「ウルトラマンギンガ」などを手がけた石井良和監督の最新作『アタック・オブ・ザ・ジャイアントティーチャー』の上映会が3月19日と20日の両日、東京・中野のなかのZERO視聴覚ホールで開催されます。
大特撮学園ドラマ『アタック・オブ・ザ・ジャイアントティーチャー』が3月19日・20日都内で上映
『アタック・オブ・ザ・ジャイアントティーチャー』より。巨大化した高校教師が宇宙人に立ち向かう
『アタック・オブ・ザ・ジャイアントティーチャー』は、閉校を控えた夜間高校で働く教師・宮沢賢三が主人公。さまざまなトラブルを乗り越え、高校最後の学園祭で生徒たちが一丸となってミュージカルを上演。その最中に現れた巨大UFOの宇宙人に、巨大化した宮沢先生が立ち向かうという「大特撮学園ドラマ」となっています。
原作・監督・特技監督をつとめた石井良和監督は、高校卒業後にアメリカへの短期留学を経て映画界に入り、娯楽映画の名手である故・鈴木則文監督に師事し、鈴木監督の作品などで助監督として活躍。また、平成ゴジラシリーズなどで知られる川北紘一特技監督との出会いをきっかけに特撮作品に関わるようになり、映画やテレビ作品で特撮助監督をつとめ、2006年にアクション映画『クール・ディメンション』で監督デビュー。その後もテレビシリーズ「ウルトラマンギンガ」(2013年)「ウルトラマンギンガS」(2014年)で監督と特技監督をつとめるなど、幅広く映像作品で活躍しています。
石井監督は、製作者サイドが多額の製作費がかかる作品を避けたがるなどの理由で「実は日本の特撮映画は危機的な現実を迎えて」いるという感覚を実際に作品に携わる中で抱いており、オリジナルの『ゴジラ』(1954年)をはじめ多くの特撮作品を生み出していきた円谷英二特技監督から受け継がれてきた精緻なミニチュアワークなどを駆使した伝統的なアナログの「特撮」技術を伝えていきたいという想いから『アタック・オブ・ザ・ジャイアントティーチャー』製作に乗り出しました。
『アタック・オブ・ザ・ジャイアントティーチャー』より。東京上空に巨大なUFOが出現!
その石井監督の想いに賛同して、同作には日本の特撮界を支えるスタッフ陣が参加しています。
「特撮のDNA」展実行委員であり“石井博士”の名で「超星神グランセイザー」「カードキャプターさくら」の脚本を手がけた石井信彦さんが脚本を担当した ほか、撮影の高橋義仁さん、照明の小笠原篤志さん、録音の飴田秀彦さん、編集&合成の平井将人さん、VFXの泉谷修さん、音楽&音効の伊藤寛晃さん、特撮班には共同撮影に原伸也さん、共同照明に田村文彦さん、特殊美術に福島彰夫さん、操演の辻川明宏さんが特殊効果と特殊造形も担当と、精鋭スタッフが集結。
さらに、石井監督を映画の現場に紹介した深い縁を持ち、平成ゴジラシリーズなど数多くの作品の脚本で知られる脚本家・映画監督で日本シナリオ作家協会会長の柏原寛司さんが作品の監修をつとめています。
『アタック・オブ・ザ・ジャイアントティーチャー』より。小嶋マコトさんが演じる夜間高校教師・宮沢賢三
また、小劇場の舞台を中心に、映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』やドラマ「チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋」など映像作品でもバイプレイヤーとして活躍する小嶋マコトさんが主人公の夜間高校教師・宮沢賢三を演じるのをはじめ、キャストも豊田崇史さん、GAICHIさん、金子はりいさん、高瀬みゆきさん、藤田健彦さん、彦坂道子さん、山本駿介さん、土屋里奈さん、矢島理弘さん、つづらぬきゆうこさん、荒牧翔悟さん、福地聡さんら個性的な面々が揃い、ベテラン・長谷直美さんもキャバクラのママ役で特別出演しています。
『アタック・オブ・ザ・ジャイアントティーチャー』より。宮沢賢三は夜間高校の生徒たちを守るため立ち上がる
今回の上映会は北米でのBlu-ray・DVDリリースされたことを受け凱旋上映としておこなわれるもので、3月19日(木)は16時、18時、20時の3回、20日(金・祝)は19時より1回上映で入場料は1500円(特別鑑賞券1300円)。全上映会でキャストによる舞台あいさつがおこなわれ、20日は上映後にロングトークショーがおこなわれます。イベントの詳細は、公式ツイッターアカウントでa更新されています。
「日本の特撮」の伝統を次代に伝える意欲作を、ぜひこの機会に!
『アタック/オブ・ザ・ジャイアントティーチャー』凱旋上映
- 日時:2020年3月19日(木)16時・18時・20時(3回上映)/3月20日(金・祝)19時
- 入場料金:1500円(特別鑑賞券1300円)
- 会場:なかのZERO視聴覚ホール(東京都中野区中野2-9-7)
- 全回で舞台あいさつあり。20日は上映後にロングトークトークショー開催
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