は絶対に面白い脚本を書くという決意と粘りさえあればどうにかなります。僕もまだまだ修行中の身ですが一緒に頑張っていきましょう。
脚本コース入学を検討している方に向けたオープンスクールは、2月15日(土)、3月12日(木)、4月2日(木)の3回開催。
オープンスクールには宮下隼一さんと佐藤佐吉さんに加え、主任講師であり『リング』シリーズ脚本などで知られる脚本家・映画監督の高橋洋さんも登壇し、開講に先駆けて実際の授業を体験できるほか、入学に向けたガイダンスもおこなわれます。