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今年も「夏のホラー秘宝まつり2020」開催! 清水楓さん主演作や「新耳Gメン」新作など上映

 毎年恒例ホラー映画の祭典が今年も「夏のホラー秘宝まつり2020」として8月に東名阪で開催決定! 新作日本映画2本を含む上映ラインナップも一挙に発表されました。

 映画ファンからの支持も熱いホラー専門レーベル「ホラー秘宝」が2014年に東京のキネカ大森で初開催した「夏のホラー秘宝まつり」は、魅力的な上映ラインナップと観客参加型のユニークな企画が人気となり回を重ねて今年で7回目。今年も、開催の地であるキネカ大森に加え、名古屋のシネマスコーレ、大阪のシアターセブンの3都市の劇場での開催となり、新作3本と旧作5本が上映されます。

 プレミア上映される3本の新作のうち、日本映画は2本がラインナップしています。

 『メビウスの悪女 赤い部屋』は、窪田将治監督が江戸川乱歩の短編小説を原案に描くエロティック・ホラーで、清水楓さんが主演をつとめます。
 乱歩作品「双生児」を、姉の婚約者に恋するあまり姉を殺して姉になりすます妹の愛欲の物語へと現代的にアレンジ。グラビアの世界で活躍し、今年4月に最後のグラビアDVDをリリースした清水楓さんが双子の姉妹を一人二役で演じるとともに、初のヌード、初の濡れ場にも挑んでいます。

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『メビウスの悪女 赤い部屋』より。清水楓さん演じる主人公

 「夏のホラー秘宝まつり」には2018年の心霊ドキュメンタリー『心霊ツアーズ』以来の参加となる窪田将治監督は、これまでも『失恋殺人』(2010年/原作「妻に失恋した男」)『D坂の殺人事件』(2015年)『屋根裏の散歩者』(2016年)と江戸川乱歩作品の映画化を手がけており、今回は乱歩の世界からどんな作品を生み出すのか期待が膨らむところ。
 共演には『心霊ツアーズ』でナレーションを担当し『僕の中のオトコの娘』(2012年)では主演をつとめるなど窪田監督とは親交の深い川野直輝さんや、多彩な役を演じる波岡一喜さん、窪田監督作品の常連である柳憂怜さん、草野康太さん、長いキャリアを持つ美保純さんと豪華なキャストが揃いました。

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『メビウスの悪女 赤い部屋』より

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『メビウスの悪女 赤い部屋』より

 また『メビウスの悪女 赤い部屋』はキングレコードが製作する新シリーズ「赤い部屋」シリーズの第1弾となっており、今後も江戸川乱歩作品を原作とした作品の製作が決定しています。

作品ポスター

メビウスの悪女 赤い部屋

  • 出演:清水楓 川野直輝 柳憂怜 波岡一喜 草野康太 木下ほうか 美保純
  • 原案:江戸川乱歩「双生児」
  • 監督・脚本・編集:窪田将治
  • エグゼクティブプロデューサー:村上潔
  • プロデューサー:山口幸彦/宮下昇
  • 撮影:春木康輔
  • 照明:大久保礼司
  • 録音:高島良太
  • 音楽:與語一平
  • 美術:加藤ちか
  • ヘアメイク:藤川美紗/日野原遥
  • スタイリスト:森内陽子
  • 助監督:高原一
  • 制作担当:大川伸介
  • 製作:キングレコード/フェイスエンタテインメント
  • 企画・製作プロダクション:フェイスエンタテインメント
  • 宣伝・配給:ブラウニー

  • 2020年/カラー/HD/66分

 新作日本映画もう1本は、いまや「夏のホラー秘宝まつり」には欠かせない存在となった心霊ドキュメントシリーズの最新作『怪談新耳袋Gメン2020』。
 「新耳Gメン」と呼ばれる中年男たちが心霊現象を撮影するため曰くつきのスポットに殴りこむ一切フェイクなしのガチンコ心霊ドキュメンタリー「怪談新耳袋殴りこみ!」シリーズは劇場版やDVDで展開し人気を博しました。2013年を最後に沈黙を続けていた同シリーズは、2017年の「夏のホラー秘宝まつり2017」でタイトルも『怪談新耳袋Gメン』と改めて4年ぶりに復活。以降、毎年「ホラー秘宝まつり」で新作が公開されてきました。
 今回のメガホンをとるのは2017年、2018年と復活以降の『怪談新耳袋Gメン』を2作続けて監督した佐藤周(さとう・あまね)監督。昨年はエロティックホラー『シオリノインム』で「夏のホラー秘宝まつり2019」ホラー総選挙(観客投票)でグランプリを獲得した佐藤監督が1年ぶりに『怪談新耳袋Gメン』に復活し4年連続「夏のホラー秘宝まつり」参加を果たします。

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『怪談新耳袋Gメン2020』より。今回も新耳Gメンの男子たちが心霊スポットに向かう

 もちろん、後藤剛さん(映像制作会社・シャイカー社長)、山口幸彦さん(「夏のホラー秘宝まつり」の上映作品の多くに携わるキングレコードプロデューサー)、紅一点である日本人形のはちと、新耳Gメンファンにはお馴染みのメンバーの出演が予定されています。

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『怪談新耳袋Gメン2020』より。心霊スポットで新耳Gメンはなにを見る?

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『怪談新耳袋Gメン2020』より。なんかもうどういう状況かよくわからないけどすごいことになってそうだ

怪談新耳袋Gメン2020

  • 監督:佐藤周
  • 出演(予定):後藤剛[シャイカー社長] 佐藤周 山口幸彦[キングレコード] はち[日本人形] ほか
  • 協力:木原浩勝 中山市朗

  • 2020年/約90分

 この2本に加え“最恐のホラー映画”を巡る韓国のオカルトミステリー『ワーニング その映画を見るな』(2019年/キム・ジンウォン監督)がプレミア上映。

 さらに旧作も奇跡的な作品がラインナップしています。

 まず、ゾンビ映画の歴史を拓いた『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』(1968年・米/ジョージ・A・ロメロ監督)に触発され製作され『ナイト・オブ・リビング・デッド』が未公開だった日本では“劇場のスクリーンを彩った初のゾンビ映画”となったイタリア・スペイン合作の伝説的作品『悪魔の墓場』(1974年/ホルヘ・グロウ監督)が45年の時を経てリバイバル上映。

 そして、数多くの映画監督やクリエイターたちに多大な影響を与えた“イタリアン・ホラー映画の父”マリオ・バーヴァの作品群の中から4本を特集上映。『血みどろの入江』(1970年)『リサと悪魔』(1973年)『血ぬられた墓標』(1960年)『呪いの館』(1966年)の4本のうち『血みどろの入江』『リサと悪魔』は日本初上映となります。

 未曾有の事態に誰もが漠然とした不安と恐怖を感じている現在。恐怖こそが恐怖に打ち克てるというメッセージが込められている……のかどうかはわかりませんが、こんなときでも、いや、こんなときだからこそ「夏のホラー秘宝まつり」が夏を盛り上げる!

 「夏のホラー秘宝まつり2020」は、東京のキネカ大森で8月21日(金)より9月3日(木)まで2週間開催されるのをはじめ、名古屋のシネマスコーレでは今夏、大阪のシアターセブンでは8月22日(土)よりと、3都市で同時期に開催されます。

ポスター

夏のホラー秘宝まつり2020

  • 『メビウスの悪女 赤い部屋』(プレミア上映)
  • 『怪談新耳袋Gメン2020』(プレミア上映)
  • 『ワーニング その映画を観るな』(プレミア上映)
  • 『悪魔の墓場』(リバイバル上映)
  • 『血みどろの入江』(特集上映:日本初上映)
  • 『リサと悪魔』(特集上映:日本初上映)
  • 『血ぬられた墓標』(特集上映)
  • 『呪いの館』(特集上映)

  • 料金(キネカ大森):当日1500円(旧作1100円)
  • 配給・宣伝:ブラウニー

  • 観客投票「ホラー総選挙」、最終日のシークレット上映などスペシャル企画を今年も開催予定

2020年夏・東名阪3会場で開催
東京・キネカ大森:2020年8月21日(金)~9月3日(木)
名古屋。シネマスコーレ:今夏
大阪・シアターセブン:2020年8月22日(土)~

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