香港民主化デモを現地にいた日本人監督が撮影した短編ドキュメンタリー『香港画』が、12月25日よりアップリンク渋谷、吉祥寺にて短編としては異例の単独劇場公開を果たします。
香港民主化デモを日本人監督が記録した短編ドキュメンタリー『香港画』異例の単独劇場公開
『香港画』で自らカメラも回して監督をつとめたのは、映像ディレクター・カメラマンとして世界各地で映像を撮影し、映画祭などで評価を得ている堀井威久麿(ほりい・いくま)監督。
香港では、2019年2月に政府が逃亡犯条例改正案を提出したのをきっかけに同案に反対する民主化運動が広がり、大規模なデモがおこなわれるようになりました。
2019年10月、仕事で香港に滞在していた堀井監督は偶然に民主化デモに遭遇、デモ参加者の若さに驚き、参加者たちがなにを考え、何を発信しているかを知りたいという想いからデモの様子を記録しはじめました。
デモの参加者とともに歩き、デモ参加者と警察が衝突する中でも撮影を続け、ときには参加者と同じように催涙ガスやペッパースプレーを浴びながら記録された映像は、28分間の短編ドキュメンタリー映画として完成しました。
今年8月に開催された門真国際映画祭2020で初上映された『香港画』は同映画祭ドキュメンタリー部門で最優秀賞を獲得し、新型コロナウイルス感染症流行の中でより多くの方に作品を鑑賞してほしいと開設されたウェブ会場(オンライン上映)では映画の舞台である香港からも多くの方々が視聴、現地のメディアでも大きく報道されました。
そして2020年12月、28分の短編作品としては異例となる単独上映で緊急劇場上映が決定しました。
東京のアップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺で12月25日(金)より公開されるほか、全国順次公開予定。
公開に先駆けて公式サイトがオープンしており、作品の解説や堀井監督のインタビューなど、作品をより深く理解できる充実のコンテンツが公開されています。
香港民主化運動にまた新たな動きが見られる現在、この作品が上映される意義は大きいのではないでしょうか。
劇場のスクリーンに映し出される「衝撃と怒り」は、きっと多くのことを伝えるはずです。