原発の是非を問う国民投票を題材とした映画『国民の選択』（宮本正樹監督）が３月５日より劇場公開されることが発表され、特報も解禁されました。主演は水石亜飛夢さん。

　『国民の選択』は、原子力発電を禁止するか否かを決める国民投票が実施される”架空の「未来の日本」”が舞台。投票が近づく中で、それぞれの立場から原発について考えていくある家族の姿が描かれていきます。

　原発警備員として働き、婚約者の妊娠をきっかけに原発への考え方が変わっていく主人公・高橋敦を演じるのは、舞台・映像作品双方のフィールドで活躍し現在放送中の戦隊シリーズ「魔進戦隊キラメイジャー」キラメイブルー＝押切時雨役でファン層を広げている水石亜飛夢（みずいし・あとむ）さん。
　そして敦の父親で町議会議員の明役には１９８７年に「超人機メタルダー」主演でデビュー、現在は俳優として活動するだけでなく俳優養成訓練所「青映塾」を主宰する妹尾青洸（せのお・せいこう）さん。
　さらに、ネット配信映画「心霊写真部リブート」（２０１６年／永江二朗監督）で主演をつとめるなど映画やテレビドラマ・舞台で活躍する若手女優で恋愛リアリティ番組「オオカミくんには騙されない」出演でも話題となった松永有紗さんや、舞台を中心に活躍するみょんふぁさん、ミュージカル「テニスの王子様」や戦隊シリーズ「宇宙戦隊キュウレンジャー」などで知られる南圭介さんら、幅広い実力派キャストが揃っています。

　脚本も自ら手がけメガホンをとったのは宮本正樹監督。初長編監督作の『共に歩く』（２０１４年）では自身の体験をもとに現代の多くの人々が抱える共依存という心の問題を扱い、２０１６年には日本国憲法第９条をテーマにした『第九条』を手がけるなど、社会的な題材を描いてきた宮本監督が、原発という難しい題材に挑んでいます。

　解禁された特報では、敦や明たち登場人物が、それぞれに原発の是非という問題に向き合っていく姿がリアルに描かれています。

　２０１１年の東日本大震災により、福島第一原子力発電所の事故が引き起こされてから、間もなく10年。
　『国民の選択』は、悲劇を繰り返さないために、ひとりひとりが原発について学び、考え、発言していくきっかけになるよう、原発にの歴史や構造を伝えることをテーマに企画されました。
　事故からちょうど10年をまさに目前とした３月５日に『国民の選択』が公開となるのは、大きな意義があるはずです。
　作品の公式ツイッターアカウントも始動しており、作品の最新情報を発信予定。魅力的なキャストと精鋭スタッフが集まり、原発の存在を問いかける意欲作に注目です。

『国民の選択』ストーリー

２０ＸＸ年、国会で原発に反対する議員たちから原発を禁止する憲法案が発議され、国会議員三分の二以上の賛成により、原発を禁止するかどうか、国民投票の実施が決定した。

それを受けて町議会議員である高橋明（妹尾青洸）は、家族の皆に原発賛成に投票するように指示する。
原発警備員として働いている明の息子の敦（水石亜飛夢）は、生活費を稼ぐために原発には賛成であった。
しかし、敦の婚約者である直子(泉はる)との間に新たな命を授かる事が分かると、原発について疑問を抱くことに…。

原発を受け入れていた家族が、国民投票をきっかけに原発とどう向き合うのか！？